性格の悪さを神様に買われて加護を得ました   作:フーツラ

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第9話 やばいエクスプローラー

【奇人変人】やばいエクスプローラー Part1023

 

1.通りすがりの紳士

やばいエクスプローラーランキング

 

 ①ふんどしナイト

 ②ぽっぽちゃん

 ③日本昔ばなし

 ④ミスターバルーン

 ⑤死神ちゃん

 ⑥大きい声で返事するマン

 ⑦トロル氏

 ⑧大自然

 ⑨マダム阿修羅

 ⑩ケンシロウ

 

※ランキングは紳士達による協議の末、随時変動

 

2.通りすがりの紳士

スレ立ておつ

 

3.通りすがりの紳士

おつおつ

 

4.通りすがりの紳士

死神ちゃん、そろそろ順位あげてもよくね?

 

5.通りすがりの紳士

死神ちゃんは神だからな。死神だけど

 

6.通りすがりの紳士

いやいや、ミスターバルーン見たことないっしょ?ガチで風船被ったまま戦うからな?

 

7.通りすがりの紳士

死神ちゃんは普通に可愛いからなぁ。でも目がヤバイ

 

8.通りすがりの紳士

街でも普通にデスサイズ持ってるよね。死神ちゃん。あれ、捕まらないの?

 

9.通りすがりの紳士

俺も見た!新宿で!

 

10.通りすがりの紳士

新宿ダンジョンの中層を1人でウロウロしてるよね。死神ちゃん。お友達になりたい

 

11.通りすがりの紳士

>10

やめとけ。マジで首刈られる

 

12.通りすがりの紳士

トップ10でガチ人間性やばいのは死神ちゃんとふんどしナイト

 

13.通りすがりの紳士

あと、大自然

 

14.通りすがりの紳士

大自然はダンジョンに裸でいるだけだから。悪意ないから。ただの自然体よ

 

15.通りすがりの紳士

いやいや、わざと転移石の近くで全裸で寝てたりするからな。大自然は

 

16.通りすがりの紳士

大自然、死神ちゃん遭遇したら刈られそう

 

17.通りすがりの紳士

大自然、札幌ダンジョンが拠点でよかった

 

18.通りすがりの紳士

ほっ

 

19.通りすがりの紳士

ほっ

 

20.通りすがりの紳士

ほっ

 

21.通りすがりの紳士

大自然、愛され過ぎ

 

22.通りすがりの紳士

最近、トップ3の目撃情報ないね

 

23.通りすがりの紳士

3人とも最深層にいるからなー

 

24.通りすがりの紳士

3人を見るために最深層に潜る紳士いないの?

 

25.通りすがりの紳士

いや、それ普通にトップエクスプローラーだから

 

26.通りすがりの紳士

最近、新人は発掘されてないの?

 

27.通りすがりの紳士

最近は小粒だからなぁ

 

28.通りすがりの紳士

新宿ダンジョンでやばいのいたぞ。クーラーボックス持ってダンジョン潜ってた

 

29.通りすがりの紳士

えっ

 

30.通りすがりの紳士

えっ

 

31.通りすがりの紳士

えっ

 

32.通りすがりの紳士

>28

男?女?

 

33.通りすがりの紳士

男。パッと見はイケメン。新宿ダンジョンの第4階層ででっかいクーラーボックス持ってウロウロしてた。

 

34.通りすがりの紳士

クーラーボックス。事件の臭いがするな

 

35.通りすがりの紳士

>28

武器は持ってないの?クーラーボックスだけ?

 

36.通りすがりの紳士

持ってない。クーラーボックスとリュックだけ。人目を避けるようにしてた。

 

37.通りすがりの紳士

そいつ、俺も見たぞ!新宿ダンジョンにクーラーボックス持って入っていった。首に見たことない刻印があったぞ!

 

38.通りすがりの紳士

クーラーボックス。釣りの神様の加護?

