みのり「この前やった変化魔法でのデュエット、いまいちだったね」
凛「コメント欄には「もっと練習してから出直してこい」なんてやつもあったし」
あれやこれやと反省点を探している私とリンちゃん。そんな中、あるものに気付いた。
凛「ねえみのりん、見慣れないスマホがあるんだけど…」
みのり「あ、これ、遥ちゃんのやつだ。すぐに届けないと」
凛「"はるか"、あの765プロのレジェンドアイドルの?」
"桐谷 遥"、私が推しているアイドルで、今はなんだかんだあり私とアイドルをやっている。以前、私の家に遊びに来たときにスマホを忘れてしまったようだ。
みのり「すぐに届けないと!」
凛「別の機会でいいんじゃないの?」
みのり「ダメだよ!現代人がスマホ無しで外出するなんて、立体機動装置無しで巨人と戦うようなものだよ!」
凛「やばいわね!あたしのスーパーマシンですぐに届けに行くわよ!」
そして私とリンちゃんは外に出て異世界のスーパーマシンの準備。
ドッドッドッ
みのり「これが!」
ブォンブォン
みのり「異世界の!」
ブォーン
みのり「スーパーマシン!」
凛「みのりん、ナビはよろしくね」
みのり「……………ってこれ、庭とかに普通に置いてある竹ぼうきじゃん!」
まあ魔法使いの乗り物といえば、普通は空飛ぶほうきだもんね。
みのり「ところでさっきのエンジンの音はなんだったの?」
凛「ああ、あれね、ちょっとした演出だよ」
さあ冗談はこれぐらいにして、遥ちゃんのおうちに向かおう。
ビューン
みのり「空を飛ぶのは気分がいいね」
凛「うん、でもマッハで飛ぶと風が冷たいから冬は歩きで行こうね」
防寒着とか着れば大丈夫じゃないかと思ったのは私だけなのだろうか。
さておうちに着いたけど遥ちゃんはお留守だった。どこかに出かけたのかなと思い、私たちは空から探すことにした。おや、あの青い頭はもしかして…。
みのり「お〜い、遥ちゃ〜ん」
遥「えっ、みのり!?」
いきなり上から声をかけられたらビックリするもんね。
みのり「スマホ私の家に忘れてたから届けにきたよ」
遥「ありがとう、ちょうど取りに行こうと思っていたんだ。そっちの子は?」
凛「こんにちは。異世界帰りのJCの鈴木 凛です」
遥ちゃんと話していて気付いていなかったけど、遥ちゃんの隣に男の人がいた。あれ、このオレンジ頭は…。
みのり「あれ、彰人お兄さん?」
彰人「おう、桐谷と偶然そこで会ったんだ」
凛「あれ、彰人お兄さんって…」
あれ?リンちゃんは知ってるの?いま初めて会ったのに?
凛「学校でウワサになっているんですよ。中学のころに黒歴史ソング作ったヤンキーの兄ちゃんだって」
彰人「誰だよ!そんなウワサ流したのは!」
第一弾の主人公の奇行のせいで、彰人お兄さんに変なイメージがついてしまったようだ…。
彰人「キミはどうして俺のこと知っているんだ?」
凛「隣のクラスの男子が、お兄さんとお姉さんのことを自慢するんですよ。自称"鏡音 レン"とかいう」
みのり(やっぱりあの男の子が原因か…)