次回更新日は未定です
【オルカブースター5050】
「これは、力が溢れる!」
鯱型の銃、オルカブースター5050を手にしたフランベルジュレッドはその引き金を引いた瞬間、その身に強烈な衝撃が走る。それとともにあふれ出した力はフランベルジュレッドに更なる力を与えた。
「この姿は・・?」
フランベルジュレッドは白銀の装甲に白いマントを羽織った強化形態であるマスターフランベルジュに強化変身を遂げた。
「よく分からないが、今は更なる力を得た事を喜ぼう」
未知なるアイテムで得た力だが、今はそれに感謝する事にしたマスターフランベルジュは終局魔剣マスターカリバーとオルカブースターを手にゴジュウジャー含む神々を攻撃してくる。
「くっ、なんて威力の銃だ」
直撃はしないながらも強烈な銃撃を連射して一同を怯ませたマスターフランベルジュはマスターカリバーを構える。
「絶望戦技。否、真・絶望戦技、神殺し」
神殺しの剣技を更に強力にした真・絶望戦技の神殺しを放ったマスターフランベルジュ。その刃を喰らいそうになる3人の神々は回避が間に合わないと防御姿勢を取った矢先、目の前の空間が裂けてゴジュウウルフが現れた。
「オラァ!!」
ウルフデカリバーの刃で神殺しの剣技を受け止めたゴジュウウルフは後ろの神々に振り向く。
「鎧武、復活したのか。つうか、そっちの狐は何者だ?」
「俺は仮面ライダーギーツ。鎧武と同じ神だ。神殺しの剣技を止めてくれて助かった」
「神殺しはやっぱり技名の通り俺たち神には特攻みたいだが、それ以外には効果が低いみたいだな」
鎧武たち神には通用する神殺しも神ではないゴジュウウルフには効かないのだと考えた鎧武に対して、ゴジュウポーラーはそれならばと指示を出した。
「神連中は2代目たちのいずれかと組んで、神殺しの剣技を避けながら撤退するんだ」
「しかし相手は1人。皆でかかれば」
「オルカブースターでの強化は相当なもんだ。舐めてかかると負けるどころじゃすまない!」
「禽二郎さん!」
「分かっておる!」
ゴジュウポーラーが撤退を判断するほどのものなのだと考えさせられたゴジュウジャーは撤退を受け入れると、ゴジュウイーグルはイーグルシューターの矢を連射し、ゴジュウレオンもレオンバスターの銃撃を放ち弾幕でマスターフランベルジュを怯ませた。
「竜義!」
「いやさか!」
ゴジュウユニコーンがユニコーンドリルで地面を削るとゴジュウティラノは強く地面を叩いて土煙で目眩ましをしたうちに一同はその場から離脱した。
「熊手、あの鯱型の銃はなんなのだ?」
テガソードの里に皆撤退してくると竜義は唯一あの銃の事を知っていた反応をしていた真白にあれが一体何なのかを尋ねる。
「あの銃はオルカブースター5050。指輪の戦士に強大な力を与えるアイテムだが、先の指輪争奪戦では誰一人としてその力を制御することが出来ずに暴走。あげく最終的には俺様含めた先代のゴジュウジャーが殺す気でかからないと手が付けられない程のバケモノになる」
「そんなヤバいものがこの世界にはあるのか」
紘汰はオルカブースターに怪訝な表情をするも、真白は話を続ける。
「事実、力に呑まれて暴走し、バケモノになった指輪の戦士を何人も見てきた」
「クラリスちゃんも厄介なものを手にしちゃったね」
「しかしホエルっちはいいタイミングで来てくれたな」
「ファイヤキャンドルとの決闘はどうなったの?」
ギリギリのところで参戦してくれたホエルにファイヤキャンドルとの決闘がどうなったのかを尋ねると、ホエルは頭をかいて複雑そうに語り出した。
遡ること1時間前。ゴジュウジャーとクラリスたちが戦う採掘場からそれなりに離れた廃れた神社を戦いの舞台にしたファイヤキャンドルはホエルより先にそこに来ていた。
「待たせたなファイヤキャンドル」
「来たなゴジュウウルフ。それじゃあ始めようぜ」
「エンゲージ!」
【ゴジュウウルフ!】
「ハァッ!」
ホエルがゴジュウウルフに変身すると、ファイヤキャンドルも牙狼剣で円を描いて牙狼の鎧を身に纏った。
「Ready?Go!」
