「お力をお貸しください──テガソード様!!」
竜儀がテガソードへと手を掛け、開く。
【アウェイキング!】
黄色の指輪は竜儀を包み、テガソードの頭部となる。
「リングイン──人身一体!!」
祈りを捧げるように、手を胸部にて合わせればテガソードを台座へと置く。
信者と神は一つとなり、巨大なハンマーが両腕となる。
【叩け!噛みつけ!イエロー!】
ティラノとしての怪力を存分に発揮するテガソードが、海へと降り立つ。
【テガソードイエロー!!】
「──参る!!」
テガソードイエローが迎え撃つは、無論魔神柱。
魔神柱から放たれたビームを物ともせずに、ハンマーを柱へと叩き付ける。
相手の巨体が大きく揺らぎ、海が連動するように揺れる。
押し切れる、と判断した時──無数の眼が、テガソードイエローを捉える。
「なっ──!!」
蛇に睨まれた蛙のように身体が動かない!
キュウレンジャーの力か、と考え抵抗せんとするが……その前に、テガソードイエローが燃え上がる!
魔神柱の魔眼、その瞳は万物を燃え上がらせる。
「──竜儀!受け取れ!!」
矢の先端にキュータマをくくりつけ、アタランテが放とうとすると同時──
「標的確認、方位角固定──吹き飛ばな」
ヘクトールが、ドレイクの眼前に伏せていた。
宝具、
ヘクトールの槍は世界のあらゆる物を貫くと讃えられた。
その槍は──万物を貫く。
全員が巨体へと集中している、今。
この場で最も恐ろしいドレイクを、始末するべく
槍が放たれ────る、瞬間。
「
心臓へと刺さる呪殺の矢が、ヘクトールへと突き刺さる。
「は」
何故分かった。
透明化と空中移動だぞ?
バレる筈がねえし、間に合う筈もねえ。
「狩人の目、侮ったな」
オリオンがそう言って腕を組む。
此方は基本筋肉でゴリ押しする狩猟とは言え、神話の体と今の身体じゃ見えるもんも違う。
ましてや一度見た透明化──今度は見逃さねえ。
狙いが分かれば、罠を張るも容易という事である。
「……けっ、慣れねえ悪役はするもんじゃないな」
流石に詰みか、と光の粒子に還る己の身体を見て
己を呼んだ魔女に対して、微かに何かを呟けば
そのまま光の粒子となって消え去った。
「いやさか!!」
《ヘラクレスキュータマ!!》
大英雄の力を得て、テガソードイエローは炎を吹き飛ばす。
テガソードイエローは空へと飛び上がり、無数のレーザーを避けつつも急降下。
「テガソード様・礼賛竜掌!!」
──信者の一撃が、魔神柱を貫いた。