これロボット結構来る感じかな…
「それでは早速参りましょう、ラウンド1!」
実況のゴセイックがそう宣言し、自らの頭をハンマーで叩いてベルを鳴らす
「先行、ときめきノーワン!」
お題は不良に絡まれた彼女をどう守るか。
舞台は変わり、帰り道の行き止まりの場所にて
不良の格好をしたアーイー達が、学生服を見に纏ったマリーへとじりじりと迫っている
「や、やめて下さい!」
マリーが助けを求めるような顔で、鞄を抱えて後退る
因みにマリー生徒会長は結構ノリノリであった
「──悪いけど、引いてくれないか?」
不良アーイーとマリーの間に割り込むように、ときめきノーワンが颯爽と現れる
アーイー達は当然引かずに殴り掛かるが──掌で難なく防がれてしまう。
「君達に怪我をさせたら……優しい彼女が泣いてしまう」
ちらりとマリーを見て、軽くアーイーを押し返す
アーイー達は覚えてろよー!と言わんばかりにその場から逃げ去った
ときめきノーワンは優雅に振り返り、マリーの前へと跪く
「さあ、行こうか──マイプリンセス?」
渾身の決め台詞に、マリーは微笑みで返した。
「これは凄まじい〜!」
実況のゴセイックがそう囃し立てれば
「続いて後攻、百夜陸王!」
舞台は巻き戻り、再び不良アーイーにマリーは狙われていた
「やめて下さい……!」
相変わらずの演技で困ったように退がるマリー
そんな不良アーイーとマリーの間に踊るような軽やかなステップで陸王は現れる
「ダンスパーティー会場は此処かな?」
ふふ、と楽しげに笑って見せる陸王に
不良アーイーは殴り掛かる──が
軽く腕を受け流されてしまえば
そのまま流れるように関節技へと移行され
不良アーイーは悲鳴を上げてしまう
そのまま陸王は踊るように軽やかなステップを踏み、決めポーズまで見せれば
「大丈夫、僕が君を守るから……」
とそのまま決め台詞を言って不良アーイーを押し飛ばしてみせる
不良アーイー達が逃げ去っていく中
「Shall We Dance?」
陸王はそう言って、マリーへと跪いて手を差し伸べる
マリーはニコニコとした楽しげな笑みで答えた。
舞台は会場へと戻り、ゴセイックが審査員の3人に結果を尋ねる
「カッコいい〜!!!!!!!!!!」
ブーケが限界オタクと化したように陸王の札を上げれば
「当然、我が同胞の味方だ」
「キャ〜!」
Mr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークはときめきノーワンの札を上げる
これにより勝者は
「第一ラウンドの勝者はときめきノーワン!」
当然、とときめきノーワンは優雅にお辞儀をして見せる
それに嬉しそうな声をスイートケークは出しつつ
「実は私……ファンなの!」
「えぇ!?……おのれ、我が妻をたぶらかすとは─!」
スイートケークの爆弾発言によって
どのような勝負であれときめきノーワンに投票する予定だったシャイニングナイフの心は変わり、審査は一気に公平な物へと変化した。
ラウンド2。
舞台は熱を出したマリーは、ベットで元気なさげに寝込んでいた
そんなマリーに対して
「……弱った君の姿、心臓がドキドキしちゃうな」
そう陸王は哀しげに笑い、お手製のお粥を置けば
「今日はたっぷり甘えて……ね?」
と優しくマリーの手を取ってみせる
ブーケは其処変われと言わんばかりにペンライトと団扇を振っていた
勝者:百夜陸王
ラウンド3。
OLマリーは溜め息を吐きつつコップを洗っていた……のだが、うっかり手を滑らせてしまう
そのままコップは床へと落ちて──ときめきノーワンの手によって受け止められる
「おっと……」
「疲れてる?君が頑張ってる事──ミーが1番分かっている」
コップを置き直せば、マリーを優しく抱き寄せて
そのまま手の甲へと優しくキスをしてみせた
勝者:ときめきノーワン
ラウンド4。
マリーに対して、陸王は優しく……しかし大胆に壁ドンをしてみせる
そんな陸王に対抗しようとしたのかは定かではないが、
ときめきノーワンは蝉ドンをした。当然の如く百夜陸王の勝ちである!
