Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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大英雄

「いやさか!!」

 

ゴジュウティラノが自らの指輪の力を駆使して、剛力を込めてティラノハンマー50を振るうが、ヘラクレスはびくともしない。

 

「悪いけど、今直ぐ離れて貰えるかな!」

 

【マジレンジャー!】

 

「マジュナ・ジルマ!!」

 

マジレンジャーの力を纏い、陸王が魔法で相手のバランス感覚を崩し

 

「があああああ!!」

 

その一瞬の隙を持って、アステリオスがヘラクレスを両斧で吹き飛ばす。

 

「今しかないよ!!」

 

ドレイク、アルテミス、エウリュアレが即座に一斉砲撃を行い、海中へと沈まんとするが──煙が晴れた時、ヘラクレスは無傷で立っていた。

 

「無傷かい……!」

 

「ははは!其奴の宝具は強力でね!並みの攻撃じゃあ傷一つ付かないんだよ!!」

 

イアソンが高らかに笑うのを見つつ、ドレイクは藤丸──頭から血を流して倒れている彼を見る。

マシュが藤丸へとスクロール……携帯されていた回復魔術で回復をしつつ

角乃がオーレンジャーの超力で魔術のサポートを行っていた。

本来なら即死だったかもしれないが、直前に纏っていたゴジュウウルフの鎧がギリギリ緩衝材になってくれたのだろう。

それであっても、一発で変身解除に追い込まれる辺りヘラクレスの強さがよく分かってしまう。

 

 

「水の上に立ってるのはなんでかな……?」

 

陸王が何故か水上で立っているヘラクレスを見れば

 

「あれは足と水面の間に魔力障壁を張ってるんだろうね」

 

と、アーチャーが答えつつアルゴー号に乗っているメディアを見る。

メディアはにっこりと微笑んで

 

「はい、私が手伝いました。キャスターですので」

 

「内助の功と言う奴か、流石は我が妻メディア!

──で?今ので打ち止めか?なら反撃だが。

やれ、先ずは其処の寝ているマスターからだ」

 

【ミズカメキュータマ!】

 

イアソンが大仰に手を広げつつ、メディアを褒めれば

キュウレンジャーの力を行使し、ヘラクレスの足場である水を勢いよく押し上げて見せる。

そうすればヘラクレスは落ちるように跳躍。

マシュとゴジュウジャーが即座に藤丸を守るように集まり

 

「絶対死なせるんじゃ──」

 

と大砲を放とうとした所で、ヘラクレスの進路が藤丸ではなく──エウリュアレだと言う事に気付く。

 

「え……」

 

気付いた時には既に遅い。

大きな轟音が、辺りへと響き渡った。

 

「……は?

おい、ヘラクレス……?ソレは俺の夢に必要なんだぞ……?」

 

自身の命令に背いて、よりによってエウリュアレを攻撃したヘラクレスに対して呆然としていたが

煙が晴れるにつき、ほっと安堵の表情をイアソンは浮かべる。

 

「……ははは!よくやったぞ牛頭!よっしゃラッキー!!」

 

これも幸運の賜物か、とアステリオスに庇われたエウリュアレを見てイアソンは笑う。

 

「貴方……どうして!

いいえ、それよりも動いたらダメよ!あんなの勝てる訳──」

 

間違いなく重傷である、血が身体から溢れているアステリオスを見てエウリュアレは必死に彼を止めようとする。

しかしてアステリオスは立ち上がり

 

「でも、だれかがやらなきゃ……それなら、おれがいい。

おれは、なんにんも……こどもを、なにもしらないこどもをころしたかいぶつだから……!!」

 

そう言って、アステリオスはギリシャ神話最大の英雄と向き合った。

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