前回、リンちゃんが転生した異世界が"セカイ"であることが判明した。
みのり「ねえ、その後はどうだったの?まさかとは思うけど、ずっと雑用…」
凛「いや、ランクが上がっていくうちに、魔物退治の依頼とかが増えたよ」
みのり「そうなんだ。ちょっと気になっていたけど、冒険者は依頼をこなしたら報酬がもらえるんだよね」
凛「うん、そうだよ」
みのり「じゃあ向こうのセカイでちゃんと生活できていた?」
凛「できてたよ。ただね、町の商人とかのほうがお金を多くもらえるんだ」
どうやらこの話から察するに冒険者というのは、低収入かつ高リスクな仕事なようだ…。
みのり「ていうかよく冒険者を辞めなかったね」
凛「女子中学生の年齢で働けるところなんて冒険者ぐらいしかなかったし。それにランクが上がっていくうちに問題とかトラブルとか解決しなくちゃいけなかったの」
そうだったんだ。言いかえればリンちゃんはそれだけ頼りにされているということなんだね。
みのり「でも問題とかトラブルって具体的にはどんなこと?」
凛「転生してきた人間はあたしひとりじゃなかったんだ。そいつらは、女神様にもらった力で好き勝手するから、そいつらをこらしめたりしてたの」
あ〜、たまにそういうタチの悪いやついるもんね。でもリンちゃんのセカイにどうやって来たんだろう…。
凛「で、なんだかんだあって、魔王と対決することになったんだ」
うん、かなり省略されたね。読者のみんなはその"なんだかんだ"を詳しく知りたいんだと思うけど…。
凛「あたしは城に突入したんだ!それから…」
そしてリンちゃんは魔王との対決の様子を長々と語ってくれた。その対決の様子なんだけど、もっと上手な作家さんなら文章でアクションを表現できそうなんだけど、この物語を書いているやつがあまり得意じゃないんだ。ごめんね。
凛「で、魔王と決着がついた直後に、こっちの世界に戻ってきたんだ」
へ〜、大変だったんだね。かなり省略しちゃったから読者のみんなには伝わってないだろうけど…。
凛「せっかくだから異世界に行ってみる?」
みのり「え、行けるの!?」
そう簡単に行けるものなの、別の誰かのセカイに!?でも私もちょっと気になるかな…。異世界の生活とか文化とか、こっちの世界と何が違うのかなって。
凛「魔王が倒れた後、どんな様子になったのかなって前から気になっていたんだ。それじゃあ…」スッ
リンちゃんがスマホを取り出してアプリを立ち上げようとする。はずだったんだけど…。
凛「ん、あれ?」
みのり「どうしたの?」
凛「なんかわかんないけど、アプリのアイコンが消えてる…」
みのり「え、そうなの!?"Untitled"って消えるものなの!?」
これは予想なんだけど、リンちゃんが魔王を倒して異世界を平和にしたから行く必要が無くなったんじゃないかな。
凛「どうしよう、みのりん!?」
みのり「いままで通りでいいと思うよ。異世界で学んだ魔法とかを活かして、おもしろい動画を投稿していけば」
あわててスマホの画面を確認するみのり
みのり「まさか私のセカイまで消えてたりとか!?」サッ
ジー(スマホの画面を見つめる)
みのり「……………よかった、ちゃんとあった」