№1ユニバース 世界と指輪と願い事   作:エルモライト

51 / 53
地震もありましたがなんとかタブレットバッテリーが間に合いました。


雛鳥よ。巣立ちの時

「奴が全快となってしまうと1号を救い出すのが難しくなる。そうなってしまう前にクラディスを見つけるぞ」

 

「だけど奴のニオイが途切れちまってるから追うに追えねぇぞ」

 

「問題無い」

 

 戦いの最中、こうなる事を想定してクラディスに発信器を取り付けていた健はゴジュウジャーたちと共にその発信源へと足を急がせる。すると発信源には本当にクラディスが身体を休めていた。

「やはり来たか。そろそろ来る頃だと思っていたぞ」

 

 本郷猛を取り込んでいるからかその頭脳を利用しているクラディスは、ゴジュウジャーたちがこの場に来る事を予期していた様子だった。

「発信器を壊さなかったのはわざとか?」

 

「そうすればこちらが出向かずとも、お前たちから来ると思っていたからな」

 

 自分の策を逆手に取られた健だったが、表面上は冷静に対応する。

「回復しきった訳では無いが、本郷猛との同化が進みつつある今の段階なら貴様らを相手でも問題無いだろう」

 

「言ってくれるじゃんか。こっちは12人だぜ?」

 

「数など気にするまでもない。むしろ数の心配をすべきなのは貴様らだ」

 

 クラディスは数十体ほどのモリスたちを呼び出すと、一斉にモリスたちをゴジュウジャーたちに突撃させてくる。

「エンゲージ!」

【ゴジュウポーラー!】

 

 真白はモリスをアッパーで殴り飛ばしながらゴジュウポーラーに変身する。

「「エンゲージ!」」

【ゴジュウユニコーン!】

【ゴジュウイーグル!】

 

 角乃と禽二郎もモリスたちの攻撃を避けながらゴジュウユニコーンとゴジュウイーグルに変身する。

「「エンゲージ!」」

【ゴジュウティラノ!】

【ゴジュウレオン!】

 

 竜義と陸王はそれぞれティラノハンマーとレオンバスターでモリスを攻撃しながら隙をついてゴジュウティラノとゴジュウレオンに変身する。

「エンゲージ!」

【ゴジュウウルフ!】

 

「「「「「「エンゲージ!」」」」」」

【ターボレンジャー!】

【ジェットマン!】

【ゴセイジャー!】

【ジュウオウジャー!】

【リュウソウジャー!】

【ゼンカイジャー!】

 

 そしてホエルの変身に合わせて健たちもユニバース戦士へと変身すると、ゴジュウウルフとレッドホークに10人が道を作った。

「健さん!こいつらは僕らが!だからホエルさんと本郷学園長を!」

 

「明久君。分かった!」

 

 レッドターボの言葉に頷き、他のメンバーにモリスたちを任せたレッドホークはゴジュウウルフと共にクラディスと対峙する。

「ゴジュウウルフ。相手は厄災と考えるよりは仮面ライダー1号を相手にする気持ちで戦うんだ」

 

「俺はその仮面ライダー1号ってのはよく知らねぇよ。知ってんのは本郷猛って男だけだ」

 

「そうだったな。・・・すまんが君の持つ指輪を少し貸してくれないか。このクラディスを相手にするには手数が多い方がいい」

 

「ちゃんと返せよ」

 

 ゴジュウウルフからセンタイリングを3個ほど借りたレッドホークは早速その1つを使用した。

【ニンニンジャー!フィニッシュ!!】

【爪ヘンゲン、烈】

 

 大型手裏剣型装備のカラクリヘンゲンを爪型にして装備したレッドホークはクラディスにそれを振るうも、初撃は受け止められ、二撃目は紙一重で避けられ、それ以降はアッサリと避けられてしまう。

「手数で勝負なんだろ?ならこれだ!」

【ジュウレンジャー!】

 

 ティラノレンジャーに変身したゴジュウウルフは龍撃剣を手に斬りかかると、クラディスは跳び上がって剣戟と爪の同時攻撃を回避する。

「龍撃剣光線!」

 

 龍撃剣を発光させて光線を放つティラノレンジャー。空中のため回避が不可能だったクラディスはガードをしたもののそれなりにはダメージを受けたようで、地面を受け身で転がった。

「くっ、コネクト。プリーズ」

 

 仮面ライダーウィザードの魔法を発動して仮面ライダーセイバーの火炎剣烈火を手にしたクラディス。するとクラディスはその刃に炎だけでなく雷も纏わせる。

「ライトニングスラッシュ」

 

 炎に雷を付与させた斬撃で攻撃されたティラノレンジャーはゴジュウウルフへと戻ると、次のセンタイリングを発動する。

「エンゲージ!」

【ゴーカイジャー!】

 

