Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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そして我等は戦場へ

 

「露払いはあたしとスパルタクスでやる!」

 

「叛逆の女王は私に味方した。即ち今こそ勝利は果たされる。強者の潰える時!!」

 

「ああ其方じゃなくて此方──!!」

 

戦場を駆ける無数の兵士達、相手兵を薙ぎ倒し戦場を縦横無尽に駆け巡るスパルタクスと暴走しないように何とかスパルタクスを制御せんと戦車に乗りつつ駆けるブーディカ

ブーディカの言葉を聞けばネロは

 

「うむ、頼んだぞ!……色んな意味で。」

 

と頷き

 

「偽なる皇帝に占拠されたガリアを取り戻す時だ、行くぞ!」

 

藤丸、陸王、マシュ、そして角乃と共に敵の本陣と思われる部分へと突撃をして行った。

 

──ガリア本陣にて、1人の兵士が皇帝へと跪く。

 

「申し上げます、皇帝陛下。

敵軍の攻勢が増した──と前線から早馬が。

僭称皇帝ネロ率いる小部隊が、脅威的な突進力をもって進撃しているとのこと──如何なさいましょう」

 

その言葉を聞いて、うむと赤い服を着た恰幅の良い男は頷いて見せる。

 

「あの探偵も恐らく一緒よな。

よくもまあ、あの風貌で潜入を成し遂げた物よ。此方が雇いたい位だ」

 

剣を片手にやれやれと皇帝は溜め息を吐く。

その様子に同調したかのように兵士が頷けば

 

「して、どうなされますか?」

 

と尋ねる。

しかして皇帝は

 

「どうもせん、放っておけ」

 

と即答してみせる。

予想外とも言える答えに動揺を示す兵士に、皇帝は尚言葉を続ける。

 

「サーヴァントの相手はサーヴァントにしか務まらんし、ユニバース戦士もまた一般兵では足止めさえ叶うまいよ。

……全く、神々の気紛れも此処まで来ると笑えんな」

 

自らが持っている剣を見つつ、皇帝は溜め息を再び吐けば

 

「さて、貴様らは連中の相手は程々にこなせ。

どうせ連中は此処に来るのだからな……これは命令だ、適度に戦え。

貴様らの死を私は望まん」

 

尚も何かを言い掛けた兵士の言葉に被せるように、皇帝は命令を下す。

その命令に兵士は頷けば

 

「──全力を以て!」

 

と言いその場から走り去っていく。

恐らく彼奴もサーヴァントに挑んでそのまま殺されるだろう、自らが信ずるローマの為に。

 

「全く……あの御方の酔狂も大概だ。

だからこそ、選ばれたのかもしれないが」

 

剣に込められしある力の事を思いつつ、皇帝は戦場に掻き消される声で呟いた。

 

「完璧な統治。完璧な統率。

しかし、それは意思のない群体でもあろうに……」

 

そう呟けば、皇帝の眼前が突如として爆ぜる。

皇帝はそれを見れば剣を構え

 

「待ちくたびれたぞ。

一体、いつまで待たせるつもりか。

……しかし、私が退屈するだけの価値はあったらしい」

 

皇帝は自らの前に並ぶ戦士達を見据えれば

その中でもネロを見れば深々と頷いて見せる

 

「美しいな。美しい……実に美しい。

その美しさは世界の至宝でありローマに相応しい。

我らの愛しきローマを継ぐ者よ。名前は何と言ったかな?」

 

「──っ」

 

その男を見れば、ネロは思わず沈黙してしまう

しかして皇帝は再び口を開き

 

「沈黙するな。

戦場であっても、雄弁たれ。

──それとも、貴様は名乗りもせずに私を刃を交えるか。

それが、当代のローマ皇帝の在りようか?」

 

と、沈黙を続けるネロへと剣の切先を向けて見せる。

 

「さあ、語れ。

──この私に剣を執らせる、貴様は誰だ?」

 

ネロは目を真っ直ぐに皇帝へと向ければ、薔薇の剣の切先を向ける。

そして、名乗った。

 

「──余は、ローマ帝国第五代皇帝ネロ・クラウディウス。

それこそが余の名であり、僭称皇帝である貴様を討つ者だ!」

 

【センタイリング!】

 

堂々たる威厳を見せると同時、指輪をテガソードへと嵌める。

その様子を見て皇帝は笑い

 

「良い名乗りだ、そうでなくては面白くもない。

──其処の客将よ、遠い異国からよく参った。

貴様たちも名乗るが良い」

 

「藤丸立香、ゴジュウウルフだ」

 

「百夜陸王、ゴジュウレオン」

 

「マシュ・キリエライト。マスター・藤丸のサーヴァントです」

 

「……一河角乃」

 

【クラップユアハンズ!】

 

藤丸と陸王が指輪をテガソードへと嵌め、手を鳴らし始め

マシュが盾を構え

尚、皇帝は言葉を続ける。

 

「聞き慣れぬ響きだ。全ての道はローマに通ずる……この言葉は、やはり些か驕り過ぎだな」

 

【ドンブラザーズ!】【ゴジュウウルフ!】【ゴジュウレオン!】

 

3人のスーパー戦隊が各々の武器を構え

マシュが角乃の前へと立てば

 

「此処まで来られた褒美だ。

──我が黄金剣、黄の死(クロケア・モース)を味わえ」

 

と黄金の剣を構える。

恐らく宝具、しかしてネロはその黄金を見て尚笑う

 

「言うな、黄金は余のものである!黄金劇場を作り上げし……このネロの!」

 

ネロの言葉を聞いた皇帝は満足そうに笑えば

 

「はは、その意気だ。

──悪いが5体1ともなれば最初から本気で行かざるを得ない。

さあ──此処へと進め、賽は投げられているぞ!」

 

皇帝の右腕が白き石像のような巨大な物へと変わる

そうして、皇帝が剣を振ればドンモモタロウがその剣を受け止め、皇帝同士の死闘が始まった。

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