みのり「リンちゃんってさ、苦手な魔法はあるの?」
凛「う〜ん、錬金術かな」
意外だな。こういう年ごろの女の子って、だいたい錬金術が得意そうなのに。「アトリエシリーズ」っていう錬金術を題材としたRPGゲームの主人公はほとんど女の子だったから。
凛「準備が面倒なんだ。それに素材を間違えたら別のものが完成したなんてこともあったし…」
あ〜、普通の魔法ならMP消費するだけでいいもんね、知らんけど。
みのり「じゃあ次の動画のテーマは「作ってみた」動画なんてどうかな?」
さっきリンちゃんが錬金術が苦手だって言ったのに、なぜそんなテーマにするんだと読者のみんなは聞きたいだろう。私が考えているのは、プラモとか工作とか何かすごいものを作って動画にしようということ。ただそれだと魔法が関係無くなってくるんだよね…。
パチパチ
というわけでプラモデルを作ってレビューする動画を撮影することになった。今回作るのは「ガンプラ」。必要なものはニッパーだけだし、組み立てるのに接着剤はいらない、初心者向けのやつなんだ。
みのり「今回はいわゆる"初代ガンダム"のプラモを作ったけど、リンちゃんはガンダム好きだったよね?」
凛「あの、タヌキみたいな女の子が主人公のやつ。丸っこい顔の」
あ〜、"水星の魔女"だね。あれに登場したモビルスーツは上級者向けのやつが多いし、それに好きな作品となると興奮してうまく紹介できなくなるんじゃない?「尊い」とか「エモい」とかの単語を繰り返すだけで。
みのり「"ガンダムファイト"とか"止まるんじゃねえぞ"とか興味無いよね」
凛「まったく無いです!」キリッ
そして水星の魔女意外のシリーズには興味が無いことも判明した。なんか別の企画でも考えようか。
凛「そうだ!いいこと思いついた!ちょっと近所の公園にまで行ってくるね!」
ダダッ
あ、行っちゃった。準備できたら私も近所の公園に向かうか。
〜近所の公園〜
いったいリンちゃんは何をするんだろう。そう思いながらここまでやってきたけど…。
凛「あ、みのりん!」
みのり「あ、リンちゃん。………って、え〜!?」
私が見たのはとんでもないものだった。これは魔法で作られたのだろうか…。
凛「すごいでしょ。あたしが砂の魔法で作った等身大"ラオウ像"だよ」
そう、砂でできた「北斗の拳」のラオウだった。右の拳を上げ「我が生涯に一片の悔い無し!」の名場面を見事に再現したものだった。
みのり「いやぁ、雪でできた初音ミクちゃんの像は知ってるけど、まさかラオウ作るなんて…。チョイスが渋いね」
凛「でしょ、早速動画の撮影をしよう」
するとどうだろう、あまりの完成度の高さに良い子のみんなが集まり…。
「うわぁ、すごい!」
「これなんのキャラ?」
「砂でできてるんだ〜」ポンポン
ボロッ
みのり・凛「「あっ」」
子どもが触ってしまい砂の像が崩れてしまった。かなりの力作が崩されてしまったのがショックだったのだろうか、リンちゃんは開いた口が塞がらなかった。
凛「…」ぼーぜん
みのり「で、でもリンちゃん、これからしばらくはこんな企画で進めていけばいいと思うから…」
凛「次から何を作ろうか?キン肉マンの"サンシャイン"とかONE PIECEの"クロコダイル"とかがいいかな?」
みのり「砂で砂のキャラクター作っても需要ないんじゃ…」