《自動人形にホムンクルス……中々どうして結構な地獄になってるね》
霧の街には謎の機械や人造人間が動いており、モードレットとゴジュウイーグルに着いていく間も度々接敵していた。
無論ゴジュウジャーの敵では無いが、一般人には脅威に違いない。
一般人が外に出ない理由はこの毒霧の大量の敵性生物なんだろうね、とロマンは断言する。
「……大丈夫か?」
「…………はい、心配いりません。少し緊張してるだけかと」
ホムンクルスと接敵した時から何かを思うように顔を伏せていたマシュに藤丸が心配そうに尋ねるが、マシュは緩く首を振れば改めて盾を構え直す。
「皆んな、テガソードほどではないけど巨大な機械音がするよ」
「テガソード様を機械と比べるな!!」
陸王が超聴覚にて事前に察知したのか、そう注意を呼びかけ
竜儀が憤慨しつつテガソードを構え
巨大なゴーレムが姿を現すと同時に、戦闘へと突入する。
「このロボット……ゴーレム?
なんか一部腐ってる、なんでだろ」
竜儀の怪力にて粉砕されたゴーレムの残骸、その一部が腐っている事に気付いた角乃が不思議そうに首を傾げる。
「本当ですね、腐食しています。
まるで硫酸を……吸い込んだ……ような……?」
マシュがゴーレムを見つつ、何かを徐々に思い出すかのように呟いていく。
そして思い出した、と顔を上げようとした瞬間──
【ゴジュウウルフ!】
【トッキュウジャー!】
ウルフデカリバー50と、線路の刀身をもつ巨大な両刃剣であるレールスラッシャーが交差する。
「子供……!?」
ユニバース戦士である事は間違いない。
しかし角乃が驚愕した理由はその頭身。
今までのレッド達は基本的に変身すれば同じような身長に統一されていたが、眼前のレッド──トッキュウ1号の背丈は明らかに子供程しかなかったのだ。
「あなたは……なんだろう。
人間?魔術師?サーヴァント?
わたしたちの霧の中でも、全然普通に動いてる」
相手は恐らくサーヴァント。と言うか子供なのに藤丸と競り合えている時点でその力は幼子の物ではない。
「あなた、は……ジャック・ザ・リッパーですね?」
マシュが盾を振るい、ひらりと避けるトッキュウ1号を見つつマシュは冷静にそう告げる。
伝説の殺人鬼、狂気の解体者。
子供があのジャック!?と藤丸を除くゴジュウジャーが驚愕する中
「ふうん、わたしたちのこと、知ってるんだ
うれしい、とっても嬉しいな!」
たん、と身軽に跳躍して
魔霧に紛れ──角乃へと、刃が迫る。
「エンゲージ!!」
【ゴジュウユニコーン!ティラノ!レオン!!】
ゴジュウユニコーンが咄嗟に刃を受け止めると同時、幼き殺人鬼との争いが幕開けた