ゴングが鳴り響くと同時に駆け出したゴジュウウルフと牙狼。ゴジュウウルフはウルフデカリバーの刃を振るうと牙狼も牙狼剣を振り下ろして刃と刃がぶつかり合った。
「どうだゴジュウウルフ。牙狼の力を手に入れたこの俺はよぉ!」
「やるじゃねぇか。俺もガチってやるよ!」
一度距離を取ったゴジュウウルフは牙狼の左右の空間を切り裂くと、金のテガソードの刃を構える。
【フィニッシュフィンガー!ウルフ!!】
右の空間の裂け目に斬撃を放つと、牙狼は左の裂け目からそれが来ると予想して空中に跳び上がる。すると裂け目はその向きを変えて上に斬撃が飛んだ。
「何ぃ!?」
空中で斬撃を回避出来なかった牙狼はそれを牙狼剣で受け止めるも、受け止めきれずに一撃を受ける。
『おい、ファイヤキャンドル。俺様の口にお前の持っている指輪を入れろ』
「あん?そんなことしてどうなるってんだ?」
『分からん。だがこの世界の俺様なら何かが起きる気がする』
「いいぜ!やってやろうじゃねぇか!」
牙狼は口を広げたザルバにブンブンジャーのセンタイリングを咥えさせる。すると牙狼の背中には赤いタイヤを模るエネルギーが出現した。
『そうだな。さしずめ牙狼・爆上と言ったところか』
「おもしれぇ!」
爆上な高速移動をする牙狼・爆上の動きに翻弄されているゴジュウウルフはすれ違いざまの剣を何発も受けて片膝をつく。
「次はこいつだ!牙狼!光!」
マスクマンのセンタイリングをザルバに咥えさせた牙狼は赤いオーラを纏って牙狼・光となる。そしてオーラパワーを束ねた右拳をゴジュウウルフに振るうと、その一撃でゴジュウウルフは激しく吹き飛ばされてしまう。
「トドメだ!」
牙狼はトドメの一撃をゴジュウウルフへと振るおうとすると、牙狼剣の刃先を二振りの刀が受け止めていた。
「大丈夫デスか?」
「てめぇらは?」
「聞いてる暇があるならとっとと立て」
2人のユニバース戦士の刀に真剣勝負を乱入された牙狼は不機嫌そうに鎧を解く。
「決闘の邪魔しやがって。何なんだお前ら!」
「バルイーグル。古波蔵エレンデース!」
「シンケンレッド。益子薫」
バルイーグルとシンケンレッドはそれぞれ名乗るとバルイーグルは左を指差す。
「学園長から貴方を仲間のもとに行かせるようにミッションを授かりました」
「面倒だがここは引き受けてやる。だから早く行け。敵がパワーアップしてピンチらしいぞ」
「・・・色々分からんが分かった。悪いが任せたぜ」
ゴジュウウルフが空間を切り裂いてこの場を離脱すると、ファイヤキャンドルは舌打ちをする。
「神殺しの連中が動いたせいで決闘が邪魔されたってところか。そもそもこの力は神殺しの連中から王子を守るため与えられた力だったな。・・・神殺しの連中め。俺の決闘に邪魔を入れた事、後悔させてやる」
ファイヤキャンドルはイライラしながらもその場を去っていき、そのすぐ後にゴジュウウルフがマスターフランベルジュとの戦いに参戦したという訳だ。
「なるほどね。学園長もだけど、そのエレンちゃんと薫ちゃんにはお礼を言わないとね」
「ファイヤキャンドルも問題だが、それ以上にオルカブースターを手にしたクラリスが大問題だ。どう対処する?」
「俺に策がある。オルカブースターを手にした者は力と指輪を求めるように行動する。だから指輪持ちで高い戦闘力があるやつを囮にするんだ」
「指輪持ちで高い戦闘力となると」
「やっぱり1番なのはあの学園長かしら?」
一同は現時点でゴジュウジャーに協力してくれる指輪持ちで最強クラスなのは本郷猛だと考え、彼に協力を求めようと学園へと向かう。しかし学園にあと少しで到着するというところで、学園の方から爆発音が鳴り響いた。
「このニオイは、ヤツか!」
マスターフランベルジュのニオイを嗅ぎつけたホエルはゴジュウジャーの面々と学園への足を急がせると、そこには学園を暴走したマスターフランベルジュに襲撃されている光景が広がっていた。
「ヴァァ!!」
「アイツ、やっぱりもう暴走しているな」
「止めなくては!」
「「「「「「エンゲージ!」」」」」」
【ゴジュウウルフ!】
【ゴジュウレオン!】
【ゴジュウティラノ!】
【ゴジュウイーグル!】
【ゴジュウユニコーン!】