 

39.通りすがりの紳士

その加護、エクスプローラーに向いてねー!漁師になるべき。もしくは瀬戸内ダンジョンいけ

 

40.通りすがりの紳士

てか、本気で事件性あるんじゃない?クーラーボックスの中にはバラバラになった、、

 

41.通りすがりの紳士

キャー!!!!

 

42.通りすがりの紳士

キャー!!!!

 

43.通りすがりの紳士

キャー!!!!

 

44.通りすがりの紳士

いや、それにしては目立ち過ぎだろ

 

45.通りすがりの紳士

確かに

 

46.通りすがりの紳士

新宿を拠点にしている紳士は追加の情報求む

 

47.通りすがりの紳士

うむ

 

48.通りすがりの紳士

うむ

 

49.通りすがりの紳士

うむ

 

 

#

 

 

「イラッシャイマセ」

 

 店の入り口の読み取り機にスマホをかざすと、ドアが開いて無機質な電子音に歓迎された。

 

 協会認定のエクスプローラーショップ「冒険野郎」の新宿店はいつも通りに賑わっている。

 

 若い男の集団が俺をみて何か言っていた。ここ1ヶ月ほどクーラーボックスを持って新宿ダンジョンに出入りしていたせいで、ちょっと目立ってしまったのだ。

 

 俺は広い店の中を進み、ガラスケースの置かれているコーナーにたどり着いた。マジックポーチやスキルオーブ、その他特殊効果のある武器等が置かれていて、厳つい店員が睨みを利かせている。

 

「マジックポーチが欲しい」

「やっと金を使う気になったか」

 

 この1ヶ月で厳つい店員とは顔見知りになっていた。毎日のようにここにコバルト結晶を売りに来ていたからだ。鉱石のように知り合いに捌くのが難しいものは、協会認定ショップに売るのが1番手っ取り早い。

 

「で、どれぐらいのやつにするんだ?どうせ買うなら最初から容量がでかい方がおすすめだぞ」

「この1500万のやつはどれぐらい入る?」

「600リットルは入るな。ドラム缶3個分だ」

「この2億のやつは?」

「こいつは容量は1000リットルだけれども、時間停止機能がついている。食い物入れて忘れてても、腐らない」

「ファンタジーだな」

「今更だろ」

 

 店員は眉を動かして息を吐いた。

 

「いえてるな。この1500万のやつをくれ」

「毎度あり。これでクーラーボックスともおさらばだな」

「ああ、随分目立ってしまったからな」

「お前、釣りの神様の加護持ちだって噂されてたぞ」

「それなら海か河へ行ってるよ」

 

 マジックポーチをガラスケースの中から取り出しながら、店員は続ける。 

 

「知ってるか?瀬戸内ダンジョンの大半は海なんだぜ」

「攻略は進んでるのか?」

「いや、全く」

「だろうな」

「海の神様の加護持ちしか先に進めないらしい」

「結構いるのか?」

「漁師にはそれなりにいるらしいが、そもそも若い漁師が少ないからな」

 

 なるほど。

 

「ジジイはダンジョン行かないってか?」

「そーいうことだ。命が惜しいからな。それに、未だにスキルやダンジョンの存在を信じてない層は一定数いる。そんな中、一人ダンジョンアタックなんてすれば、漁師仲間の中で悪目立ちしてしまう」

「横の付き合いってやつか。面倒だな」

 

 店員は「あぁ」と同意しながら、目線を別のガラスケースに向けた。

 

「ところで、スキルオーブはいらないのか?」

「これから第5階層に行くからな。買うにしてもそれからだ」

「しょぼいスキルを引いて、泣きながらレアなスキルオーブを買ってくれ。俺の店で」

「死ね」

「でもお前、ソロだろ?スキルなしで大丈夫なのか?初めてのフロアボスはパーティーで挑むのがセオリーだぞ?」

「その辺は大丈夫だ。流石に考えてるさ」

 

 そう、よーく考えているさ。

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