藤丸が倒れて数分、マシュは藤丸を膝枕にして見守っている。
母親か、と突っ込みたくもなったが。
まあ言ったところで変に真面目に受け止められても困るのでスルーした
オルガマリーはふと思い出したかのように、マシュに声を掛ける
「宝具を使えた訳だけど、名前は思い出せたの?」
確かに盾から放たれる淡い光を見た、騎士王の宝具を防いだということもありあれは間違いなく宝具といえよう。
ならば真名は分かったのか、と尋ねてみたが
「いえ、無我夢中で何も……」
マシュが顔を伏せつつ答えれば
所長は寧ろ微笑んで
「そう、英雄じゃなくても、仮でもいいから──そう願って宝具を使ったのね」
「ただ、私と藤丸を守ろうとした。
その願いに宝具も応えた……そう言う事ね。
全く、とんだ美談じゃない」
そう言いつつも、所長は穏やかに微笑めば
何か言いかけたマシュを制して口を開く
「……名無しは流石に不便でしょう、呪文を決めなきゃね」
「ロード・カルデアス」
「カルデアは、貴女にも意味がある名よ。どうかしら?」
ふむ、と数秒考えれば、所長がマシュを見る
マシュは嬉しそうに……本当に、嬉しそうに微笑めば
「はい、ロード・カルデアス。
それが、わたしの宝具名なんですね──」
感慨深そうに自らの盾を見ていたが
ふと藤丸が身動きをしたのでマシュは慌てて声を掛けつつ優しく揺さぶる
「──先輩、起きてください、先輩」
「……ッ、マシュ……?」
「はい、おはようございます。先輩」
目を何度か開いたり閉じたりもしつつも、藤丸が目覚めた。
藤丸は頭を抑えつつ起き上がり──手元に収まったキングオージャーのセンタイリングを見る。
「終わったんだな」
「──はい、わたし達の勝利です」
藤丸が何処か感慨深そうに指輪を弄り
マシュが正座でそんな藤丸を見ている中
私は溜め息を吐いてしまう。
私は、何をやっているのであろうか。
父が死んでから3年。
墓前で涙を流してから、私は泣く事を許されなかった。
父の跡を継ぐと言う役割。
魔術の名門アムニスフィアの当主、そして
父が作り上げたカルデアの、新たな所長として
けれど皆んなは、私を認めてはくれなかった。
親の七光り、実力不足と口を揃えて言っていた。
レフ教授、彼は私を慰めてくれたけれど。
賞賛より批判の方が多かった。
それでも、上手くやってみせる。
そう、思っていたのに。
擬似地球環境モデルカルデアス
地球そのものであり、カルデアスの観測により人類の未来を保証出来てきた。
消えることのない都市の光。
それが、2016年を境に消えてしまった。
何故、どうして、なんで私の時に。
各所からの抗議、部下の困惑。
私のような小娘に人類の未来なんて背負えない。
レフは、辛く当たってしまった私の事を励ましてくれた。
家訓である、"与えられた状況がなんであれ、最善を尽くすのがアムニスフィアの誇り"だと言う事を、思い出させてくれた。
彼は私を支えてくれた
そんな時に、私は指輪と出会った──
【我が真名はテガソード。
全ての指輪を集めた者の願いを叶える……それが指輪の契約。
オルガマリー・アニムスフィア。お前の願いを言え──】
ゼンカイザー。
それが私の力の名前。
願いを叶えると言うその言葉は
当時の私には、あまりにも魅力的過ぎた。
誰にも言えない秘密。レフにさえ言えない。
魔術的に考えてもテガソードと言う存在はあまりに異質だった。
しかし、話せば最後
この指輪は即座に回収されてしまうだろう
それだけは、避けたかった。
スーパー戦隊について話せたのは、独自に調べている内に辿り着いた1人の男。
私が秘密裏にカルデアへと招いた戦隊考古学者1人のみ。
彼曰く
「その指輪は機界戦隊ゼンカイジャーのゼンカイザーやな。
何事にも全力全開な男だと戦隊五十古事録にも記されとる。
45番っちゅう頭の数字だが戦隊番号は46番目のスーパー戦隊っちゅう事で議論が白熱してるスーパー戦隊や!
