──宇宙の救世主達、英雄達が集った船は沈んだ。
「……収穫は充分か、さらばだゴジュウジャー」
「言っとくけど、負けじゃ無いからね〜?」
テガソードイエローとぶつかっていたシャイニングナイフとスイートケークが渦潮の円へと飛び込み、消え去った事で真に決着は着いた。
「……あたしらの、勝ちだあ!!」
ドレイクがキュウレンジャーのセンタイリングを握り締め、高々と拳を突き上げれば全力が拳を突き上げる。
「……宴でもしたいけれど、んな時間は残っちゃいないらしいねえ」
やれやれ、と周囲を見渡せば
亡霊達や、元々の船員が光の粒子として消え去っていくのが見えた。
「じゃあね!月女神は空の果てで待ってるわ!」
「お前もうちょっとムードってもんをな……まあ良いよ、じゃあな。
次は違うナリで会える事を願っておくぜ」
アルテミスが一足先に、と笑顔で手を振りながら退去し
オリオンもやれやれと肩をすくめつつも、後に続くように退去していく。
「短い間だったが世話になった。
次もまた良き縁で呼ばれん事を」
沈んでいったアルゴノーツを見届けたアタランテもまた還り
「ま、悪くない旅だったわ。
貴方達は誠実さを忘れないように。きっとソレはあの子じゃない誰かも救えるわ」
「たのし、かった……!ありがとう!!」
ご褒美よ、と藤丸の頬にキスしたエウリュアレと
チェンジマンのセンタイリングを角乃へと渡したアステリオスが、また消えていく。
「──さて、僕から言うべきことは一つ。
"やがて、このことも過ぎ去るだろう"
じゃ、旅路の果てを見れる事を祈って!」
ダビデが杖を携え、最初と変わらぬ笑顔を浮かべれば消えて
等々ドレイクを除く全員が退去していった。
「ほら、竜儀。
アタシが持ってても消えちまうんなら持っときな!」
ゴーカイジャーとキュウレンジャーのセンタイリングを竜儀へと投げ渡し、ドレイクは清々しく笑う。
何、英霊としての力を手に入れた時に自分の末路も知ったが──後悔はない。
「藤丸、マシュ。
人間ってのは誰しも望みを持ってる。
アタシだってイアソンだって黒髭だって持ってたんだ。
アンタらはまた気付いてないだけで、そんでそのままで良いのさ
きっと最後の最期に──その剣を、その盾を振るうのか分かる筈だからね」
ドレイクもまた、光の粒子へと包まれていく。
実に楽しい航海だった!と豪快に笑えば
「アンタらの旅の終わりに──アタシらとの旅は楽しかったって思い出してくれる事。
それが、世界を救った報酬って事で!」
「ああ、さよなら船長!良き航海を!」
「さらばだ船長、まあ良い航海だったぞ」
──そうして、竜儀達の意識は闇へと呑まれて
次に目を覚ませば、其処はカルデア。
新たな仲間が、加わったのであった。