■ アストライア・源石制御局
ケルシーがゆっくりと中央操作台に立つ。
「全出力確認。人工源石ノイズ安定率:99.87%」
ドクターが追加確認。
「外宇宙への反応も完全に予測下。ノイズは防壁として機能している。」
アースが深く息を吐く。
「これでセカンドドーンの第一段階は完了だ。」
ヒルデガルトが眉をひそめる。
「“完了”でも、まだリスクはゼロではない。」
「常に観測される可能性がある。」
シルバーアッシュは無言で周囲の計器を眺める。
■ 完全制御の意味
源石制御完成とは、ただの安定化ではない。
感染性副作用の抑制
重力異常の局所封鎖
外宇宙からの観測反応の隠蔽
ドクターが説明する。
「この防壁があれば、文明存続の時間を最大化できる。」
ケルシーが補足する。
「時間を稼ぎつつ、外縁へ偵察を送る。」
ヒルデガルトが冷静に問いかける。
「偵察とは……?」
■ 外縁偵察計画構想
アースがホログラムを展開。
テラ外縁、未知天体帯。
ここから先はPCAのドローン・ロドスの有人小型艇・ライン生命の観測装置が協力。
任務内容:
外宇宙方向の重力波計測
微細源石ノイズ反応観測
未確認異常存在の初接触
情報収集と核脈動監視
ケルシーが補足する。
「有人突入は最小限。まずはドローンで様子を見てから。」
■ 組織間調整
CCC会議層。
ヴィクトリア代表:偵察用資材・兵站の提供
ウルサス代表:防衛対応策の監督
ライン生命:観測装置・解析
ロドス:有人艇・医療支援
PCA:重力制御装置・核監視
緻密な役割分担。
ドクターが最後に言う。
「情報は即時共有。異常発生時、全機関が即時対応。」
ヒルデガルトが付け加える。
「異常は予測不能。万一の備えは全て必要です。」
■ 偵察出発
外縁ドローン群が静かに発進。
小型艇も準備完了。
アースが指示を出す。
「全機、出発。核反応監視は常時オン。」
窓の外。
アストライアの重力リングが青く回転する。
外宇宙方向。
微弱な重力波が揺らぐ。
ケルシーが呟く。
「……何か、来ている。」
■ 初接触の兆候
数時間後。
外縁観測データが届く。
異常微弱重力波
未知源石ノイズ応答
小型構造物の痕跡
ドクターが解析。
「これは……人工物? 自然物ではない。」
シルバーアッシュが冷静に評価。
「外宇宙文明か、それとも先史文明残存体か。」
ケルシーは眉をひそめる。
「反応パターンが人工源石に類似している。」
■ 緊迫の決断
アースが指示。
「有人艇で近接偵察。」
ヒルデガルトが心配そうに言う。
「まだ、情報が不十分では?」
ケルシーが答える。
「ドローン解析では限界。状況を把握するには有人が必要。」
ドクターが冷静に追加。
「外縁の状況次第では核脈動に影響する可能性がある。」
■ 戦略・科学・危険の交差
外縁偵察は単なる科学探査ではない。
源石制御の限界
重力核との相互作用
未確認外宇宙存在の観測
全てが同時進行。
CCC各部門は緊密に連携。
異常事態に即応する“文明防衛オペレーション”の発動準備。
■ 緊張の夜明け
アストライア上層。
観測員が画面に表示される。
外縁の小型ドローンが未知物体に接近。
微細な光線、重力微振動、源石ノイズの応答。
ケルシーがつぶやく。
「……ついに、外縁と接触する。」
アースは静かに拳を握る。
「文明の次の扉が開く。」
ドクターはデータを凝視。
「成功しても、失敗しても、この瞬間からは後戻りできない。」
ヒルデガルトが天を仰ぐ。
「でも……やるしかない。」