更に次の戦隊に出て来たゼンカイザーブラックとの関係も注目されてて──」
途中からは聞き流してしまったが。
この力の持ち主は、分野を問わず世界初を目指す底抜けに明るくノリのいい若者でヒーローの素質である熱い心と真っ当な正義感を持っており
そして、世界さえ超えて誰とでも仲良くなれる男らしい。
何故私にそんな力が手に入ったのかは分からない。
考古学者も力の因果については研究中との事だし。
一つ言える事は
私と彼は真逆だと言う事だけ。
それでも、それでも──私は願いを────
「所長、取り敢えず聖杯の側まで来たけど……大丈夫か?」
藤丸が何やら考え事をしている社長に藤丸が気遣いを見せるが
何も無いわ、と所長は答え
そのまま大聖杯を見据える。
「確かサーヴァントが触れる事で実体化する筈。
そうよね?」
「ああ、そうだな。
──だが、その役割は嬢ちゃんに譲るとしよう。
何せ今回の功労者だ」
クー・フーリンが笑って見るのはシールダー、マシュ・キリエライト
マシュは顔を赤くしつつも
「そ、そんな……!
そ、それよりもクー・フーリンさんがご無事でよかったです……!」
「あんがとよ。
だが謙遜する事はねえ、あの聖剣を受け切ったのは並大抵じゃねえ。
お前さんは立派なサーヴァントだ」
マシュが照れからかすっかり黙り込んでしまえば
クー・フーリンが笑いつつも言葉を付け足そうとし
その身体が淡く輝く
「──っと、どうやらセイバーを倒した事でオレの役割も終わりらしい」
やれやれ、と杖を担ぎ
しかして満足そうにクー・フーリンは笑う
「あんがとな、クー・フーリン。
アンタが居なきゃ、俺達は助からなかったよ」
名残惜しそうな顔をしつつも、藤丸はクー・フーリンに手を差し出す。
クー・フーリンはその手を握りつつ
「坊主も良く頑張ったな。
今はまだマスターとしても戦士としても新米だが」
「お前にゃ航海者として一番大切な力が備わってる。
運命を掴む天運に、それを前にした時の決断力だ」
「嬢ちゃんを助けようと、サーヴァント相手に挑んで
あまつさえあの騎士王を倒して見せた。
その向こう見ずさを忘れるなよ?
──そう言うヤツにこそ、星の加護は与えられる」
そう言ってクー・フーリンは微笑む
そして、身体はより一層強く輝く
私はやっぱり、認められなかった。
当たり前か、私は結局何も成し遂げられなかったのだから──
「──っと、そうそう所長さんだったか。
あんたがアーチャーの不意打ちを防いでくれたお陰で、多少楽に勝てた。
礼を言っとくぜ」
ふと、思い出したかのようにクー・フーリンがオルガマリーに向けて感謝を述べれば
そのまま、彼は光の粒子となって退去した。
私は、思わず俯いてしまう
そうしなくては、涙が出てしまいそうだったから。
彼からすれば、言い忘れてしまうような感謝だったのかもしれない。
それでも、どうしようもなく嬉しかった
かの大英雄が、私を認めてくれた──そう、思えたから。
「そーいや所長、色々助けてくれてありがとな。
たぶん所長が居なかったら死んでましたし……」
「はい、所長も凄まじい活躍をなされていました。
本当にありがとうございます!」
すっかり敬語が無くなってしまった藤丸と、礼儀正しいマシュが
私に、感謝を伝えてくれた。
目頭が熱くなって、頬を伝う感触がわかってしまう。
仕方ないじゃない。
……嬉しいのだから。
腕で顔を覆い、何とか泣いている事を隠そうとしつつ
「……貴方も、何も知らない一般人にしては貢献したと思います」
「だから、認めてあげます。藤丸立香」
「カルデア所長として、貴方の貢献を」
オルガマリーはそう言って藤丸へと手を差し出す。
藤丸は笑いつつもその手を取ろうとして──
「吐き気がするな」
第三者の、声。
新たなサーヴァント?いや、クー・フーリンが役目を果たしたと言った以上それは無い。
カルデアの通信?いや、それにしてはあまりにも言葉が酷い。
ならば、誰だ?
