みのり「え、見つかった!?」
いきなりこの私、"花里 みのり"が驚いたところから物語が始まったわけだけど、何が見つかったのかというと…。
みのり「リンちゃん!」
先日行方不明になった女の子"鈴木 凛(すずき りん)"が今朝発見されたのだ。そして私はこの子の自宅にいる。
凛「あ、みのりん。ヤッホー」
みのり「ヤッホー…、ってそれどころじゃないでしょ!?神隠しにあったって聞いて、みんな心配したんだよ!」
ちなみにこのリンちゃんは私の従姉妹だ。
凛「いや実はね、あたしはこの一年間異世界転生していたんだよ」
みのり「えっ、一年?いなくなったの昨日でしょ?」
ほんと何を言っているんだろう。今日土曜日かと思ったら、日曜日だったということがたまにあるけど、それにしてもズレすぎじゃない。
凛「あたしはね、向こうの世界で他の転生者や魔物たちと戦っていたんだよ。よし、それじゃあ実際にあたしが異世界にいた証拠を見せてあげよう!」
みのり「ていうか異世界転生なんて…、なにをさっきからバカなことを!アニメの見すぎだよ!」
スッ
「スッ」とリンちゃんは右人差し指を立てた。まさかその証拠とかを見せるつもりなんじゃ…。
凛「水よ、水よ、我が前にその姿を現せ!」
みのり「水?水が飲みたいの?」
凛「いやそうじゃなくて!?え〜と、あ、そうだ!」
スッ
凛「キラキラ〜、ミラクル〜!」
プルンプルン
え、どうなってんの!?空中に水の塊が浮いている!
みのり「な、なんなのそれ…」
凛「魔法だよ。空気中の水分をひとつに集めて水の塊にしたんだよ。どう、これでもバカなことだっていう?」
みのり「あ、いや、その、呪文がダサいなって…」
確かにさっきは半信半疑で、バカなことと言っていたけど、実はそのバカなことを私もやっている。私がアイドルになりたいと思ったときに誕生した"セカイ"。スマホのアプリを開くことでいつでも行ったり来たりしているんだ。………ん、さっきからリンちゃんは異世界に行ったとか言っているけど。
みのり「ねえリンちゃん、スマホは持ってる?」
凛「持ってるよ。まあほとんど家族と連絡するために使っているんだけどね」
そうか…、じゃあもしかしたらその異世界というのは"セカイ"の可能性が高いのかもしれない。そして初音ミクが転生先の女神的な?気にはなるけれどまた別の機会に聞くとしよう。ところでさっきから気になっていたけど…。
みのり「さっきから浮いているその水の塊はどうするの?」
凛「えっ、飲むんだよ」
みのり「飲むって……、人の頭がすっぽり入るぐらいだよ!それに部屋の中の水分でしょ、ほこりとかも混ざってるんじゃないの!?」
この物語は異世界から帰ってきた女の子のコメディ。おもしろいかどうかは保証できない。
主人公のリンちゃん
・本名…鈴木 凛(すずき りん)
・年齢…12〜13歳
・身長…160cm(異世界で伸びた)
・特技…魔法
・趣味…アイドルごっこ
外見はボカロのリンちゃんを金髪ロン毛にしたような感じです。リボンはあってもなくても大丈夫です。やはりみなさんのご想像にお任せします。