ゴールデンバウム王朝成立前夜   作:名無し名人

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2話

帝国暦元年、銀河連邦が崩壊しゴールデンバウム王朝銀河帝国が成立した。

 

そして初代銀河帝国皇帝ルドルフは旧銀河連邦議会長室の席で旧連邦時代から代表する財閥の長達に告げた

 

「連邦時代から税金の滞納が続いている!可及的速やかに納税する様に!もしこの要求が受け入れられないなら我等は相応の態度を示すだろう!」

 

財閥の長達はこの要求に対して顔を見合わせた。そもそも税率も決まってないこの段階でどのくらいの額を納めれば良いのか判らないからだ。

 

そしてこの中で最大勢力を誇るバーミヤン・カンパニーはルドルフの要求を無視した。元々旧銀河連邦政府と深い繋がりを持っていたバーミヤンはその財力をフルに活用し、議員に多額の献金や天下り先を斡旋したりして連邦政府に納める税金を少なくしていた。

 

極たまに正義感を持った税理士や弁護士が告発しようと動き出したこともあったがその全てが『謎の事故死』に遭い有耶無耶にされていった。

 

そして連邦政府から帝国政府に変わったばかりで無茶な事は出来ないだろうと高を括り、いざとなったら今までの様に袖の下を渡せば問題無いと踏んでいた。だが、この判断がその後の命運を分けた。

 

ルドルフはバーミヤン・カンパニーからの回答が無い事に溜息をついてこう漏らしたと言う……

 

「愚かな………余が連邦の悪習をそのまま踏襲すると思ったか……その思い違い、地獄で後悔するが良い!!」

 

ルドルフは己に忠誠を誓ったばかりの連邦軍陸戦隊改め帝国軍陸戦隊(後の装甲擲弾兵)に出動を命じバーミヤン・カンパニー本社ビルを包囲する様に命じた。

 

ルドルフの命を受けた陸戦隊は装甲車を含めた完全武装した兵士達が本社ビルを完全に包囲した。

 

まさか軍隊を動員するとは思わなかったバーミヤン・カンパニー側は慌てて陸戦隊の指揮官に交渉を申し入れたが、帝国軍の回答はガス弾の投擲だった。

 

帝国軍は一気呵成にビル内部に突入し、内部にいた役員、社長を瞬く間に拘束し、並行してカンパニーの現金、株、証券、絵画……金目になりそうな物は全て差し押え即国庫に入れられた

 

「これは不当な拘束だ!弁護士を呼べ!!」

 

拘束されたカンパニー側の役員はこう叫んだが押収した資料の中に八十年に渡る違法な営業や殺人が明るみになり、カンパニー側は青褪めた。

 

この報告を受けたルドルフは即日に叛逆罪を適用、主だった役員達は死罪が言い渡された。

 

この判決にまだ機能していた市民団体や議員から法の下での裁判を行う様求めた。これに対しルドルフはこう返したと言う

 

「八十年に渡り納税の義務を怠り、あまつさえ違法な形で金を溜め込み人民すら害する会社を卿らは弁護すると…?あぁ、そう言えば卿はあの会社から献金を受けてたな、それでかね?」

 

献金を受けていた議員達も拘束を恐れ次第に声が小さくなりカンパニーを擁護する者が居なくなり役員達は市中に引き回され銃殺された。

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