「火炎の舞!」
「これでフィニッシュデス!」
モリスたちをすべて倒し終えたシンケンレッドとバルイーグルはただ眺めているだけのクラウゼロを相手にしようと刀を向ける。
「せっかくだし君らも彼らみたく指輪ごと食べちゃおうか」
「くうッ!?まだデス!」
クラウゼロは指輪から黒い靄を発生させて2人を呑み込もうとしてくると、バルイーグルは指輪の能力で防御力を高めた状態でクラウゼロに体当たりをして靄を中断させる。
「烈火大斬刀!砲筒モード!」
烈火大斬刀からの砲撃でクラウゼロに一撃を与えたが、爆炎から出てきたクラウゼロは追加召喚したモリスたちを盾にしてダメージを軽減した光景があった。
「チッ、戦闘員のおかわりはズルだろ」
「惜しかったね。だけど俺はこういうやり方はズルみたいに考えてないタイプだから」
【Xクロニクル!フィニッシュ!!】
自分の一撃を防がれたシンケンレッドは舌打ちをすると、クラウゼロはXクロニクルの指輪を発動してドラマレッドの銃を手にして、シンケンレッドに無数の銃撃を浴びせる。その途中でバルイーグルは再び指輪の能力で防御力を高めながらシンケンレッドを庇うものの、庇いきれずに2人は変身が解除されて指輪がクラウゼロのもとに転がった。
「さてと、ゴジュウジャーのほうは?」
シンケンジャーとサンバルカンの指輪を拾い上げたクラウゼロはゴジュウジャーと戦う洗脳しているユニバース戦士たちの戦いに視線を戻す。ゴジュウジャーたちはユニバース戦士たちに悪戦苦闘こそしながらも着実にユニバース戦士を追い詰めつつあった。
「うーん、ちょっと負けそうだし、手を貸してあげようかな」
【シンケンジャー!フィニッシュ!!】
「「「「うわぁっ!?」」」」
シンケンジャーの指輪をさっそく使用して烈火大斬刀を手にしたクラウゼロはそれを大きく振り被ると炎の斬撃でユニバース戦士らと戦うゴジュウポーラーを除く4人を攻撃して変身を解除させた。
「獣電ブレイブフィニッシュ」
「ぐぅっ!?」
さらにガブリボルバーから放たれた強烈な一撃から他のメンバーを庇ったゴジュウポーラーもその場に倒れ込んで変身が解除される。5人のユニバース戦士たちはそれぞれ必殺技を発動する構えを取り、トドメを刺そうとしていたところにホエルが割って入る。
「待たせたなお前ら。後は俺に任せろ」
自分に任せるように告げたホエルは最後の剣を構えて、それに剣を引き抜いた際に手にした新たなる指輪をセットした。
「エンゲージ!」
【最強!頂点!ユニバース!】
剣を満月状に一回転させて振り抜くと、ホエルはゴジュウウルフに変身した後にテガソードに包まれるように黄金の鎧を上半身に身に纏う。
【テガソード!ナンバーワン!】
その姿こそテガソードと1つになった新たなる姿。テガソードゴジュウウルフだ。
「まさか、テガソードと1つになったのか?」
『そうだ。この剣、リョウテガソードの力で私は遠野ホエルと1つとなった。これで共に戦える』
「テガソード様と1つに。なんと羨ましいッ」
テガソードが最後の剣にリョウテガソードと名付け、共に戦える事を喜び、竜義がホエルに嫉妬していると、そんなことを気にする気のないクラウゼロはユニバース戦士をけしかけてくる。
「いけ」
「操られてる連中が5人か。試し斬りには丁度いい数だぜ」
キョウリュウレッドのガブリカリバーをリョウテガソードで受け止めたテガソードゴジュウウルフはその背後をニンジャレッドとクワガタオージャーに狙われる。
『私も手を貸そう』
胸部の両手型アーマーが展開すると、その両手はテガソードの意思で刃を展開してニンジャレッドとクワガタオージャーの剣を受け止めた。
「ハァッ!」
横に回転しながら跳び上がったテガソードゴジュウウルフはキョウリュウレッドらを怯ませると、跳び上がったところをガオレッドのガオメインバスターとドラマレッドの銃に狙われる。
『遠野ホエル!センタイリングを使え!』
「おう!」
【センタイリング!】
【忍者一閃!】
ニンニンジャーの指輪をリョウテガソードにセットしたテガソードゴジュウウルフはアカニンジャーの必殺技である忍者一閃を幻影のアカニンジャーとともに放ち、ガオレッドとドラマレッドの銃撃を斬り伏せた上で、更なる剣戟を2人に直撃させてガオレッドとドラマレッドを変身解除させた。