マシュが盾を構えつつ、叫ぶように警告をする
「気を付けて下さい!奥に、人影が──!!」
オルガマリーと藤丸がテガソードを構えつつ、奥の人物を注視する。
そして、言葉を失った
「レフ・ライノール……?」
間違いなく死んだと思っていた。
いや、ロマニはそう断言した。
けど、違った……生きていた!
良かった、貴方に話したいことが出来たの。
そう駆け寄ろうとして、マシュが間に割り込む
「なに──」
「アレに近寄ってはなりません。
わたし達の知る教授とは──何かが違います」
「クソッ、鼻が曲がりそうだ──何だこの臭い!」
マシュが怪しい行動をすれば即座に行動出来るように
藤丸が鼻に手をやりつつもテガソードをそのまま向ける
《もしもし、此方カルデア管制室。ロマニ・アーキマンだ!》
《レフ教授、キミ生きてたんだな……》
此方の状況を察知したのか、ロマニが通信を開いたらしい。
そして通信越しでも伝わる苦笑じみた声で、レフに話し掛ける
「ああ、カルデアからの通信か。
この声からしてロマニ……君も生き残ってしまったのか」
「全く……」
やれやれ、と紳士めいた仕草で肩をすくめつつ
レフは苦笑をし──
「何奴此奴も!統率も取れないクズばかりだ!!」
醜い、とさえ言える表情で絶叫をする
「何も知らぬからと見逃した48人目の適性者」
「デミ・サーヴァントとなったマシュ・キリエライト」
「私の言う事を聞かずに生き残ったロマニ・アーキマン」
最早自棄とも取れるように狂った笑みを浮かべつつ
レフは所長見て嘲笑う
「本当に予想外のことばかりで頭に来る。
中でも1番予想外だったのは──」
「自分が死んだことにも気付いてない、哀れな哀れなオルガマリー」
「……え?」
オルガマリーが、呆けたように呟く
しんだ……死んだ?私が??
拒絶せずにはいられない情報の嵐
しかして拒絶を許さぬように、レフ・ライノールは言葉を吐き出す
「何を呆けている?死んだ事で頭の回転が遅くなったのか?
まあ、不愉快さは変わらんがね」
「あの爆発は君の足元で起こるように私が仕掛けた。
君の肉体は木っ端微塵だ。変身も間に合わないようにしたからね。
ならば君は何か、それはただの残留思念だ。
未練がましいだけの代物だよ」
「な、なに言ってるの……?
私はこうして生きて、」
テガソードを取り落とさないように必死に握り締めつつ、オルガマリーは反論しようとする
しかして無情な事実をレフは突き付ける
「忘れたのかい?レイシフトの仕組みを。
レイシフトは人間の魂をデータ化し、肉体から取り出して異なる時代、空間に投射する。
つまり、レイシフトするだけなら肉体は寧ろ枷となるのだよ」
「分かるかい?レイシフト適性が無かった君がレイシフト出来たなら
──それは、肉体が無かったからと考えるのが自然なのだよ」
「じゃ、じゃあこの指輪は!このテガソードは何なのよ!!」
オルガマリーの呼吸が荒くなる、しかして最後の希望とばかりに
自らの手へと嵌められた銀のテガソードと、ゼンカイジャーのセンタイリングを見せる
レフは、心底醜い物を見たような顔でそれを見れば
「……テガソードか。奴も余計な真似をする。
指輪の契約は魂の契約、とテガソードは判断したのだろう。謂わば奴の配慮と言う奴だ。
最も、無意味に終わったがね?」
魂の契約。それによって力は肉体が失われようとも持ち越された。
──じゃあ、やはり私は死んでいて
「そう、君は最早カルデアには帰れないのだよ」
「違う──」
「何故ならば──戻った所で肉体の無い君は死ぬしか無いのだからなぁ!」
「違う、ちがう!!」
