Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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遠征

東門を襲撃した軍隊にはサーヴァントの姿は無く、人間のみであった為比較的楽に防衛は完了した

そのまま館へと戻り一夜を明かせば、朝から元気にネロは話す

 

「おはよう!起きたばかりですまぬがこれからガリアへの遠征を行おうと思う。

無論余自らが出ねば意味がない、苦戦する配下を助けつつ鼓舞するのが目的故な。

藤丸、マシュ、陸王、角乃、供を頼みたいが来てくれるか?」

 

剣を携えてネロがそう尋ねる

ロマンが言うにはガリアは連合との戦いに於ける最前線のひとつらしく

聖杯を有したサーヴァントやレフがこの時代に居る可能性もある以上、着いていかない理由は無かった。

因みにネロ曰く"大魔術を使う男"が戦場には居るらしい。

それがレフなのかキャスターなのかは不明であるが……やはり確かめる必要はある

 

「ああ、着いてくぜ」

 

全員が頷きつつ、藤丸が答えれば

 

「では決まりだな!皇帝自らの遠征である、直ちに支度せよ!」

 

近くに控えていたローマ兵へと指示を出せば

兵達は規則正しく動き始め──

数時間も経てば、ガリアへの進軍が始まった

無論ネロは神輿に乗っていた。

これは士気を高める意味合いもある。とネロは言っていたが真偽は確かではない。

長距離での移動、それも1日とは行かぬ長旅。

藤丸は変身をする事で身体能力を高めて歩き続けていた。

変身していない陸王と角乃は馬へと跨り、巧みに操っていた。

藤丸も最初は馬に乗る予定だったのだが、落馬しそうになったので諦めて歩く事にしていた。

 

《前方に生体反応、サーヴァントじゃないけど敵ではあるみたいだね》

 

とロマンが通信を入れれば、藤丸達はテガソードを構える

ネロが感心した様子で

 

「ふむ、余の斥候より早いとは!

良ければ宮廷魔術師に召し抱えることも考えよう!」

 

《ごくり……王宮勤め、即ち栄転……》

 

ロマンの声にマシュがドクター?と訝しげに声を掛けるが

 

《いやいや流石に冗談だよ冗談。王宮勤めとか今更どの顔さげてだし……と、そろそろ来るよ!》

 

角乃がロマンの言葉に不思議そうに首を傾げたが

敵兵が迫ってくるのを見れば後方へと下がっていき

 

「「「エンゲージ!」」」

 

藤丸達は指輪の戦士へと姿を変え、左右から挟み撃ちを仕掛けてきた相手兵を薙ぎ倒していった。

 

数分後、変身を解いたネロが感嘆した様子で

 

「あの連合の手練れたちを雑兵扱いか。

本当にその手の数でよくやるものだな……

初めて会った時よりそそるではないか!どうだ?客将と言わず、余のものになるか?

この世の栄華を余の傍らで味わう事が出来るのだぞ?」

 

無論連合帝国を討ち果たした後だがな!とネロが意気揚々と勧誘すれば

藤丸達が答える前に角乃が口を開く

 

「ネロ、気に入った人を誰でも勧誘するの悪い癖だよ?

皇帝陛下から頼まれたら断ろうにも断れないって……

ほら、そろそろ着きそうだし先に行ってきなよ」

 

「む、それもそうか!

ならばよい、こっそり前向きに考えておくと良い!」

 

ガリアはおろかブリタニアを与えてもよいと考えてるからな!と伝えれば

再び神輿に乗って進行を始める。

それを見送れば角乃は藤丸達を見て

 

「ごめんねウチのネロが、悪い子じゃ無いんだけれど……」

 

あはは、と苦笑しながら頭を下げ

いやいやとマシュが慌てつつ

 

「い、いえ!ネロさんが良い人と言うのは充分に伝わっています……!」

 

と話す。

角乃はその言葉に嬉しそうにすれば

 

「……ありがとね。

さ、そろそろガリア遠征軍の野営地に着くよ!

良い人と〜……まあ、個性が強い人が居るけど……取り敢えず寝所でゆっくり休めると思うから!!」

 

と笑いながら野営地へと案内し

あのネロと共にいる人物が言う"個性が強い人"に藤丸達一同は少し身構えるのであった。

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