№1ユニバース 世界と指輪と願い事   作:エルモライト

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同じニチアサであるプリキュアキャラは比較的優遇してます。

追伸。今回、投稿予定時間を間違えました。次回は10時に投稿します。


全力全開ヒーローの出番

「ここが巨神の世界。文明のレベルは・・・それほど高くなさそうですね」

 

 トレジャーハントノーワンとの戦いから1週間。ブーケはテガソードと指輪の戦士たちのことを調査するため1人で巨神の世界へと足を運んでいた。

「あまり事を起こしたくはないのですが・・・。やはり指輪の戦士を誘い出すには何かしら行動を起こさなくてはいけませんね」

 

 乗り気ではないが事件を起こして指輪の戦士を誘い出そうかと考えていたブーケ。そんな中彼女は何やら騒がしい人だかりが存在していたことに気づいた。

「何かしら?」

 

 人だかりをかき分けてその先へと向かうと、そこには路上ライブをしていた陸王に出くわした。

「陸王様~!」

 

「やぁ、今日も僕のライブに来てくれてありがとう」

 

 事務所を辞めさせられた元アイドルとはいえ今もなお根強い人気があった陸王は次の曲を歌いだすと・・・ブーケはそれにくぎ付けになってしまう。

「こんなの・・・こんなの知りませんわ~!」

 

 こうして彼女も陸王というアイドル沼に沈んでしまったのだった。

 

 

 

 

 

「ありがとうございました~」

 

 今日も今日とてコンビニでバイトをしていたホエル。すると何処からか焦げ臭いニオイがしてきたのを感じ取った。

「ん?なんか焦げ臭くねぇか?」

 

「俺は別に・・・あっ、もしかしてアレじゃないですか。指輪の副作用」

 

 隣のレジに立っている当麻はホエルに指輪の契約による副作用、もとい副産物の説明をする。

「指輪の契約者は願いとは別に特殊な能力が1つ与えられるんです。桐ケ谷の場合は高速移動能力で俺の場合は能力を打ち消す能力でした。遠野さんの場合はたぶん・・・」

 

「なるほど。嗅覚が強くなったってことか」

 

「焦げ臭いって言ってましたけど・・・外ですよね」

 

「あぁ。気になるな。ちょっと見てくる」

 

 ホエルはレジのバイトをほったらかして外へと出ていくと、焦げ臭いニオイの在処へと駆けていく。するとアパートの3階が火事となっている場面に出くわした。

「焦げ臭いのは火事だったからか。ん?」

 

「助けてください。あそこにはまだ留守番をしていたうちの子供がいるんです!」

 

「助けて~!ママぁ!」

 

 母親らしき女性の言葉で3階に視線を向けるとそこにはまだ取り残された子供がいた。

「消防車は?」

 

「道幅が狭く消防車の到着が遅れているみたいで・・・」

 

「しょうがねぇな」

 

 消防車が間に合わないかもしれないことを聞かされたホエルはゴジュウウルフに変身して子供を助けに行こうとすると・・・青い髪の少女が駆けてきた。

「ヒーローの出番です!」

 

 少女の名はソラ・ハレワタール。彼女は右手につけているセンタイリングを外して、回すとそれを銀のテガソードにセットする。

「エンゲージ!」

【センタイリング!】

【ゼンカイジャー!】

 

 ソラはセンタイリングの力で白い戦士に、機界戦隊ゼンカイジャーのゼンカイザーへと変身を遂げた。

「とぅ!」

 

 一気に3階まで跳び上がったゼンカイザーは別のセンタイリングをテガソードにセットする。

【センタイリング!】

【ゴーゴーファイブ!】

 

「レスキュー全開です!」

 

 消防車のような幻影から放水を開始して炎を消火しながら子供のいる部屋まで向かって行くゼンカイザーは無事に子供のところまでたどり着き、その子を抱えてアパートから飛び降り、無事に着地する。

「ありがとう!ヒーロー!」

 

「どういたしまして。無事で良かったです!」

 

 子供を下ろすと母親がその子へと駆け寄ってきて、泣きながら抱きしめる。そして何度もゼンカイザーにお礼を告げていたところでようやく消防車が到着した。

「騒ぎになるといけないので、あとはあちらにお任せしましょうか」

 

「おい。待てよ」

 

 変身を解除したソラは騒ぎにならないうちにこの場を後にしようとしていたので、ホエルは彼女を呼び止めた。

「あなたも先ほど助けに向かおうとしていた人ですね。・・・見たところ指輪を持っているようですが・・」

 

 ホエルの指輪を見たソラは警戒するような反応をしていたが、ホエルは両手を上げて戦う意思がないことを示す。

「安心しな。ここでおっぱじめる気はねぇからよ。あとでちょっとツラ貸せ。テガソードの里ってカフェに来い」

 