 ゴーカイレッドに変身したゴジュウウルフはゴーカイサーベルとゴーカイガンを手に特攻すると、レッドホークも続く。

【ダイレンジャー!フィニッシュ!!】

 

 ダイレンロッドで距離を保ちながらの突きをするレッドホークに、ただ乱雑に攻撃を仕掛けるゴーカイレッド。片方は計画的に的確に。片や無計画かつ乱暴な攻撃をする組み合わせに少しづつクラディスは対応しきれなくなってダメージが増えていく。

「少しづつだが奴は疲弊し、ダメージを受けている!攻撃の手を緩めるな!」

 

「そっちこそ気を抜くなよオッサン!」

【アカレンジャー!】

 

「お、オッサン!?俺はまだ29歳だ!」

【キラメイジャー!フィニッシュ!!】

 

 キラメイバスターを構えたレッドホークにゴジュウウルフが変身したアカレンジャーもレッドビュートを手にして同時攻撃を仕掛けた。レッドビュートによる鞭捌きに怯まされたクラディスはアカレンジャーの回し蹴りを受けると、キラメイバスターの一撃を受けたクラディスは地面を転がる。すると転がった先にはゼンカイザーとゴジュウポーラーが拳を構えていた。

「タイミング合わせろ嬢ちゃん!」

【フィニッシュナックル!】

 

「はい!」

【ゼンカイジャー!フィニッシュ!】

 

 ゼンカイザーとゴジュウポーラーのダブルパンチに吹き飛ばされたクラディスは蓄積されたダメージもあり、取り込んでいた本郷猛が自ら分離しようと内側から抵抗してくる。それを力ずくで阻もうとしていたクラディスだが、そちらに意識が回っていたこともありゴジュウウルフとレッドホークの接近を許してした。

「随分と中の本郷猛に意識が向いてるみたいだな」

【フィニッシュフィンガー!ウルフ!!】

 

「生憎だが返してもらうぞ」

【ジェットマン!フィニッシュ!!】

「掴め!1号!」

 

 レッドホークはクラディスから本郷猛を引っ張り出して分離させると、本郷猛は指輪の戦士たちに視線を向ける。

「皆ありがとう!助かった!」

 

「礼ならあとでいいから下がってろ」

【最強!頂点!ユニバース!】

【テガソード!ナンバーワン!】

 

 テガソードゴジュウウルフとなったゴジュウウルフはリョウテガソードを手に構えつつも本郷猛を下がらせる。

「決めるぜ」

【オーバーロード!オールハンズ!】

 

 必殺の一撃を放つテガソードゴジュウウルフだが、厄災3体ぶんの怨念とも言えるエネルギーで構成されているクラディスは本郷猛を押さえ込む事にリソースを割かなくてよくなったからか攻撃や防御の出力は上がっているようで、テガソードゴジュウウルフの必殺技を受け止めていた。

「てこずってるね。ホエル君」

 

 モリスたちをあらかた片づけたゴジュウレオンはテガソードゴジュウウルフの背後からそう語りかける。ゴジュウレオンの横にはゴジュウポーラー以外のゴジュウジャーが揃っていた。

「癪だがしょうがねぇ。お前ら、手伝わせてやるよ」

 

「素直に手伝ってほしいと言えないのか。お前は」

 

「まぁ、ホエルっちらしいと言えばらしいな」

 

「このお節介。高くつくわよ」

【ユニコーン!ドリルアタック!!】

【イーグル!アローシュート!!】

【ティラノ!ハンマークラッシュ!!】

【レオン!ガトリングバースト!!】

 

 テガソードゴジュウウルフの必殺技にゴジュウジャーの必殺技が重なり合う。その一撃はまさに『スーパー戦隊』の合体技だった。

「もう彼らは立派なスーパー戦隊となったのだな」

 

 雛鳥の巣立ちのような感覚を感じていた本郷猛。その感動にも似た感覚を感じた一撃は見事クラディスを打ち破ってみせた。

「よし!これで!」

 

「いや、まだだ」

 

「Jパワー!!」

 

 これでクラディスを倒したと喜ぶユニバース戦士たちだったが、厄災のエネルギーは再び形を成して、巨大なクラディスが現われた。

「しつけぇな。行くぜテガソード」

 

 テガソードゴジュウウルフからテガソードが分離すると、巨大なテガソードレッドが降臨する。

『・・・指輪の力の高まりを感じる。鷲尾健よ。ジェットマンの指輪を空に掲げるのだ』

 

「分かった!」

 

 レッドホークはテガソードに言われるがままジェットマンのセンタイリングを空へと掲げるとロボの墓場から1体のロボが起き上がり、戦いの場に飛んできた。

「ジェットイカロス!」

 

 そのロボの名はジェットイカロス。ジェットマンの巨大戦力の1体でロボの墓場で眠りについていたのだが、指輪の力の高まりに反応して一時的に蘇ったようだ。

「力を借りるぞ!」

 

