指輪争奪戦の戦いの1つを終えたばかりの和人を襲撃してきた相手。それは黒いルパンレッドと黒いパトレン1号だった。
「ユニバース戦士は例外はあっても基本的には赤いのばかりだ。それはその戦隊にいる色に限定されている。だけどあの2人は・・・ルパンレンジャーとパトレンジャーにあんな戦士はいないはずだぞ」
ルパンレンジャーとパトレンジャーには黒い戦士など存在しない。それにも関わらず目の前の戦士は黒い戦士だったことに和人は困惑していた。だが和人の困惑を気にも止めない2人は容赦なく攻撃を仕掛けてくる。
「攻撃してくるなら、やるしかない。エンゲージ!」
【リュウソウジャー!】
リュウソウレッドに変身した和人はリュウソウケンを手に2人へと駆けていく。指輪の能力で加速したリュウソウレッドは目にも止まらない速さで接近したのだが、黒いパトレン1号は攻撃を受け止めてそのままリュウソウケンの刃を掴んでいた。
「何ッ!?ぐぁッ!?」
黒いルパンレッドの蹴り上げに蹴り飛ばされたリュウソウレッド。さらに2人はリュウソウレッドに銃撃を放ってきたのでリュウソウレッドは加速で弾丸を避けきったまでは良かったが連戦のため疲弊し、息が上がり出してしまう。対する黒いルパンレッドと黒いパトレン1号はまるで中に人がいないのか無機質に追撃をしてきた。
「あいつらもしかして、ガリュードって狩人が召喚した奴らなのか?だとしたら体力的にも持久戦は不利だな」
体力的に時間をかけたら不利になるのは自分だと判断したリュウソウレッドは勝負を決めるべくこれまで手にした指輪を使用する。
「バイオマン!」
【バイオマン!フィニッシュ!!】
チェンジマンのセンタイリングの力を発動して額から5色に輝く光線のバイオスーパーエレクトロンを放ったリュウソウレッドは即座に次なる指輪を発動する。
「チェンジマン!」
【チェンジマン!フィニッシュ!!】
続けて放ったのはチェンジマンの必殺技の1つであるドラゴンのオーラを纏い突撃するドラゴンアタックで2人に大ダメージを与え、膝をつかせる。
「これで決める!ゴーグルファイブ!」
【ゴーグルファイブ!フィニッシュ!!】
トドメに発動したのはゴーグルファイブの技である放電技のゴーグルスパーク。その連撃で倒れた黒いルパンレッドと黒いパトレン1号は光となって消えて行く。
「やっぱり召喚された戦士だったか。なら近くにガリュードが・・」
『あの人形はテガジューンの駒の駒ではないぞ』
声の方向に振り返ったリュウソウレッド。その視線の先には機械的な黒い装甲に右手には黒と紫のカラーリングをした刃のないテガソードのような武器を持つ戦士がいた。
「武器がテガソードじゃない。だがガリュードでもないアンタは何者だ?」
『我様を知らない不敬。特別に許してやろう。かの戦士の名はナイトゼロ。リングジャッジ・ナイトゼロ。我様の手足としてこの世界を破壊するモノだ』
右手の武器から聞こえた声は謎の戦士の名をナイトゼロと語ってくる。
「手足?ならそいつを操るお前は?」
『我様の名はテガギーシュ!すべての世界を破壊し、すべての世界を創造し、全世界の神となる者だ!』
破壊神テガギーシュ。その存在が巨神の世界へと侵攻してきてしまう。
「ここが遠野さんのいる・・・」
翌日、ボロボロの姿の和人はテガソードの里へとやって来た。彼は決意を固めて入店するも、そこには竜義と真白以外にゴジュウジャーのメンバーは誰もいなかった。
「いらっしゃいませ。・・・少年よ。怪我をしているようだが大丈夫か?」
「遠野さんは・・・いないのか」
「2代目に何か用か?っておい!」
緊張が解けてしまった和人は入店して早々に気を失ってしまうと、目を覚ましたのはホエルがバイトの面接から戻ってきてからだった。
「おい、何があった?」
ホエルは意識を取り戻した和人に何があったかを尋ねる。
「破壊神を名乗る神が操る相手に、ナイトゼロに敗北したんです」
「ナイトゼロ?」
「破壊神だと?」
真白は破壊神のワードに反応した瞬間、快晴だった空に暗雲が立ち込めた。そして『その存在』が暗雲の中から降りてきた。
【キング!アウェイキング!】