現状は2-2でまさかの同点
お互いが肩で息をし、体力の消耗を隠し切れていない。
しかしそんな状況でも2人は爽やかに笑って見せる
「中々……やるな……!」
「……そっちこそ☆」
そう言えば、互いに息を整えて優雅に立つ
「それでは、泣いても笑っても次が最終ラウンドです。
ラウンド5……」
その内容は、秘めた過去をカッコよく語ると言う物
舞台は2人きりの海辺へと変わる
先行はときめきノーワン
白いワンピースを着たマリーに、ときめきノーワンは言葉を紡ぐ
「僕の秘密の秘密……ずっと、君に恋してる」
意を決したように、ときめきノーワンはそう声を出せば
マリーへと跪き、手を差し伸べる
「──ミーと、付き合ってくれ!」
渾身の……ベタといえばベタだが、ときめきノーワンの"ときめき"に対する情熱を感じさせる言葉にマリーはただ笑顔で返した
「これは直球!決まったか!?」
ゴセイックがそう実況し、スイートケークがキャーキャーと騒ぎ立てる
そして後攻、百夜陸王の番。
マリーと陸王は共に海辺を歩いている。
そんな中、マリーは口を開く
「……ねえ、マスター」
「貴方の言葉はとっても煌めいているわ」
「けれど、最後くらいは……本音が良いと思うの。
負けたくないのでしょう?」
「それに、私は──貴方の言葉が聞きたいの」
マリーはそう言って、穏やかに微笑む
それに対して陸王は
「本音……か、」
と何処か淡白とも取れる声で呟けば
舞台移動と同時に掛けていたサングラスを外して、言葉を歌う
「僕は、何にも興味を持たない子供だった」
「……まるで、心が曇ったガラス玉のようで……」
陸王は何処か遠い目をして、海を見る。
「……だけど、アイドルになって、皆んなの笑顔を見て、ガラスはどんどん磨かれていった!」
陸王はガラスの薔薇を取り出す。
水色に煌めくそれは──マリーが、令呪で助けて貰った時の贈り物として陸王に渡した物
「世界が、輝き始めたんだ」
陸王は楽しそうに笑い、ガラスの薔薇越しに世界を見る
「……だけどある日、僕を妬む誰かが根も葉もない噂を流して……僕は表舞台から引き摺り下ろされた」
怒るように、理不尽に苦しむように陸王はガラスの薔薇を強く握る
しかし、強く握られたガラスの薔薇が曇る事は無かった。
「──それでも負けない」
「僕は必ずアイドルナンバーワンになって見せるよ」
「僕が僕であるために……!」
それは陸王の本音。
強い決意を秘めた、自身の願い。
ゴジュウレオンの指輪が──海のように青く輝いていた
「──なんてね」
ふふ、と堪え切れないように陸王は微笑む
マリーはそんな陸王の笑顔を見れば
「……素敵ね、陸王」
と、煌めくような……穏やかな笑みを浮かべた
それに対して会場は
「お〜っと、これは……意外な変化球だ!」
ゴセイックが感極まった様子でマイクを構え、実況をすれば
「カッコいいだけじゃなくてそんな箇所まであったなんて……!」
「もう……だめ……」
陸王の札を上げたブーケは無事に尊死をし
「何よ、ただのキザな奴かと思えば苦労人とか……ずるいじゃない!!」
「まあ、ときめきノーワンよりはマシかな。」
と、2人揃って陸王の札を上げてみせた
これにより──勝者は百夜陸王となる
「皆んな、有難う!」
審査員達に向けて、陸王は渾身の笑顔を見せた
「──かくなる上は!」
しかして、ときめきナンバーワンの意地にかけてときめきノーワンも黙ってはいられない
「エキストラステージ……!」
ときめき空間は解除され、元の戦場へと戻る
幸いと言うべきか、戦闘音がかなり激しく鳴り響いているので
自分達が戦闘を行ってもバレなそうだ。
陸王は指輪を構え、マリーもそれに続こうとし──
「……此処は僕1人で大丈夫さ、言っただろ?」
「僕が君を守る、ってね」
そう言った陸王はキザにウィンクをすれば
「──ええ、マスター。
なら、任せるわ!」
とガラスの馬へと跨り、その場から城に向けて飛び去って行く
それを見届け、陸王は指輪をテガソードへと嵌めれば
【クラップユアハンズ!】
軽快な音楽が辺りへと響く
顔の横でクラップを2回、戦場へと響き渡る
足のステップを2回、リズム良く鳴り響く
顔の横でクラップを1回、ときめきノーワンは指を鳴らす
前方へと大きな円を描き、腰の横でクラップを2回鳴らす。
アイドルに相応しい爽やかで軽快なステップ。
頭上に円を描くようにターン
最後に、頭上にクラップを1回、高らかに鳴らす
【ゴジュウレオン!】
青き鎧へと陸王は身を包めば──
【いざ掴め!ナンバーワーン!】
ときめきノーワンの背後を埋め尽くすのは多数のアーイー達
旗を振り、鐘を鳴らし、賑やかにときめきノーワンを応援する
「心ざわめき、人生きらめく!
甘いささやき──ときめきノーワン。
退屈な日々にさよならを」
百夜陸王の背後に立つのは
無数のリクオニスト達
ペンライトや団扇を振り、何とも華やかだ。
因みにブーケも当然の如く居た。
そして応援を盛り上げるようにアマデウスが楽器を奏で
清姫とエリザベートが声援を送り
マリーが楽しそうに応援をしていた
「笑顔の裏に秘めた過去。
もっと好きになっちゃった?
僕はみんなのゴジュウレオン!
ときめきの肉食獣──百夜陸王!!」
【ナンバーワンバトル!】
【レディー……】
【GO!】
「行くよ☆」
陸王がときめきノーワンへと跳躍をし、金のテガソードを振るわんとする
今此処に、ナンバーワンバトルの幕は開けた。