「おっっらぁ!!」
タラスクの甲羅とテガソードレッドの剣が打つかり合い、激しい火花が散る。
"人神一体"
藤丸とテガソードの心は一つとなり
巨大な身体は藤丸の身体として機能する。
体格は互角。
しかして相手は、かの悪竜!
此方の剣を削り取るように、回転は止まる事を知らない
「──行くよ、マリー!」
「えぇ!」
互角ならば、此方が援護する事でその拮抗を崩す!
陸王がレオンバスター50を、マリー……キラメイレッドがキラメイバスターを構え
テガソードレッドの後押しをせんと構えるが
マシュが、別の魔力の昂まりを察知する。
「──ッ、皆さん、下がって下さい!」
マシュが咄嗟に盾を構える。
ファントム・オブ・ジ・オペラが、恭しく一礼をすれば
鉤爪を天へと掲げる
「共に唄いましょう……」
展開されるは嘗て手にかけた犠牲者達の死骸を組み合わせて作成した、パイプオルガンが如き巨大演奏装置。
──これは不味い、と咄嗟に判断した陸王は、武器を手放し自らの耳を抑えざるを得ない。
自らの指輪の恩恵は聴覚強化。
音による攻撃とパイプオルガンらしき宝具から判断した結果の防御反応。
その判断は、ある種正しかった。
「唄え唄え、我が天使──」
異形の発声器官を持つ自分の歌声と併せる事で、この宝具は不可視の魔力を振り撒く。
マシュが盾を地へと突き刺し、高らかに叫ぶ
「所長、力を──!」
全力全開で、マシュはその宝具を叫ぶ。
真の名では無いが、自らの宝具の名
「真名偽装登録、宝具展開します!」
淡い水色の光が広がり、陸王達を守るように展開されると同時
歌が、謳い唄われる。
「
「ロード・カルデアス!!」
狂気の歌声が辺りへと響き渡る
強化された聴覚を持つ陸王にとって、それはあまりにも大きな不協和音として響き渡る。
「ぐっ──!」
「マスター!」
陸王は変身こそ解けないものの、思わず片膝を付いてしまう。
蹲らないのはアイドルとしての意地なのか、しかし顔からは脂汗が流れていた。
マリーはそんな陸王を心配し、側へと駆け寄って陸王の手に自らの手を重ねる事で少しでも音を妨げないか試みる。
「聞こえますか、マスター。宝具使用の許可を」
マシュとファントムの宝具が打つかり合い、歌によって盾は軋む
そんな中でジャンヌはマスターとの繋がりから、2人にのみ聞こえる会話をする。
「許可なんて要らねえ!頼む──」
「ですが藤丸、耐え切れますか?負荷は増しているでしょう。」
ただでさえマルタとの宝具の鍔迫り合いに持ち込んでいるのだ、その上でジャンヌの宝具を発動するとなれば過負荷で倒れてしまってもおかしくない。
故に、ジャンヌは問う。
しかして藤丸は笑って答える
「向こう見ずさを褒められた身なんでな──!
後輩が頑張ってるんだ、先輩として頑張らせてもらうぜ!」
《意味消失はなんとしても免れて見せる、バックアップは任せてくれ!》
ロマンは一瞬藤丸を止めようかと思ったが
状況が状況、そして藤丸の覚悟を信じて頷いて見せる
「ジャンヌ、宝具を使え!」
「──主の御業を此処に」
マスターからの命に、ジャンヌは頷けばマシュの隣まで歩み寄る
「──ジャンヌさん?」
「マシュ、これよりは私も共に」
「この窮地を……このフランスを守る為に」
ジャンヌ・ダルクは旗を掲げる。
天から光は降り注ぎ、聖なる光が辺りを包む
「我が旗よ」
「我が同胞を守りたまえ──!」
「
怪人の歌声を、悪竜の力を、聖女の澱みを飲み込むように光は広がり
味方全員を守護してみせる。
「今だ!」
光によって完全に動きを止めたタラスクを、テガソードレッドは天へと吹き飛ばす
そのまま指を天に掲げれば
背中の刃が天へと伸び、テガソードレッドは大回転を始める
そのまま青き炎を足から放ち、空へと舞い上がれば凄まじい速度でタラスクへと迫り──
「テガソード・
【ウルフソードフィニッシュ!】
テガソードレッドがタラスクを撃ち砕くと同時
ジャンヌもまた、マルタを刺し貫き
「──これはお礼だ、受け取りたまえ!」
【レオンガトリングバースト!】
ゴジュウレオンもまた、レオンバスター50を握り締め
パイプオルガンごとファントムを撃ち砕いて見せた
WINNER:ゴジュウウルフ&ゴジュウレオン&ジャンヌ・ダルク