【ゴジュウポーラー!】
変身したゴジュウジャーはマスターフランベルジュを止めにかかるべく、生徒を守りながら戦うアカレンジャーとゼンカイザー、ゴセイレッドに加勢しにいく。
「皆さん!来てくれたんですか!」
「本来ならこちらが加勢を求めに来たんだがな。とりあえず僕らも加勢するぞ」
ゴジュウジャーはアカレンジャーたちに加勢しにかかると、マスターフランベルジュはオルカブースターの銃口をゴセイレッドに向けた。
「ましろさん!危ない!」
ゴセイレッドに向けて放たれた一撃をゴジュウポーラーが氷の壁で防ぐ。
「あ、ありがとうございます」
「同じ名前。『ましろ』のよしみだ」
同じ名前のよしみで助けたと語るゴジュウポーラー。するとマスターフランベルジュは既に持ち前の剣技を振るえる程の理性も残ってないのか、神殺しではない斬撃を無差別に周囲に飛ばし出した。
「アイツ、見境なしね」
「神殺しの剣技じゃないといってもアレをまともに受ければひとたまりもないぞ」
「一撃一撃が必殺の斬撃と必殺の銃撃。しかも既に理性はなく体力に制限があるかも分からん」
「このままじゃ被害が広がる一方だね」
ゴジュウジャーのメンバーは時間をかければかけるほど被害が広がり不利になると考えていると、マスターフランベルジュはオルカブースターの必殺技を発動する。
【オルカ!ブーステッドノヴァ!!】
これまでにない強力な一撃が放たれ、その一撃が一同を襲う。学園の生徒を守るため強力な一撃を避けられずに受けたダメージでアカレンジャー含む全員が変身を解除されずに倒れ込むと、マスターフランベルジュは完全に力に飲み込まれてしまい、フランベルジュレッドの面影が残るバケモノに、魔人フランベルジュレッドへと変貌してしまった。
「とうとう力に呑まれてバケモノになったか。お前ら、もうあいつを助けようだなんて考えるな!でないとやられるのはこっちだぞ!」
真白は既にクラリスを助けることは不可能と判断して全員に倒す気でかかるように告げてくる。だが倒す事以上に救うことがヒーローだと考えているソラとましろは苦虫を噛み潰したような表情をする。
「それでも私は、私たちはあの人を助けたいです!」
「ヒーローは助ける事を諦めたりしません!」
【ゼンカイジャー!】
【ゴセイジャー!】
2人は助ける事を諦めないと立ち上がり再び変身すると、ホエルも立ち上がる。
「熊手。こいつらが諦めてないのに、俺らは諦めるのか?俺はしないぜ」
【ゴジュウウルフ!】
ゴジュウウルフに変身したホエルは真正面から魔人フランベルジュレッドに駆けていく。するとゼンカイザーとゴセイレッドはそれぞれ銃で援護射撃をして、魔人フランベルジュレッドはオルカブースターを左手から落としてしまう。
「あれだ!」
「まさか2代目、おい!バカやめろ!」
オルカブースターを拾い上げようとするゴジュウウルフに制止するよう呼びかける真白。すると対する魔人フランベルジュレッドもオルカブースターを再度掴もうとしてきた。
「決闘の邪魔をしてくれたお礼参りだ!」
そこに牙狼が飛来してきて、牙狼が魔人フランベルジュレッドに一太刀を入れた。その一撃で魔人フランベルジュレッドが怯んだ隙にゴジュウウルフはオルカブースターを拾い上げると、オルカブースターからかなりの力がゴジュウウルフに流れ込んできた。
「2代目!早く手放せ!お前もバケモノになりたいのか!」
「誰がバケモノになるかよ!俺は所詮この世のはぐれもの。常識なしの荒くれ者だ。こんな荒くれ者の鯱を掴めるのなんて俺ぐらいだろ!」
流れ込んできた力に抗わず受け入れたゴジュウウルフはその手に新たな指輪をつかみ取る。
「オルカブースターを受け入れたのか?・・・大した奴だよお前は」
オルカブースターを受け入れた事に真白は素直にホエルを褒めると、ゴジュウウルフは新たな指輪を金のテガソードにセットした。
【ワイルドパワーアップ!!】
「ワオオォォォォォォォン!!」
ゴジュウウルフは金の装飾が施されたパワーアップ形態、ワイルドゴジュウウルフへと覚醒し、高らかに遠吠えをしたのだった。
次回「秘密の銃で正義の雄叫び」