凛「ん〜、エマさんが柔道で鍛えてるってところから。「あ、この人にわかファンだな」って気づいちゃったよ」
みんなはさ、"彼"の頭を見て「どっかで見たことあるぞ」って思わなかった?そしてその"彼"とはいったい誰なのか、それは読んでのお楽しみ。
前回のあと、彰人お兄さんがある人物に連絡したのだけれど…。
彰人「おう、こっちだ」
「青柳 冬弥(あおやぎ とうや)です。よろしくね」
青柳くんか、確かに彼はヒロアカの轟くんにそっくりだもんね。頭の半分が青色で顔にやけどが無いという違いはあるけれど。
凛「あ、どうも。あたしは鈴木 凛です。でも"とうや"なんてどちらかというと悪役キャラみたいな名前だね」
冬弥「ん、どういうこと?」
青柳くんはまだそこまでの展開は知らないのかな?ネタバレになるけれど、ある悪役キャラの本名が"とうや"だったりする。それはさておき、リンちゃんはそんな青柳くんに手を出して握手しようとした。
スッ
凛「ちょっと握手しない?」
冬弥「いいよ」
ガシッ
お互い右手で握手した。そしてその後リンちゃんが左手で青柳くんの右手を掴む。リンちゃんは両手で青柳くんは片手で握手することになったのだが…。
冬弥「ん、あれ、キミ、右手と左手で温度が違う!?」
凛「驚いた?あたしの特技は魔法なんだよ!」
冬弥「え、魔法!?」
青柳くんは知らないのか。リンちゃんは異世界帰りの女の子で魔法が使えること。
凛「これはね、左手で軽い冷凍魔法、右手で軽い熱魔法を出したんだ。本気の威力を出すとみのりんが怒るからね」
冬弥「そうなのか?」
みのり「ひ、人を傷つけたらいろいろ問題だからね…」
おまけに私はアイドルグループだし、リンちゃんは動画投稿者。もし本気の威力で魔法を撃ったなら炎上しちゃうよ。
凛「ところで"デクくん"とか"お茶子ちゃん"のそっくりさんはいないの?」
冬弥「いないよ。そして俺には倒すべき敵も平和を守る力を無い。ただ…」
みのり「ただ?」
冬弥「この言葉を言って安心とはいかずとも、大歓声を浴びるぐらいにはなりたい、そう…。"Vivid BAD SQUADが来た!"と」
今の時点で「できる」と言ったってそれは無責任な発言になるかもしれない。でもこれからどんどんと成長して、彰人お兄さんも青柳くんも伝説のライブを超えるような実力を身につけたら、そのときは改めて言ってあげよう。
さて青柳くんたちの決意を聞いたところで、ここからが本命。リンちゃんがほしかったのはいわゆる「おまけカード」。ちょうど最後の一個だったようだ。
凛「轟くんのカード出るかな」
みのり「私はデクくんかお茶子ちゃんがいいな」
さて、ワクワクした気分で何が出るのか袋を開けてみた。中身はランダムだからほんとに予想つかないよ。
ピリッ
出てきたのは、第一話から登場したデクくん………………、をいじめたあいつだった。
凛「なになに、爆豪 勝己(ばくごう かつき)。手の平を爆発させ、「根掘り葉掘りってなんだ」と叫びながら怒り狂う」
私もリンちゃんもたいして興味ないキャラだった。ご丁寧に言っていないセリフの解説までつけてくれちゃって。
みのり「ま、まあ、また青柳くんとお話すればいいじゃない。こんどはもっといろんな話題でさ」
凛「そ、そうだよね」
そのときには元気よくこちらから言ってあげよう。
「私たちが、雑談しに来た!」
冬弥「ところで絵名さんは、どうして彰人とバイトしていたんですか?」
絵名「このお店でヒロアカのコラボやるって聞いてね、彼と同じ空間にいたかったというか…」
冬弥「彼?」
絵名「実は私も彰人もファンなの、轟くんの…」