 そうソラに言い残したホエルはバイト先のコンビニへと戻ったのだが・・・。

「勝手に抜け出すような奴はクビ!」

 

「ウス・・」

 

 当然の如くバイトをクビになってしまった。

「次のバイトはどうするかな」

 

 次のバイトのことを考えながらもテガソードの里へと帰ってきたホエル。そこには既にソラと、もう1人ソラと親し気に話している少女がいた。

「来ました!あの人ですよ。ましろさん!」

 

 ソラの隣にいる桃色の髪の少女は虹ヶ丘ましろ。彼女の右手にもセンタイリングがはめられている。

「お前らも組んで指輪を集めてるのか?」

 

「組んで・・・というより私たちは元々同じ世界で同じプリキュアチームの仲間だったんです」

 

 ましろは自分とソラが同じ世界でプリキュアという1つのチームだったことを説明し出す。

「お前らも元居た世界を厄災で失ったクチか」

 

「もしかしてあなたも・・!」

 

「いや、俺らはそうじゃないんだが・・・名乗ってなかったな。俺は遠野ホエル。そっちの店長をしてるのが」

 

「暴神竜義だ。ユニバース大戦の事は詳しくは分からないが、テガソード様がこの地を救うため死力を尽くした戦いということは知っている」

 

 竜義はユニバース大戦のことは知っていたようだが、その内容までは知らないようだ。

「私たちプリキュアも厄災から世界を守るためにみんなで戦ったんです。だけど厄災に世界ごとみんな消されちゃって・・・プリキュアの力も失った私たちはテガソードと契約して、世界を取り戻すために指輪を集めることに決めたんです」

 

「すべての世界を元通りにする。それがヒーローとして私が指輪に願うことなんです!テガソードはすべての指輪を集めろと言っただけで、何も1人ですべてとは言ってません。共通の願いであればきっと仲間で集めても問題ないはずです」

 

「ふむ、確かにテガソード様は寛容だからそれでも問題なかろう」

 

「そういや上条からも指輪と一緒に世界を救ってほしいなんて頼まれ事をしてたっけな」

 

「あなたも世界を救おうと考えているのですね!でしたら一緒に!」

 

「生憎俺は一匹狼のはぐれ者。願うことが同じでも誰かとつるむつもりはねぇよ。そもそも俺は世界を救ってほしいって頼まれただけ。本当にそうするかどうかなんて決めてないぞ」

 

 ホエルはこの世界に生きていた者の1人。わざわざ他の世界を救うために願う義理はないことを告げた。

「お前はどうなんだ?他の世界とやらを復活させたいのか?」

 

「それがテガソード様の御意思とあれば、それを願おう」

 

 竜義はテガソードの意思次第で救うか決めるかどうかを定めると曖昧な答えを返す。

「・・・世界を救うかどうか決めてないのは理解しました。ですが貴方たちが悪い人のようには思えません。だからホエルさんの願いが定まるまでは指輪を巡って争わないのはどうですか?」

 

「俺の願いが決まるまでか。場合によっては最後に争うことになるかもしれないが、2人はそれでもいいのか?」

 

「その時はその時です!」

 

 ソラはいざという時は指輪を巡って争うことになるかもしれないことを承諾し、お互いに争わないことを約束する。

「そういやお前ら、見たところせいぜい中学か良くて高校生ぐらいだよな?別の世界から取り残されたってんなら学校はどうしてるんだ?」

 

「そういえば!?ましろさんはどうなってるんですか?」

 

 少なくともソラの方は学校に通っていないのを察したホエルたち。するとましろは少し微妙そうな顔をしながらも返答する。

「私たちとは別の世界の人だけど、先生をしていた人がいて、その人から勉強を教えてくれているんだ。とは言ってもその人は小学校の先生だったらしくて中学生が多い別々の世界から集まっちゃった子たちに教えるのは苦戦してるみたいだけど」

 

「置かれている状況はおおよそ理解した。とはいえこれは同盟ではなく協定のようなもの。少なくともその男の願いとやらが定まるまでは互いに干渉しない方向にさせてもらおう」

 

 竜義は互いに不干渉で行くことを告げてこの場はお開きになった。その頃、とある道場にて。

「どうした!もうかかってこないのか?気合が足りないぞ!」

 

 師範代を前にこれ以上挑む気力も残ってない青年はその日の練習を終えて家路を辿っていた。

『強くなりたいか?』

 

「そんなの。・・・なりたいに決まってるだろ!」

 

 何処からか聞こえてきた声に対して素直に強くなりたいと答えてしまった青年はノーワンに取り込まれる。

【格闘技】【拳法】【強さ】【人間】【ナンバーワン】

 