【轟け!熱線!パープル!】【轟け!熱線!パープル!】
黒い巨大な右手は変形して黒と紫のカラーリングをした巨神となり、大地にその足をつけた。
【テガギーシュ!ゴジラ!】
破壊神テガギーシュ。降臨。
『あれは!テガギーシュ!』
テガソードが焦る様子で語りかけてくると陸王たちも駆け足で帰ってきた。
「大変だ!外に黒いテガソードみたいなのが!」
「おいテガソード。あれはなんだ?」
『破壊神テガギーシュ。神話の中の神話に語られる古の破壊神だ』
「アイツがクラリスたちの世界を破壊した神ってので間違いなさそうだな。いくぞ2代目!」
【アウェイキング!】
【グーデバーン!】
「最初から全力で行くぞ!テガソード!」
【アウェイキング!】
【テガソード!アカツキ!降臨!】
テガソードアカツキとグーデバーンが並び立つと、さらにその横にはノーワンワールドからテガジューンがやってきた。
『厄災と同等かそれ以上な脅威。見過ごす訳にはいかん』
テガソードアカツキとグーデバーン、そしてテガジューンの3体が並び立つという異常事態だというのに、そうさせたテガギーシュは動揺した様子はまるでない。それどころか余裕かのように慢心すらしていた。
「ハァッ!」
テガソードアカツキが切り込み、それと同時にグーデバーンも殴りかかる。だがテガギーシュは蹴り上げでアカツキソードを弾くと、グーデバーンの頭部を右手で掴み上げてエネルギー波を超至近距離で撃ち込んだ。
『ウワァッ!?』
『『テガナグール!?』』
『我が破壊の一撃で破壊しきれんとは。流石は破滅の王子と呼ばれるだけはあるな』
破壊するつもりの一撃で破壊されなかったグーデバーンを素直に賞賛するテガギーシュ。するとテガジューンはグーデバーンを庇うように前に立つ。
『おのれ、破壊神め。テガナグール!この母と合体をするぞ!』
『正直不本意極まりないですが、今のままじゃ勝ち目がなさそうですね』
「話は纏まったな。ゴッドネス合体!」
グーデバーンとテガジューンがバラバラになり、纏まりのある白い巨神となる。
「超人神一体!」
【テガジューン!】
【ホワイトバーン!】
テガジューンホワイトバーンとなり、その中には真白が一体化したもののテガジューンサイドには誰も一体化してなかった。
「2代目の兄貴はいないのか。まぁいい!行くぞテガジューンホワイトバーン!」
超火力となったテガジューン。テガジューンホワイトバーンはミサイルやビームを一斉に放つも、テガギーシュは右手からエネルギー波を連続で放ち、テガジューンホワイトバーンの攻撃をすべて破壊するかのように撃ち落とす。
『どうした?親子合体してもその程度か?』
「流石に破壊神ってだけはあるな。強さの格がテガソードたちとは数段違う」
『数段?数百段だ』
真白の言葉に格が違い過ぎる事を主張したテガギーシュはエネルギーで形成した刃から斬撃を飛ばす。
『ヌワァァァァ!?』
斬撃が直撃したテガジューンホワイトバーンは合体が解除されて倒れ込む。真白も人神一体が解除されてグーデバーンの外に追い出されてしまう。
「テガソード!危羅吠スラッシュ!」
ホエルはテガソードアカツキの残る力を振り絞って刀を振るうも、その刃は指2本で止められてしまう。
「なっ!?」
『弱い。テガソードよ、厄災を退けた時の力はどうしたのだ?』
厄災を撃退した時の力を振るわないテガソードにテガギーシュは勝手に落胆すると、口の部分を開き、強力な熱線を放射してきた。
『ガハッ!?』
至近距離で放射熱線を受けたテガソードアカツキはオルカブースターとの合体が解除され、テガソードに戻る。
『鎧で耐えたか。ではもう少し我様の力を見せてやろう』
【穿て!引き裂け!シルバー!】【穿て!引き裂け!シルバー!】
【テガギーシュ!ガイガン!】
銀色のイーグルシューターのような物を呼び出して、それと合体したテガギーシュは右足から鋭い槍のような矢を飛ばして攻撃してきたので、テガジューンは銃撃でそれらを撃ち落とそうと抗う。しかしそれは相殺しきれずに矢の攻撃を受けてしまい、テガジューンは立ち上がる事すらままならないほどのダメージを負ってしまう。
『終局の刻だ』
