Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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私の推し主従


主と従者

 

「──以上がネロ・クラウディウス軍の概要だ」

 

ユニバース戦士……4名、内1名の変身後の姿は不明。

サーヴァント……5騎、騎兵1騎、暗殺者1騎、狂戦士が2騎、盾を持った英霊が一人。

更に無数の兵が居る、非常に大規模な軍勢である。

煙草を吸い、スーツ姿の男は不機嫌そうな顔を見せつつ詳細を纏めたレポートを少年へと手渡す

 

「私からの注釈は一つ、敵将・呂布は災害のようなものだと考えろ

スパルタクスにしても同じだ」

 

要するに真正面から相手をするだけ無駄だ、と男は煙を吐き──軍師として目を光らせる。

 

「ただし、対処可能な災害だ。

バーサーカーである二体は自動機械のような物、誘導は用意だろう」

 

仮に他クラスであればそうは行かなかっただろうな、と男は話し

 

「幸運が働いたってことかな。僕、そんなに幸運のパラメーター高かった?」

 

赤毛の美少年やんわりと笑みを浮かべて見せる。

男はその言葉を聞けば冷静に

 

「過ぎた後の幸運はただの現実だ。

それがただ、お前の利として働くだけのこと」

 

ふうん、と少年は感心したようにその言葉に頷き

ま、そんなことはどっちでも良いや。と剣を軽く振って草を切る

 

「僕は、あの子……ネロ・クラウディウスの顔が見たい。

どういった王……いや、どういった皇帝なのかを、ね」

 

「その願い、私が叶えよう。──必ず」

 

少年の零した言葉を聞けば、男は深く頷いて見せる

そんな様子を見て少年は少し照れた様子を見せつつ

 

「ありがとう。でも、何だか変な気分だな……

僕はちょっと変化球の英霊だから記憶の在り方も違うようなんだけれど、

──君が、僕の先生になるなんて。なんだかおかしいや」

 

少しばかり過去の──いや、ある種未来の記憶を思い浮かべ

少年……アレキサンダーは笑う。

 

「それは此方の台詞だ、縁もゆかりもない英霊の依代にされ過去へと飛ぶ…などと」

 

思わず顔を顰め、男は自らの手に付けられた銀色のテガソードと一つの指輪を見つめる。

 

「元の時代の私はどうなったのか?

この英霊と入れ替わったのか?

それとも、私の時代の時間は停止していて英霊と一体となった私そのものが此処に居るのか。

或いはこの指輪の力なのか……」

 

全く訳が分からない。と煙草の煙と共に深い溜め息を男は吐く

しかしアレキサンダーは嬉しそうに笑い

 

「でも、そうして君は来てくれた

僕の新しい先生だ、

……ね、諸葛孔明先生」

 

「違う、いや英霊としてはそうかもしれないが」

 

有名な軍師の名を出されれば露骨に顔を顰め、煙草を再び吸いつつも自らの名を告げる

 

「──私は、ロードエルメロイ二世だ」

 

現代の魔術師はそうして笑って見せた。




二世が変身するスーパー戦隊はまだ明かしません
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