(ただそのせいでプロセカの世界観を少し無視することになってしまいましたが…)
私たちが知ってる初音ミクたちは"バーチャルシンガー"と呼ばれ世界中で大人気だ。だがそれは、遠い星の彼方の世界の住人にもいえることらしい。
一歌「あ、花里さん」
みのり「どうしたの、星野さん」
一歌「私ね、この前のしし座流星群の夜に宇宙人と交信したの」
みのり「へ、へ〜。それでなんて言ったの…」
一歌「どうも彼は一昔前の世代らしくてね、それに対して"大丈夫、今でもミクはボーカロイドとも呼ばれています"って言ったんだ」
まったく関係ない話から始まったけれど、今回こそリンちゃんにほんとのことを聞いてみたいと思う。
みのり「ねえリンちゃん、前から気になっていたけどさ」
凛「なに?」
みのり「ひょっとしてリンちゃんは、"Untitled"をダウンロードした?」
凛「したよ」
みのり「やっぱり!この前リンちゃんのクラス担任の幽々子先生がダウンロードしたって聞いたから」
もしかしてとは以前から思ってたけど、やっぱりリンちゃんもか。
凛「なんかクラスでさ、思いでどうこうできるアプリがあるってウワサになっていてさ。試しにダウンロードしたんだ」
そのアプリをダウンロードした私が言うのもあれなんだけど、そうなんでもかんでも簡単にダウンロードするもんじゃないよ。後で痛い目を見るかもしれないだろうし…。
さて、真相も分かったところで、なぜかリンちゃんは異世界での出来事を話しはじめた。
凛「最初に会ったのは女神様だったんだ。青いロン毛でミニスカで手にはステッキを持っていたよ」
なんかどっかで聞いたような特徴の女神様だな。"この素晴らしい世界"で冒険者も兼任していそうな。
みのり「それで特別な力をもらったんだね」
凛「いや、魔法の基礎を教えたあと、「異世界に行け」って言われた」
うわっ、扱いが雑!……いやでも、魔法の基礎を教えてくれただけでも親切なのかな。
凛「最初はね、冒険者ギルドで冒険者の登録をしたよ」
アイドルでいうところの芸能事務所みたいなところか。異世界に転生した主人公は、だいたい冒険者ギルドに向かうよね。
みのり「じゃあ最初は、簡単な依頼からするのかな?」
凛「そうなんだよ!最初は薬草採取とか魔物の生態の調査とか」
ふ、ふーん。意外と地味なことやるんだな。町の近くでレベル上げとか期待していたけど。
凛「依頼が無いときは魔法の練習したり、受付のデスクワークとか手伝ったり、あと…」
みのり「あと?」
凛「先輩冒険者のために焼きそばパン買ってきたりしたよ」
ちょっと待って、最後のやつはこっちの世界でも学生がやってるやつだよ。ていうかよく「嫌だ!」と断られなかったね。
凛「まあこんなことを毎日繰り返していくうちに、ちょっとずつだけど成長していけたんだ」
みのり「うん、よ〜く理解できるよ…」
"セカイ"は誰かの思いから誕生する。ここまでの話を聞いてみての感想だけど、なぜ"異世界アニメのように天下無双したい"と思わなかったのだろうか。
凛「じゃあ続きは、次回で」
みのり「え、続くの!?」
〜一歌とある宇宙人の会話〜
しし座流星群の夜、私は遠い空からの声を聞いた。
「お前たち、"バーチャルシンガー"を知っているかい?」
一歌「初音ミクたちのことを言ってるんですか?知らないほうがおかしい世の中ですよ」
「いまはそう呼ぶのかい(初音ミクを)?」
一歌「なにかおかしいですか?」
「いや、うちのライバルどもはとんでもないやつらに好かれちまったようでね。生きていたのか、"キズナの意志"は」