【喰らえよ!星々!ゴールド!】【喰らえよ!星々!ゴールド!】
【テガギーシュ!ギドラ!】
金色のティラノハンマーのような物と合体したテガギーシュは頭部と両手から雷撃を放ちテガソードとテガジューン、そしてグーデバーンを攻撃すると、3体は目の光を失って倒れてしまう。
「テガソード様!?」
「ホエル君!」
動かなくなったテガソードから追い出されたホエルはその場に倒れ込むように気を失う。するとテガギーシュから降りてきた青年は右手の武器テガギーシュを突き出すように構える。
『ナイトゼロよ。奴らに力の差を見せつけてやれ』
「GOTCHA」
【ナイトゼロ】
騎士甲冑のような紫の指輪をテガギーシュにセットした青年は黒い闇に呑み込まれると、それを破壊する形でナイトゼロに変身した青年が姿を現す。
『リングジャッジ・ナイトゼロよ。まずはこれを使え』
「GOTCHA」
【カイジンリング!】
【ザミーゴ!】
【ドグラニオ!】
センタイリングとは異なる怪人の力を宿した指輪のカイジンリングで呼び出されたのはルパンレンジャーとパトレンジャーの宿敵として立ち塞がった2体の相手。氷の銃使いザミーゴ・デルマと鎖のギャングボスであるドグラニオ・ヤーブンだった。
「どうやらナイトゼロとかいう人は戦士以外も呼べるみたいだね」
「しかもあの2体。ただの紛い物というわけでもなさそうだ」
竜義はザミーゴとドグラニオを目にして一目でその強さが相当なものだと見抜く。
「ぼさっとしてたらやられるわよ!」
「クマたんはホエルっちを頼む!」
「しょうがねぇな。奴らは相当手強いぞ。気をつけてかかれよ」
「「「「エンゲージ!」」」」
【ゴジュウレオン!】
【ゴジュウティラノ!】
【ゴジュウイーグル!】
【ゴジュウユニコーン!】
陸王たちはゴジュウジャーへと変身してザミーゴとドグラニオへと挑みかかる。
【レオンバスター50】
【イーグルシューター50】
ゴジュウレオンはレオンバスターを手にするとゴジュウイーグルもイーグルシューターを手に取る。対するザミーゴも太ももの金庫から氷の銃を出して撃ち合いで勝負となる。
【ティラノハンマー50】
【ユニコーンドリル50】
ゴジュウティラノがティラノハンマーで、ゴジュウユニコーンがユニコーンドリルを手にしてドグラニオへと突撃するものの、ドグラニオは自身の体の一部とも言える鎖を操って2人を寄せ付けない。
『神の試練だ。我様と戦いたいというならこの程度は倒せねば話にならん』
「私が信仰するのはテガソード様のみ。貴様の与える神の試練など必要ない!」
【ティラノ!ハンマークラッシュ!!】
「織戸の大切にしてた世界を壊したアンタを私は許さない!」
【ユニコーン!ドリルアタック!!】
鎖こそ破壊出来なかったが弾くことはできたゴジュウティラノとゴジュウユニコーンは必殺の一撃をドグラニオに命中させると、ドグラニオはエネルギーとなって消滅する。
「僕の輝きは君の氷程度じゃ凍らない!」
【レオン!ガトリングバースト!!】
「この世界は壊させはしないぞ!」
【イーグル!アローシュート!!】
ゴジュウレオンとゴジュウイーグルも銃の撃ち合いを押し切る形で勝利し、ザミーゴを撃ち貫く。そのダメージでザミーゴも消滅するとナイトゼロが4人の前に立ち塞がった。
『壊せ。ナイトゼロ』
「GOTCHA」
【ゴジラ!ワールドブレイク!!】
「「「「ワァァァァッ!?」」」」
武器テガギーシュの指先に形成された銃口から放たれた放射熱線を受けてしまったゴジュウレオンたちはその場に倒れ込むと変身が解除されてしまう。
『所詮はテガソード管轄の指輪の戦士。やはりこの程度か』
もう少し遊べる事を期待していたのか何処か落胆した様子のテガギーシュ。今にもトドメの一撃が放たれそうなそんなピンチに、空から一筋の宝石のような輝きが舞い降りる。
「カグヤ様、ゴージャスに降臨」
その光から出てきたのは金髪に綺羅びやかな服装をした伝説を超える伝説、鳳桜・カグヤ・クォーツ。またの名を仮面ライダーレジェンド。
「破壊神テガギーシュ。我が友、宝太郎を返してもらうぞ」
次回「集え強者 神話破りの伝説」