「まだまだ行くぜ!」
【センタイリング!】
【握手カリバー!】
続けてキズナファイブの指輪をリョウテガソードにセットしたテガソードゴジュウウルフはキズナレッドの必殺剣の握手カリバーによる熱い剣戟でニンジャレッドとクワガタオージャーも倒し、変身を解除させた。
「・・ブレイブスラッシュ」
「決めるぜテガソード!」
『ともに決めるぞ!遠野ホエル!』
【オーバーロード!オールハンズ!】
ガブリカリバーで必殺技を放ってくるキョウリュウレッドに対し、テガソードゴジュウウルフもリョウテガソードによる斬撃だけではなく、テガソードの両手に持たせたウルフデカリバーとオルカブースターによる同時攻撃を放つ。その攻撃に押し負けたキョウリュウレッドも変身が解除されて、無事に洗脳も解かれた。
「テガソードの新たな力。リョウテガソード。厄介だな」
クラウゼロはリョウテガソードの力を厄介だと判断すると、武器テガギーシュを変形させ、全身ヒビだらけで意思を既に宿していない死に体のテガギーシュを呼び出す。
「そんじゃ、リングイン」
【轟け!熱線!パープル!】【轟け!熱線!パープル!】
「人神一体」
【テガギーシュ!ゴジラ!】
巨神テガギーシュの死体と人神一体した零はそのままゴジュウジャーたちを消し去ろうと熱線を放って攻撃してくると、テガソードゴジュウウルフから分離して巨大な手の状態となったテガソードがその刃で熱線を切り払った。
「テガソード!この剣のもう1つの力を見せつけてやれ!」
【アウェイキング!】
【アライジング!】
テガソードの真上に巨大なリョウテガソードがやってくると、リョウテガソードは分裂してテガソードと合体する。
「リングイン!超越人神一体!」
【リョウテガソード!降臨!!】
蒼き両手が刃の巨神、リョウテガソードとなったテガソードはテガギーシュと向かい立つ。
『テガギーシュ。確かにこれまでの私では敵わなかった相手だ。だが!』
リョウテガソードは両手の剣を振るい、テガギーシュを攻撃する。
『今の私の敵ではない!』
その剣戟に怯まされたテガギーシュは後ろに下がりつつも反撃にエネルギーで作り上げた刃を振るってきたが、リョウテガソードは右手の剣でエネルギーの刃を砕き、左手の剣でテガギーシュに追い討ちを与えた。
『たぁっ!』
両手の剣を地面に突き刺したリョウテガソードはそのままかかと落としを決めるとテガギーシュはふらつきながらも体勢を立て直す。
【テガギーシュ!ガイガン!】
テガギーシュ・ガイガンとなったテガギーシュはエネルギーの矢でリョウテガソードを貫こうと仕掛けてくると、リョウテガソードはエネルギーで剣の分身を作り出して矢をすべて撃ち落とす。
「くっ、ならギドラで」
【テガギーシュ!ギドラ!】
テガギーシュ・ギドラに変わったテガギーシュは雷撃と重力操作でリョウテガソードを2つの手段で破壊しにかかるも、今のリョウテガソードはその程度の攻撃では傷すらつかなかった。
『無駄だ!』
リョウテガソードの剣戟乱舞でギドラの両腕が壊れたテガギーシュは通常形態のテガギーシュ・ゴジラに戻る。そして最後の抵抗と言わんばかりな最大火力の熱線を放つ。
「テガソード!」
「『リョウテガバースト!』」
【テガソード!インフィニティディバイド!!】
両手の剣を前に突き出して強力な光線を放つリョウテガソード。光線と熱線がぶつかり合うと、光線は熱線を撃ち破り、テガギーシュに命中する。
「これはここまでか」
テガギーシュを捨てて脱出した零。そして光線に耐えきれなかったテガギーシュはそのまま爆発四散し、今度こそ完全にテガギーシュの脅威は去った。
『私こそがナンバーワンだ!』
リョウテガソードが勝利宣言をすると、零は手にしている武器テガギーシュに視線を向ける。すると破壊神テガギーシュ自身が完全にいなくなった事で武器テガギーシュもその力を失い、光の粒子となって消滅した。
「あ~あ、あの姿は結構気に入ってたのに」
