Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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ユニバース戦士ってロボ呼べるんですか!?


我は騎士王なり

数分掛け、俺達は洞窟の目の前へと立っていた。

クー・フーリンが言うにはこの奥にアルトリアは居るらしい。

 

「此処から漏れる魔力濃度は異常よ、聖杯もあるとみて間違いないわ」

 

所長がテガソードを握り締めつつそう呟けば

クー・フーリンが何故か顎に手を添えて何かを考えている素振りを見せていた

この奥に居るセイバーと聖杯以外にも考えなきゃ行けない事が?

俺はクー・フーリンが何を考えてるのか尋ねようとして──

 

全投影(ソードバレル)

 

耳に届くは聞き覚えのない男の声

鉄臭い匂いが、辺りを包む

空を見上げれば展開されるは無数の剣や斧や槍

クー・フーリンが俺を突き飛ばし

 

連続層写(フルオープン)

 

【ゼンカイジャー!】

 

クー・フーリンの腕を切り飛ばさんとした剣を、ゼンカイザーの銃弾が弾き飛ばす

 

「──行け、後で必ず追い付く」

 

クー・フーリンが杖を空へと翳すと同時

無数の武器が降り注ぐ

凄まじい衝撃、マシュと所長が俺を奥へと引っ張れば

 

「クー・フーリン!」

 

「ダメです先輩!入り口が崩壊します!」

 

そのまま洞窟の入り口は崩壊し、岩雪崩によって塞がれてしまった

視点は変わり、魔術師へと移る

 

「ハッ、今の一撃で俺の腕を貰おうとでも思ったんだろうが──しくじったな?」

 

「──彼女の反応速度が想定以上だった。指輪の戦士としての恩恵だろう」

 

クー・フーリンが両手で杖を余裕綽々に回せば

男は二振りの剣を回しつつ答える

 

「しかし、最低限の目標……貴様と漂流者の分断は完了した」

 

「相変わらずの性格の悪さだな……弓兵(アーチャー)

 

「私はいつも通り少しでも勝ちやすい手段を選ぶまでだよ、キャスター」

 

「さて、此処からは貴様が大好きな白兵戦だ。お互い五体満足だが──」

 

魔術師(キャスター)風情が、何処まで抗えるかな?」

 

魔術師が槍さながらに杖を構えれば

弓兵が剣を両手に駆け出す

今、英霊同士の殺し合いが幕を開けた

 

そして視点は狼の元へと戻る。

洞窟の入り口が崩壊した以上、自分達は奥へ奥へと進む。

次第に光が差し、洞窟の中とは思えない程開けた場所へと出れば──

岩山の頂上に、騎士王が立っていた。

黒ずくめの禍々しい鎧、血のような真っ黒な線が走っており

光さえ飲み込むような黒き剣を地面へと突き刺している

しかして、俺は其れ等に目が入らなかった。

たった一つの、銀色の光に目を吸い寄せられていた

 

「先輩、視認しました!あれがアーサー王です!」

 

「……テガソード」

 

所長と同じ……いや、少しだけ異なる

鎧の黒ずんだ模様が、テガソードにも侵食しているように見えた。

いや、別にテガソードを持っているのは不思議ではない

俺と所長、人間2人が偶々持っていただけで

例え英霊が持っていても不思議では無い

問題は──

 

「……テガソードで強化されたアーサー王とか冗談でしょ?」

 

そう、俺達一般人でさえ英霊とやり合える程強化されるのだ。

歴戦の英霊が、テガソードを手にしたらどうなるのか?

……想像も出来やしない、

一つ言えるとすれば、化け物がより化け物になるだけだ。

 

「──来たか」

 

一言、たった3文字呟いただけだと言うのに

凄まじい威圧感を肌で、全身で、魂で感じ取る。

変身しなければ、しかして身体が動かない。

恐怖してるんだ、俺は。

女だとかそんな事はどうでも良い。

今まで会ったサーヴァント

あのクー・フーリンさえも超えて、1番強い!

 

「面白いサーヴァントが居るな。

指輪の戦士も2人──か」

 

俺達を見据えた騎士王はそう呟く。

更に圧が増す、来る──!

 

「では、試すか」

 

そう声が聞こえた時、既に騎士王は俺達の眼前に立っていた

 

「──は?」

 

何だ?何が起こった?

マシュが居ない!

ふと上を向けば、マシュが洞窟の壁へとめり込んでいた。

速いだとかそう言う次元じゃ無い、反応さえ許されなかった。

 

「硬いな。

次は貴様等の番だ、指輪の戦士の流儀に合わせてやる」

 

「──構えろ」

 

騎士王が取り出すは一つの指輪。

赤き戦士と赤き昆虫が描かれたそれ

 

「藤丸、構えなさい!

マシュが復帰するまで時間を稼がなきゃ、死ぬわよ……!」

 

所長が半端悲鳴を上げるように指令を出す

手が震えているのが傍目でも分かる。顔色も悪く汗だってかいている

ちげえだろ、俺が先に立たなきゃならねえ場面だろ今は!

所長につくづく頭が上がらないが、そんな事を思う暇はない

俺は所長と並び立ち、テガソードに指輪を嵌める

騎士王もまた、指輪を嵌める

 

「「エンゲージ!」」

 

「──エンゲージ」

 

【クラップユアハンズ!】

 

俺が踊るように円を描き、所長が全力で手を叩く

騎士王は冷徹に、機械的に手を叩けば

 

【ゴジュウウルフ!】

 

【ゼンカイジャー!】

 

一匹狼が赤き鎧へと身を包み、所長が五つの色が走ったと真白な鎧へと身を包む。

そして騎士王が──赤き鎧へと身を包む

それは鍬形虫。

それは邪悪の王

 

【キングオージャー!】

 

赤と黒の鎧は混ざり合い

騎士王と邪悪の王は融合する。

反転した存在と王道を歩む存在は一つとなりて

狼達の前へと立ち塞がる

 

「──悲鳴を上げろ」

 

邪悪の騎士王が、反転させし聖剣と五匹の昆虫が止まりし剣を握っていた。

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