オルガマリーが必死に否定するが、レフはそれを道化師でも見るかのように見つつ
両手を空へと掲げる
そして、空間は裂け
真っ赤に染め上がりしカルデアスが姿を現す。
「生涯をカルデアへと捧げた君に、今のカルデアを見せてあげよう!」
抑えきれない愉悦を表すかのように、悪趣味な笑みを浮かべて所長を観察するレフ。
オルガマリーは、咄嗟に藤丸とマシュを見るが
実際にその光景を見てしまった2人は、沈黙する他に無かった。
幻でも何でも無い事を察してしまったオルガマリーは、深く絶望してしまう。
「良く見たまえよマリー、君の為に時空を繋げてあげたんだ。
人類の生存を示す青は一片足りともない──燃え盛る赤色のみ。
これが君が引き起こした結果だ、素晴らしいだろう?」
所長は呆然とその光景を見つめれば──
「──ふざけないで!」
【センタイリング!!】
リズムを取る事さえもせずに、激情を叩きつけるように
ただひたすらにテガソードを叩きまくる。
「オルガマリー所長!」
「待て!!」
【ゼンカイジャー!!】
2人がオルガマリーを引き止める前に、オルガマリーは駆け出し
虹色の輝きがオルガマリーを包み、ゼンカイザーへとその光は変わる。
ギアトリンガーを照準を合わせる事さえせず、レフへと乱射しつつ叫ぶ
「私の責任じゃない!」
「私は失敗なんかしてない!」
「──私は、死んでなんかいない!!」
「何なのよ、アンタ!!
私のカルデアに、何をしたって言うのよ!!」
オルガマリーが激情のままに、テガソードを振り下ろそうとするが──
「アレは、君のではない」
「そしてその力も、元は君のではない」
指を、空へと向ける。
それだけでオルガマリーの身体は浮き上がり、テガソードに付けられていたセンタイリングも浮かび上がる。
変身が解ける。
オルガマリーは、それを呆然と見るしかなく
「全く、最後まで目障りかつ耳障りな小娘だったなあ君は」
「慈悲だ」
「"君の宝物"で死ぬと良い」
「カルデアスは高密度の情報体──次元が異なる領域、謂わばブラックホールだ。
触れれば分子レベルで分解される正真正銘の地獄だよ。
テガソードも分子には慈悲もかけまい。終わりだよ」
「い、や……」
死ぬ。死が間近に迫っている
折角認めて貰えたのに
折角、これから立て直そうと思ったのに
まだ、自分の願いを叶えていないのに。
死にたくない、死にたくない、しにたくない──!
「だれか、」
「誰か、助けて──!」
涙を隠す事も出来ずに、オルガマリーは悲鳴を上げる
「「所長!」」
藤丸とマシュが、手を伸ばす
オルガマリーはその手を掴むべく、手を伸ばし──
「──え」
自らの腕が、勝手に真反対へと曲がる。
そしてそのまま、カルデアスへと吸い込まれる。
「いや、いやだぁ……
なんで私がこんな目に合わなきゃ行けないのよ!
父さんの望みを……人類を守ろうとしただけなのに!
やだ!まだ死にたくない!やだ、やだ─」
「いや──」
藤丸がカルデアスに飛び込もうとし、咄嗟にマシュがそれを止める。
故にオルガマリーは、カルデアスへと飲み込まれた。
虹色に輝いていた指輪もまた、黒く染まり
そのままオルガマリーと共にカルデアスへと呑まれていった。
「──チッ、指輪は回収予定だったが……良いだろう、どの道あの中から取り出せる奴は居るまい」
レフが何の感慨もなく、吐き捨てるように舌打ちをすれば
「さて、聞こえてるだろうロマニ・アーキマン。
共に魔道を研究した学友として、最後の警告だ」
「カルデアは用済みとなった」
「未来は見えないままだろう?
外部とは通信が取れないだろう?
