■ 外縁空域
テラ外縁、既知天体圏を超えた軌道帯。
小型偵察艇とドローン群が静かに進む。
微弱な源石ノイズが環境センサーに干渉する。
ドクターが解析端末に指を滑らせる。
「信号パターンは人工的……だが我々の知識には存在しない形式だ。」
ケルシーが眉をひそめる。
「……先史文明の残存体かもしれない。」
アースが静かに確認。
「外縁では、もう安全圏は存在しない。」
■ ドローンによる初探査
数機のドローンが未知物体に接近。
映像が揺れる。
巨大な構造物。
表面は微細な源石結晶で覆われ、光を反射して虹色に輝く。
ヒルデガルトが思わず息を飲む。
「……これは文明の遺物?」
ドクターが解析。
「表面パターンは制御された源石ノイズ。単なる装飾ではない。」
「機能している可能性がある。」
シルバーアッシュが冷静に言う。
「眠っていた文明の装置か……。」
■ 初の通信反応
ドローンが物体に近接。
微弱なエネルギー波が反応。
源石ノイズが乱れ、観測端末が警告音を鳴らす。
ケルシーが操作を調整。
「これは……通信の可能性があります。」
突然、波形が人為的なパターンに変化。
ドクターが解析。
「符号化されている。……解読に挑戦します。」
アースが指示。
「全データを中継。CCC全機関に共有。」
■ 先史文明残存体との遭遇
小型艇が安全圏まで接近。
モニターに映る構造物内部。
巨大な空洞、漂う浮遊物質。
その中心に――
生体反応。
無数の複雑な機械義体、微弱な生命信号を発している。
ケルシーが息を吐く。
「……生きている。先史文明の生き残り……。」
ドクターが追加解析。
「ただし、生命維持装置依存。活動は制御下にある。」
アースが静かに呟く。
「接触には慎重を期す。」
■ CCC会議・リアルタイム指示
アストライア。
全CCC幹部がモニター越しに観測。
イヴァンジェリスタXI世が低く指示。
「攻撃は一切禁止。まずは観察と解析。」
ヒルデガルトが確認。
「交渉可能性も視野に?」
ケルシーが答える。
「可能性はある。先史文明の残存体なら、こちらを“敵”と認識するかも。」
シルバーアッシュが冷静に付け加える。
「先史文明の倫理や価値観は、我々の予測を超える。」
■ 初接触の兆候
ドローンの映像に異変。
構造物内部で光が走る。
義体たちがゆっくりと動き出す。
源石ノイズが微細な振動を伴い、観測波形に反応。
ドクターが焦る。
「……核的反応の予兆です!」
アースが判断。
「まずは距離を保て。安全圏を確保。」
ヒルデガルトがつぶやく。
「……警告か、歓迎か、まだわからない。」
■ 外縁初接触の結論
先史文明残存体は完全に活動しているわけではないが、義体化・源石ノイズ活性により「意思を示す」状態
CCC各機関はデータ解析と安全距離監視を同時進行
外宇宙の未知文明との初の接触、戦闘は回避
人類の源石制御技術が、外縁で初めて本来の役割を発揮
ケルシーが天を見上げる。
「……文明は、まだ眠っていた。」
アースは静かに呟く。
「我々の試練は、ここから始まる。」
ドクターは解析画面に集中。
「初接触成功。ただし、未知はまだ無限。」