「アルゴー号が来たね、それじゃあ始めようか」
新たな仲間、黒髭を加えて
いよいよアルゴノーツを打倒する為の作戦が始まる。
いつ瓦解してもおかしくはないが、それでもやれる事をやるだけだ。
ダビデ、アルテミス、アタランテ、キラメイレッドとなった陸王が並び立ち──各々の武器を掲げる。
「
「
「
「キラメイバスター!!」
【チェックメイジ!!】
無数の弾丸が雨霰となり、アルゴー号へと降り注ぐ。
ヘラクレスが盾となり、ヘクトールとシャイニングナイフがイアソンへと迫る弾丸を弾き、メディアが魔術壁を展開して残りの弾丸を防ぐ
「な、なんだ!?何が起こっている!!」
キュータマを使う事もせず、イアソンがメディアへと尋ねれば
「敵の宝具の一斉掃射です!しかも──全てイアソン様を狙っています!」
「なんでぇ!?」
慌ててシシレッドへと変身するが、それでも弾丸が止む事は無い。
タテキュータマで漸く自らを守る盾を張るが、それだけでは不十分とイアソンは判断。
「ヘクトール!メディア!シャイニングとスイートケークは私を守れ!
ヘラクレス!お前は卑怯者をさっさと轢き潰して来い!!」
船長の命令に従い、ヘラクレスが島へと一飛びに跳躍する。
ヘクトールはやれやれと溜め息を吐きつつイアソンの側へと立ち
「んまあ此処までは彼等の狙い通りかな」
「一体どうやって彼を倒すのかしら?」
シャイニングナイフとスイートケークが、島へと立っている──エウリュアレを抱き抱えたゴジュウウルフを見た。
作戦はこうだ。
ヘラクレスを殺す方法は契約の箱に触れさせる。
しかし契約の箱は動かせない。故にあの遺跡内部までヘラクレスを連れて来る必要がある。
ヘラクレスが狙っているのはエウリュアレ、故に彼女が動ければ良かった──のだが、メディアの魔術は未だに彼女の足を縛っており、歩くのがやっと。
彼女を運ぶ為の、誰かが必要だ。
アステリオスはヘラクレスに対抗出来る貴重な戦力。
空間移動という技まで使える、エウリュアレを運べる人間。
それが──藤丸立香、ゴジュウウルフである。
「居なっ──」
眼前に降り立った筈のヘラクレスが、既に姿を消している。
巨大に見合わぬ俊敏性で、既に藤丸の死角に回っていたのだ。
棍棒が振り上げられ……
「先輩!」
マシュの盾により防がれる。
しかして有り余る力は衝撃波となって藤丸とマシュを吹き飛ばす。
その隙を埋めるように、全戦力が一斉にヘラクレスへと向けて攻撃を仕掛ける。
「いく、ぞ!!」
「テメェをぶっ殺せば、良い吠え面が見れそうだ!!」
チェンジドラゴンへと変身したアステリオスと、黒髭がヘラクレスを止めんとチェンジソードと鉤爪を振るう。
しかしヘラクレスは凡ゆる攻撃をものともせずに再びエウリュアレへと向けて疾走する。
此処に地獄の鬼ごっこは始まった。