カルデア外へと様子を見に行った職員は、未だに戻って来ないだろう?」
「結末は、確定した」
「お前達人類は、既に滅んでいる!」
通信から、ロマニが息を呑む声が聞こえて来る。
ふむ、とレフは顎に指を当てれば
「名残惜しいが、そろそろ終わりのようだな」
地が、大きく揺れ動き
無数のヒビが洞窟に入る
《なんだ!?何をした!レフ・ライノール!!》
「セイバーが退去した事により、特異点の崩壊が始まっただけだ」
「そう言う訳だ、マシュ、48人目」
「私は失礼させて貰うが──」
指を再び空へと向け、地へと降ろす。
無数の結晶が突如として現れ
串刺しにせんと藤丸へと迫り来る
「せめてもの慈悲だ。
此処で終わると良い」
迫り来る結晶は──
【ゴジュウウルフ!】
金のテガソードと盾により、打ち砕かれる。
「……またスーパー戦隊か!」
レフが忌々しそうにゴジュウウルフを睨みつければ
マシュが、手を差し出す
「──先輩、」
「手を、握ってくれますか?」
マシュの、震えている手。
藤丸は一つ頷けば、その手をしっかりと握り締める
「俺はな、正直まだ何も分かってねえよ。
所長が本当に死んだのか、人類が滅んじまったのか──
けどな……だからこそ、まだ終わらねえ。
マシュ……レフをぶっ飛ばすぞ!」
「はい!先輩を此処で終わらせたりなんかさせません!」
マシュが盾を振り被り
藤丸が剣を取り出そうとすれば──
やれやれ、とレフが手を突き出す
「好きにしたまえよ、最も私はもう失礼させて貰うがね」
なっ──と思わず藤丸が声に出してしまうが
レフは至極当然のように言葉を続ける
「何を驚く?人類はもう既に滅亡した」
「君達2人が生き延びたとて、意味は無い」
ふわりと、人知を超越したかのようにレフは空へと舞い上がる
「これは人類史による人類の否定だ。
お前たちは進化の行き止まりにより衰退する訳でもなく
悪の組織によって滅ぼされるのでもなく」
「自らの無意味さに!」「自らの無能さ故に!」
「我らが王の寵愛を失ったが故に!!」
「何の価値もない紙クズのように、跡形も無く燃え尽きるのだ!」
激情を持ったかのように言い放てば、レフは優雅に一礼をする
「さて、改めて名乗っておこうか」
「私はレフ・ライノール・フラウロス
人類を滅ぼす為に遣わされた2015年担当者だ」
「──さて、こう見えて私は多忙なんだ、君たちの末路を楽しむのも此処までにしておこう」
「それではさらばだ、マシュ、ロマニ。
そして──48人目の適性者よ!」
レフの姿が闇に紛れて溶け消える。
世界の揺れが、更に増していく
「待ちやがれ──ッ!」
「地下空洞が崩壊──いえ、空間そのものが安定してませんッ……!」
最早立つのが難しい程に、揺れは強くなっていく。
空間が、ひび割れて行く。
藤丸とマシュは咄嗟に近くへと寄る。
最早自分達に出来ることは、ないと痛感されられた。
「ドクター!」
《既にやっている!何とか間に合わせて見せるが──ごめん、やっぱり其方の崩壊の方が早いかも……!》
《最悪テガソードって人に祈って欲しい!何とかしてもらえるかもしれない!!》
「すみません!黙ってて下さい!!怒りで我を忘れそうです!!」
《兎も角意識だけは残してくれ!サルベージが──》
「……マシュ!」
「先輩!」
【センタイリング!】
藤丸が咄嗟にマシュを抱き寄せれば
いつの間にやら来ていたフォウもぴょいと肩に飛び乗る
藤丸は一か八か、つい先ほど手に入れた指輪をテガソードへと嵌め
空へと掲げた
「──頼むぞ!」
【キングオージャー!】
6つの昆虫が空へと舞い上がり
藤丸達の周りを色とりどりの宝石らしき模様が包み込めば──
そのまま、特異点は崩壊した。
たぶんこのまま続けても変わらないくらいの大差が出たのでアンケート締め切ります。
結果は「全員出す」となりました!
アンケートに投票して下さった皆々様、有難う御座いました。