Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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別行動をしていた陸王視点となります


心ときめけ!硝子の王妃様!!

陸王とマリーは城を見上げていた。

完全に後ろと言う事もあり、今の所ワイバーンやサーヴァントが迫って来る様子もない

 

「取り敢えず入れそうな場所があれば其処から、無ければマリーの硝子の馬で行こうか」

 

「ええ、そうしましょう!」

 

陸王が油断無く周囲の音を聞きつつ、一旦マリーと左右に分かれる

城の裏門は硬く閉ざされており、何やら魔法陣まで見える事から近寄るのはやめた方が良いと判断していた。

空を飛ぶとなればワイバーンに見つかる恐れもあるので、出来れば地上や地下から入りたい所……だが、マリーはそれらしい扉や穴を見つけられずにいた

どうしようかしら、と内心首を傾げていれば──

 

「おぉ……なんて美しい!

君が居るだけでこの場所がまるで花畑のようだ!」

 

聞きなれぬ男の声、テガソードを握ったマリーが咄嗟に振り返ると──

此方へと片膝を突き、手を差し伸べる男……いや、怪人の姿。

貴族のような服装に、王子様のような凛とした雰囲気。

 

「……その、何方様?」

 

あからさまな敵意を感じない事と、戦闘をしたら先ず竜の魔女に気付かれる事からマリーは微笑みつつ尋ねてみる

 

「いえいえ、ミー……ときめきノーワンは貴女の力になりたいのです。

美しいお嬢様?」

 

そっと紳士的にマリーの手を取るときめきノーワン

それを感じ取ったかは知らないが、戦場にて何故かアマデウスはイラっとし

サンソンとデオンは凄まじい殺意を覚えていた。

そんな事もつゆ知らず、ときめきノーワンはときめき空間……相手をときめかせるそれを生成する

マリーは空間に気付くことが出来ず、何やら胸がシャンパンのように弾ける感覚を覚え

徐々に何も考えられなくなり

お言葉に甘えて彼に助けて貰おうかしら……と思っていたが

 

「──させないよ?」

 

会話を聞いて駆け付けた陸王が投げキッスを飛ばし、何とときめき空間を相殺して見せる

能力にさえ勝るアイドルの魅力、ときめきノーワンは陸王へと振り返り

マリーは我に帰り、陸王の側へと駆け寄る

 

「中々やるじゃないか……!

ミーは、ノーワンワールド・ときめきNo.1!!

そこの人間、どちらが上か──勝負を付けないか?」

 

「望むところさ☆」

 

びしりと陸王にときめきノーワンが指を指せば

陸王は髪をかき分け、パチンとウインクと共に笑顔を見せる

 

「それでは、生成(ジェネレイティ〜ブ)

ときめき〜……空間☆」

 

陸王、マリー、ときめきノーワンはオルレアンから姿を消し

ときめき空間へと生成された会場へと移動される。

どうやら邪魔が入る事を嫌ったらしい、此処ならばどれだけ騒いでも察知されることはあるまい。

マリーがキラキラ輝く会場を興味深そうに見れば

ときめきノーワンは会場に立っていた2人……いや、3人に跪く

 

「Mr.シャイニングナイフ様、Mrs.スイートケーク様。

どうか我が勝負の審査を務めて頂きたく──」

 

一つの肉体に二つの顔と人格を有する怪人。

融合した姿は不気味と感じるかもしれないが、陸王とマリーは特に怯える事はしなかった。

 

「えぇ、良いわよ?」

「構わない」

 

女の方──スイートケークが頷けば

それに続くように男の方──シャイニングナイフも頷いて見せる

有難き幸せ、とときめきノーワンは立ち上がってお辞儀をすれば

ピンク色の髪に白薔薇を散りばめた紫ベースのドレスを身に付けた女性へと礼をし

 

「ブーケさ……」

 

名前を口にしようとしたところで、思い切り足を踏みつけられ思わず悶絶してしまう

 

「避難しようとしてたらうっかり巻き込まれてしまったただの一般人ですけど、精一杯頑張らせて貰います!!」

 

ブーケは満面の笑みを浮かべて、陸王へとお辞儀をする

時は数日前へと遡る

 

特異点へと出向いたブーケは、聖杯やサーヴァントの情報を少しでも拾おうと多くの街を歩いていた

そんな時、戦時中と言ってもおかしくはない世界において異常な盛り上がりを見せている人だかりを発見

これはサーヴァントが現れたのか?と凄まじい人混みを掻き分けて──

 

「皆んな!今日は集まってくれて有難う!!」

 

満面の笑みを浮かべ、歌って踊っている陸王の姿を目撃した

因みに陸王がマイク代わりにしていた金のテガソードは万が一ファンが近づいて来たら危ない、と言う事である程度人が集まって来た段階で外していた。

 

「こ、こ……こんなの、知らな〜い♡」

 

その顔に、声に、百夜陸王と言う存在に心を打ち抜かれ

見事にリクオニスト……ファンの1人にブーケはなってしまっていた。

ライブを聴き終えれば爆速で拠点に戻り祭壇を作り上げファイヤキャンドルをドン引きさせるくらいにはハマった。

何なら聖杯をとったら陸王様にプレゼントしようかな……と思うくらいにはのめり込んだ。

 

ときめきノーワンは身内のみを審査員にする事で揺るがない勝利を導くつもりだったが

その目論見は秒速で崩壊した。

ときめきノーワンはブーケに全力で踏まれた足をさすれば、気を取り直すように咳払いをすれば

陸王とときめきノーワンは睨み合うように立つ

 

「さあ始まりましたときめきナンバーワンバトル!

司会進行は私、マイク・ゴセイックが務めます!」

 

マイクを持った金色のアーイーがぺこりとお辞儀をすれば

 

ときめきBATTLE:ready……GO!

 

試合のコングが鳴り響いた




これでノーワンワールドの幹部サイド全員登場しましたね
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