 変身を解いてジェットイカロスに乗り込んだ健はホエルと人神一体したテガソードと並び立つ。

「共に行くぞ!ゴジュウウルフ!」

 

「やってやろうじゃんか!」

 

 テガソードとジェットイカロスは同時に左右から刃を振るうと、その同時攻撃に怯まされたクラディスは反撃と言わんばかりに闇のエネルギー波を放ってくる。テガソードはジェットイカロスをその攻撃から庇うと、爆炎からはテガソードデカクロウが飛びかかるように出てきた。

「テガソード!紅狼パニッシャー!」

【ウルフ!デカリバーフィニッシュ!!】

 

 テガソードデカクロウの爪を受け止めたクラディスはそのまま地面に受け流しつつも蹴りで反撃をしてくると、蹴り飛ばされたテガソードデカクロウをジェットイカロスが受け止める。

「奴は手強い。合わせるんだゴジュウウルフ!」

 

「そう言うなら、アンタが合わせろ!」

 

 ジェットイカロスはイカロスアックスを振るうと、それと同時にテガソードデカクロウも爪を振るう。しかしクラディスの膝蹴りでイカロスアックスが弾かれると、テガソードデカクロウは横に一回転してクラディスの脛に一撃を入れた。

「今だオッサン!」

 

「だからオッサンではない!バードニックセイバー!」

 

 両刃の長剣バードニックセイバーを装備したジェットイカロスは刀身に対消滅プラズマを放出させて刃を振るうと、テガソードデカクロウもウルフデカリバーを分離させてテガソードレッドに戻り、右手の刃に力を集めて振り降ろす。

「「テガソード!バードニックフェニックス!」」

 

 振り降ろされた剣戟は火の鳥をクラディスに焼き付けると、その一撃を受けたクラディスは爆発して、ようやく厄災の脅威が去った。皆その時はそう考えていたのだが、これからしばらくして封印したはずの最後の厄災が再帰するとはこの時の誰一人として考えてはいなかったのだった。

 

 

 

 

 厄災集合体クラディスとの戦いから3日後。いよいよ始まる指輪争奪戦トーナメントの2人組のチームを決めるくじ引きが始まろうとしていた。

「やりました!私とましろさんですね!」

 

「うん!良かったねソラちゃん!」

 

 最初に決まった組み合わせはソラとましろ。ゼンカイザーとゴセイレッドのコンビだった。そして次に決まったのは。

「僕は禽二郎さんとか」

 

「共に頑張ろう!明ちゃん!」

 

 禽二郎と明久の組み合わせだ。明久はその呼び方はちょっとと反応していたが、禽二郎はならばと別の呼び方を考えようとしていた。

「私と組むのは、えっと化学忍者隊のリーダーさんでしたよね?」

 

「あぁ、鷲尾健だ。よろしく頼む」

 

 角乃と組んだのは健。互いにあまり接点がなかったからか角乃はせっかくだしと探偵としての名刺を健に渡していた。

「うへ〜。おじさんと組むのはアイドルさんか〜。眩しいね〜」

 

「僕が眩しいのは否定しないけど、君は別におじさんじゃないでしょ?」

 

 陸王とホシノの組み合わせ。陸王は自分の輝きを肯定しつつ、何故か自分をおじさんと呼ぶホシノに疑問を抱いていた。

「恐竜コンビか。面白くなりそうだ」

 

「これもテガソード様のお導き」

 

 竜義と和人の恐竜コンビ。その組み合わせが決まった事により、必然的にホエルと真白が組む事が決まった。

「足引っ張んなよ。2代目」

 

「言ってろ。指輪の持ち数は俺がダントツだぜ」

 

 続けてトーナメント方式のため、対戦カードが発表された。

 

1回戦第1試合は禽二郎&明久VS角乃&健。第2試合は陸王&ホシノVS竜義&和人。そして第3試合がホエル&真白VSソラ&ましろという対戦カードだ。決勝を勝ち抜いたコンビが最後に2人で戦い、その願いを叶える。この戦いはそのようなルールとなった。

「ふむ、僕らと角ぽよケーンのどちらかが勝った場合、1回休みか」

 

 陸王&ホシノVS竜義&和人とホエル&真白VSソラ&ましろのそれぞれの勝った方が準決勝を戦い、決勝が1回戦を勝ち抜いたコンビと戦うとの事だ。

「ファイヤキャンドルの指輪はいいのか?」

 

「指輪が50個あれば願いは叶える事ができるからな。6個足りなくても問題無い」

 

 ホエルはファイヤキャンドルの持つ指輪の事を気にしていたが、明日からの指輪争奪戦トーナメントに専念する事に切り替えたのだった。




次回「青春メガホン」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。