Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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魔霧

「レイシフト、成功しました。

しかし、これは……」

 

無事に街中へとレイシフトした藤丸達。

しかし辺りを見渡しても、奥まで見渡す事は叶わない。

凄まじい程の霧が、視界を塞いでいるのだ。

空にはいつも通りの光の輪がある筈なのだが、それさえはっきりと認識出来ない程。

 

「なんか身体に悪そうなんだけどこの霧……」

 

漸く近代っぽい場所に行ける!と思っていた角乃はゲンナリした様子で手を振るが、当然霧が晴れる事はない。

産業革命真っ只中、環境が大切にされていない時代で大量の霧は珍しい事ではない、が……

 

《此方からは異常な魔力反応が計測されてるよ

凄く濃い……濃い、いやちょっと濃すぎる!大気に魔力が充満してる程だ……!

皆んな大丈夫!?これは正直言って人体にも有害だぞ……!》

 

ロマンが管制室よりそう伝え、ゴジュウジャーとマシュが各々身体を確かめてみるが特に問題はないし、これから悪くなりそうな気もしない。

 

「わたしは問題ありません、先輩達は──」

 

とマシュが振り向いた時、テガソードが突如として金色に輝く。

 

【藤丸立香は元より耐性があるようだ、よって百夜陸王、一河角乃、爆神竜儀──そしてこの特異点に存在してるユニバース戦士には指輪、或いは私の加護が齎されている。

毒による影響は無いと思ってくれ】

 

「流石テガソード様……!その光は毒さえ退ける……!!」

 

突然のテガソードからの言葉、竜儀はいつも通り感動した様子を見せつつテガソードを崇め、ロマンは数秒フリーズしていたが

 

《藤丸くんは元々耐性があったのか……けどまああんまり濃い所には行かないようにしてね、皆んな》

 

指輪関係無しの耐性に、俺って何なんだと藤丸が自らの両腕を見つめ

角乃がやっぱり有毒だったか、と肩をすくめ

陸王が一応センタイリングをマシュにも一つ手渡し

漸く落ち着いて辺りを見渡す──が、誰も居ない。

市民どころか犠牲者の影さえ見えないと来た。

 

「ん〜……聞こえ辛い、けど何かしらは居ると思う」

 

霧は凡ゆる物を妨げているのか、陸王の聴力強化を持ってしても"聞こえ辛い"らしい。

しかし何らかの物音がする以上、完全なる廃墟という訳ではあるまい。

建物を見れば戸や窓は封鎖されており、市民達も霧を警戒してるのだと分かる。

まさかこじ開ける訳にもいかないし、と一先ず歩き出そうとして

 

「モードレッド!人が居るぞー!!」

 

空より、緑色の鷲が突如としてゴジュウジャーの前へと降り立つ。

 

【ゴジュウイーグル!!】

 

最後のゴジュウジャーにして願いを持った戦士、ゴジュウイーグルが姿を現すと同時

 

「もう見えてんだよ!

……んで、お前ら何者だ」

 

円卓の騎士、叛逆の騎士。

ゴジュウイーグルにモードレッドと呼ばれた赤い鎧を身につけた女が姿を現し剣を突き付ける。

一触即発の空気が辺りに満ち──

 

「喧嘩はやめなさい!

取り敢えず此処は危ない、儂等の家へと案内しよう!」

 

「お前はオレの保護者かっての!!

……あーもう、勝手に着いて来い」

 

ゴジュウイーグルが両者の間に割って入れば、モードレッドは興味を削がれたように呆れた様子で頭を掻けば、そのまま振り向いて歩き出し、ゴジュウイーグルもまた空へと舞い上がる。

 

「……なんかまたまた愉快な人が来たね」

 

陸王の言葉に、全員が深く頷くのであった。




ゴジュウジャーの五色、漸く揃いました!!
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