Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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FGOもゴジュウジャーも終わりが近づいて来ましたね


希望と絶望のはざまで

結局のところ、彼奴を魔女にしたのは俺だ。

国や家族を裏切った事じゃない。

国を追われ、恋の呪いが解けたってのに付いてきた。

長い放浪の末に辿り着いた国にて

最悪の決断をした。

俺は、メディアを捨てたのだ。

アイツとの間には子供も居たのに。

そこまでして叶えたい夢があったのか。

或いは他に考えがあったのか。

いずれにせよ、彼奴を裏切った事に変わりはなく。

国を、王を、花嫁を燃やし尽くされて

俺は──本当に、彼奴を裏切りの魔女にしてしまったのだ。

全てを失った俺の結末は、言うまでもない。

そんなつもりはなかった

そうさせるつもりも、そうするつもりもなかった。

そんな過ちだらけの人生で

だからこそ次があればと望んだ。

そうだ──それが、俺の願いだった。

次はちゃんとやる。

次はもっと上手く──大切にやる。

 

「イアソン様!」

 

しかし結果はこのザマだ。

ただの醜い化け物になって、英雄でも何でもない人間に討たれる。

──終わりか、これで。

……ああ、畜生!

俺らしくないんだ、そもそも。

ヘラクレスに、変な事を言ってしまって

不相応な力で、振るいもしない剣を振り回して

──メディアを、また裏切らせようとしてる。

眼前に立つ、赤き獅子の星座を背負う男。

宇宙の救世主。

お前に俺は認められないだろう。

だかな。

──恐らくこの英霊生二度とない、血迷った事だがな。

魔女の為に、俺は剣を取ろう。

 

「……アルゴノーツ、今こそ出陣の時、だ……!」

 

よく分からん巨大ロボに開けられた風穴が酷く痛む。

なんで生きてるんだ、と自重する。

魔神柱の醜い肉が──人間となる。

元々魂が捻じ曲がってるんだ、身体が捻じ曲がっててもさして変わりはしない。

俺は限界をどう考えても上回った。

──今こそ、星々を輝かせる時だ。

俺はどうしようもないやつだがな

彼奴等──アルゴノーツを率いた事は、紛れも無い誇りなんだ。

 

【キュウレンジャー!】

 

メディアの指輪が満点の星空へと飛び出して、イアソンの身体へと収まる。

星座は輝き、見果てぬ宇宙を切り拓く!!

 

「最期の航海に付き合え!!天上引き裂きし煌々の船(アストラプスィテ・アルゴー)!」

 

星が煌めき、イアソンの船へと落ちる。

藤丸達と交戦していた影もイアソンの元へと戻り、総勢8人の英雄が集う。

たった8名。されど8人。

こんな船長に従う、船員が居てくれた。

 

我等は導きの星、最後までお前を導こう

兄様、こう見えてかなり喜んでいるんですよ?

 

双子の星々の影が、双剣を構えて船へと立つ。

 

ハッ、随分と愉快な事になってんな!

 

その身に怒りを秘めた戦士の影が、槍を構えて並び立つ。

 

その身体、非常に気になる。事が事ではなければ解剖したかったが

 

医神の影が、肩をすくめつつ影の蛇を呼ぶ。

 

──ええ、我等は船長の号令に従いましょう

 

因果応報の英雄が、棍棒を携え構えを取る。

 

なんで私まで呼ばれたんだ。……まあ、アルゴノーツでもあるし仕方ないか

 

獣の耳と尾を持つ狩人が、弓矢をつがえる。

 

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎──!!

 

狂気に犯されて尚誇りを捨てぬ大英雄が、吠える。

 

ああ、何奴此奴も何を言ってるかまるで分からない!

まあ影だから当然だ、だがまあ──言いたい事は伝わる。

 

「──シャイニングナイフ!スイートケーク!

テガソードとやらに対抗しろ!!」

 

ほう、と非常に興味深い様子を見せていたノーワンワールドの策士にも命令を飛ばす。

元々働いてなかったんだ、これくらいはして貰わねばなるまい

 

「──ふ、了解さ、キャプテン!」

「まあ何やかんや船旅も楽しかったし〜?」

 

海へと飛び出せば、シャイニングナイフとスイートケークはみるみると巨大化をし、テガソードと同格程まで大きくなる。

敵は人理を背負う英雄。

此方はもうどうやっても負けるとしか思えないし、その方が正しいのだが。

それでも俺は──願いを、追い求めたい!!

 

「イアソン、様──」

 

俺を刺した魔女が目を見開いて此方を見る。

 

「今の俺は心が広い、何故ならばこの海の王になるからな!

──だから、許してやる。

行くぞメディア」

 

魔女の目から溢れる液体を見ずに、シシレッドへとなった俺は剣を敵船へと向ける。

船が──海から、宙へと舞い上がる。

敵船も此方と同じようなセンタイリングを持っているし、どーせ追いかけてくるであろう。

最終決戦だ。

俺らしくない英雄(おれ)として、今から剣を振るってみせよう。

 

「アルゴノーツ……出撃!!」

 

船長と共に、船員は敵船へと向けて駆け出した。

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