 ノーワンの持つ複数のキーワードと一致した人間が取り込まれ、牛のようなノーワンが現界する。

「我の拳こそが最強なのだ!」

 

ホエルたちの知らぬところで1人の人間がノーワンに取り込まれてしまったその翌日。

「おいソラ。なんでお前、今日もここにいるんだ?」

 

「お困りのようだったので、困ってる人の手助けをするのがヒーローですから!」

 

 テガソードの里は営業を開始してから初めて満席となっていたため、ソラが店の手伝いをしていたのだ。

「誰かがSNSで口コミをしてくれたようでねぇ。今日は大忙しで猫の手も借りたいほどなのだ。どうせ今日も君は仕事が見つかってないのだろう?給金は出すので手伝え」

 

「金が出るなら」

 

 給料が出るならと素直に手伝いを開始したホエル。3人で仕事を何とか回して、15時近くになって何とかお客がほとんどいなくなったのだった。

「君らのおかげで助かった。礼を言うよ」

 

「おう」

 

「ヒーローとして当然のことをしたまでです!」

 

「これは本日の給金だ」

 

「そんな、受け取れませんよ」

 

 素直にお金を受け取るホエルとは違い、ソラはあくまで当然なことをしただけとお金の受け取りを拒否しようとする。

「これは労働に対する正当な対価だ。それにまたこのような機会があれば手を貸してほしいという意味でも受け取ってほしい」

 

「分かりました」

 

 正当な対価とまた手伝ってほしいという言葉でお金を受け取ったソラ。すると15時を過ぎた頃にましろもやってきた。

「こんにちは。ソラちゃん来ていませんか?」

 

「来ているぞ。彼女のおかげで助かった」

 

 ソラを探しにきた様子のましろは無事に彼女を見つけられて一安心すると、ホエルは超嗅覚で何かの匂いを感じ取る。

「おいお前ら。なんか匂わないか?」

 

「私たちは何も・・。どんな匂いですか?もしかしてまた火事とか!?」

 

「この匂い、火事だけじゃねぇな」

 

「だけじゃない?まさかまたノーワンたちが現れたのか」

 

「行きましょう!」

 

 ノーワンたちが現れた可能性があると考えたソラは真っ先に駆け出していくと、それを追いかけるようにましろも向かって行く。

「ノーワン。ナンバーワンを名乗ってるやつらってんなら、ナンバーワンの座。奪ってやろうじゃんか」

 

「素直じゃないな。とはいえこちらもテガソード様のため向かうのだが」

 

 ホエルと竜義も店の外へと出ると、ホエルのように匂いで場所を特定できないソラとましろは店の外で2人を待っていた。

「すみません。私じゃ場所が分からなくて・・・」

 

「しょうがねぇな。はぐれんなよ」

 

 ホエルの後を3人がついて行くと、既にゴジュウレオンがアーイー軍団と戦っていた。すぐ近くにはノーワンの姿も見える。

「やぁ。ゲリラライブになってしまったから先に相手をさせてもらってるよ」

 

「お前はいつもゲリラライブだろ。エンゲージ!」

 

「エンゲージ!」

【【クラップ!ユア!ハンズ!】】

【ゴジュウウルフ!】

【ゴジュウティラノ!】

 

 それぞれゴジュウウルフとゴジュウティラノとなったホエルと竜義はアーイーと戦闘を開始するとソラとましろも指輪を回転させつつ銀のテガソードを握る。

「「エンゲージ!」」

【【センタイリング!】】

【ゼンカイジャー!】

【ゴセイジャー!】

 

 ソラがゼンカイザーへと変身を遂げると、ましろも星を護る赤い戦士、天装戦隊ゴセイジャーのゴセイレッドへと変身した。

「現れたか指輪の戦士ども!我こそは格闘技ナンバーワンノーワン!貴様らを我の武術で叩きのめしてくれるわ!」

 

「格闘技ナンバーワン、武闘家ですか。なら私がお相手します!」

 

「レッツゴー!ナンバーワン!バトル!」

 

 ゼンカイザーがノーワンの相手をすると名乗り出ると、応援団が出現し、まずはノーワンが名乗り出す。

「最強の拳!我の拳は星をも散らす!剛牛拳使い!格闘技ノーワン!貴様も我が拳の前に砕け散れ!」

 

「無限に広がる青い空!今日も明日もお天気快晴!秘密のパワー、ゼンカイザー!スカイランド神拳の力、お見せします!」

 

「ナンバーワンバトル!Ready?Go!」

 

 ゼンカイザーも名乗りを終えると試合開始のゴングが鳴って2人の戦闘が始まった。

 




次回「天!爽快にハレルヤ!」
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