クラウゼロの力を使えなくなった零は残念そうな反応をしていると、そこにMr.シャイニングナイフがやってきた。
「愛する妻の敵、取らせてもらう」
「何を言ってるのかな?手に掛けたのは君自身じゃないか」
「黙れ!貴様が種を与えたせいで私は、私は!」
シャイニングナイフは怒りながらナイフを構えようとすると、その後ろからファイヤキャンドルとブーケの2人がやってきた。
「参謀が1人で前に出過ぎですわ」
「シャイニングナイフ。お前は厄災か?ブライダンか?・・・答えは出てるだろ?」
「2人とも。・・・そうだ!私はブライダンの参謀隊長、シャイニングナイフ!」
シャイニングナイフのその答えに笑みをこぼしたファイヤキャンドルとブーケは各々の武器を零へと向ける。
「だそうだぜ。厄災の手先さんよ。さぁ覚悟しやがれ!」
「なんだか俺が追い詰められたみたいな感じだけどさ。残念ながらそうでもないんだよね」
零は厄災の指輪を前へとかざすと、その指輪から3体の禍々しい怪人たちが現れる。
「かつてテガソードに倒され、封印された厄災だけどさ。この指輪から世界中の負のエネルギーを吸い取って復活しつつあったんだよね。君らの前にいるのは厄災の黙示録騎士たち」
「疫病のペスティス」
青き一つ目の厄災は疫病を司るペスティス。
「戦禍のベルルム」
黒き一つ目の厄災は戦禍を司るベルルム。
「飢餓のヒダル」
口多き一つ目の厄災は飢餓を司るヒダル。かの者たちは零が集めた負のエネルギーで封印から解き放たれた厄災そのものたちだ。
「人間、やはり貴様を利用したのは正解だったようだ」
「貴様の集めた負の力、あの忌々しいテガソードの封印を解くにのに役立った」
「褒美に貴様の願い。叶えてやろう」
零の願いを叶えると告げた厄災の騎士たちはまずは手始めにと言わんばかりにファイヤキャンドルたちブライダンに視線を向ける。
『逃げろお前たち。厄災は今のお前たちで敵う相手ではない』
「我らから逃げられると思うか?」
テガジューンはファイヤキャンドルたちに逃げるよう告げてくるも、厄災らは彼らを逃がす気はないと激しい殺気を放つ。
「退路はないみたいですね」
「もとよりお礼参りだ。逃げる気はねぇ!」
ファイヤキャンドルは牙狼剣で円を描き鎧を纏って黄金騎士牙狼となる。
「全力でぶっ潰す!ザルバ!」
牙狼はザルバにオーレンジャーのセンタイリングを咥えさせ、牙狼・超力としての力を発動すると、超力パワーでピラミッド型のエネルギー波をペスティス目掛けて放つ。
「この程度なら我1人で十分だ。お前たちは成すべき事を成せ」
爆炎から平然と出てきたペスティスはベルルムとヒダルに成すべき事をするように告げると2体は闇に消えていく。
「テメェ1人なら!」
厄災1人ぐらいなら自分たちでどうにかなると牙狼・超力は剣を振るうも、ペスティスは自身の剣でそれを受け止める。
「ブーケ嬢!」
「はい!」
即座に離れた牙狼・超力の後ろに立っていたブーケは2丁の銃でペスティスを銃撃する。その連撃でも怯まないペスティスだったが、続けたシャイニングナイフの攻撃までは対処しきれずに一撃を受けた。
「むぅ。流石に元とは言え同胞の一撃は我に通るか」
「よし。旦那の攻撃は通用する。このまま畳み掛けるぜ」
このまま勝負を仕掛けようとした牙狼は次にギンガマンのセンタイリングを発動して牙狼・星獣となり光となって体当たりをする。
「行くぜ!銀河の光!」
「戦隊の力と魔戒騎士の力を重ね合わせる戦士か。中々に興味深い戦い方だが・・・」
正面から牙狼・星獣の体当たりを受け止めていたペスティスは疫病を司る厄災としての力を、『病』で牙狼を包み込む。
「なんだこれ?」
『これは、マズイぞ!』
焦るザルバは牙狼に危険を伝えるも、時すでに遅し。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
ペスティスの病に侵された牙狼は鎧を纏ったまま苦しみ、鎧をつけた活動限界時間である99秒を過ぎてしまう。するとファイヤキャンドルの意識は途切れ、5メートルほどの巨体に牙を剥き出しの牙狼、心を失った形態である牙狼・心滅となってしまった。
次回「勝利の団結!燃えろ烈怒!」