Fate/ No.1order!   作:飲み屋蹴り注ぐ

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最果ての海への旅立ち

「Vソード」

 

ファイブレッドの手に収まるは長剣。

その刃は特殊金属ファイバニウム合金。

剣の先端で触れたものの分析や分解もできるという万能武器である。

羽毛扇を振るえば風が巻き起こり、ゴジュウレオンが放った弾丸を逸らす。

そのまま突きをゴジュウウルフへと放つが、跳躍される事で回避される。

そのまま蹴りによりVソードが近くの岩へと蹴り飛ばされれば、剣の先端に触れた岩はそのまま分解されてしまう。

 

《ファイブレッドの額のエンブレムは宇宙のあらゆる物質をも分析できる高い性能を持っとる!出し惜しみせずに闘うんや!》

 

巡が戦隊五十古事録を片手にそう藤丸達へと指示をすれば

 

「隠しても無駄って事か!」

 

《ウルフデカリバー50!》

 

藤丸は羽毛扇から放たれた炎を避け、自らが切り裂いた空間へと飛び込む。

ファイブレッドはウルフデカリバー50の能力を瞬時に解析し、不意打ちに備えて構える。

 

「マシュ!」

 

「はい!」

 

しかし予想に反してゴジュウウルフが現れたのはマシュの隣

何を、と思う前にゴジュウレオンがテガソードを片手に自らへと切り掛かってくるのでその対処へと追われる。

 

「僕とダンスタイムだ!」

 

「生憎、趣味では無い」

 

相手の目論見は予想出来た、恐らくこのマシュとゴジュウウルフの奇襲であろう。

ゴジュウレオンとファイブレッドは同時に蹴りを放ち、お互い吹き飛ばされれば──

 

「アオーン!」

 

ファイブレッドの両側の空間が切り裂かれる。

視界の端に映るのはゴジュウウルフとマシュの盾

対処は可能だ。こうすれば良い

 

「Vソードアタック」

 

エネルギーをスパークさせることで衝撃波と炎の熱を発しつつゴジュウウルフを斜めに斬り上げ、Vソードスパークでマシュの盾を叩き落とす。

間髪入れずに羽毛扇を空へと掲げれば、藤丸達を囲うようにして天から柱が落ちてくる

 

「これぞ大軍師の究極陣地──石兵八陣(かえらずのじん)!」

 

地理把握・地形利用・情報処理・天候予測・人心掌握の五重操作からなる、まさに軍略の奥義にして最終形態というべき閉鎖空間。

ゴジュウウルフとゴジュウレオンが動きを封じられる中、ロードエルメロイ二世は自らの失策に気付く。

──此処に有るのは盾のみ、マシュ本人が居ない!

 

「やぁぁぁっ!!」

 

正面の空間が開き、其処からマシュが現れ蹴りを放たんと迫る。

しかして既に斬撃は放った後──故に、蹴りは直撃してしまい吹き飛ばされる。

 

「策には策ってなぁ!」

 

ゴジュウルフはファイブレッドの背後の空間を切り裂き、異空間へと放り込めば

そのまま切り裂いた空間の前へと再び空間を切り裂く。

成る程、閉鎖空間の解答は"空間外に予め逃れる"と来たか。とロードエルメロイ二世は溜め息を吐き

ファイブレッドは吹き飛ばされた勢いのまま一定の場所を行き来する事になり──

そのまま、ウルフデカリバーとテガソードに切り裂かれるのであった。

 

「さあ、行くよ!」

 

「参る!!」

 

キュプリオトの剣とザングラソードが打つかり合い、雷が辺りへと散る。

付近に展開されていた折り紙のお供は雷に貫かれ、焼き払われてしまう。

それに臆する事も無くドンモモタロウは頭突きをかます。

アレキサンダーがよろめくと同時に横腹を蹴り飛ばせば

 

喝采は万雷の如く(パリテーヌ・プラウセルン)!!」

 

「やるね!」

 

雷を纏った拳とドンモモタロウの拳が打つかり合い、互いに吹き飛ばされる。

吹き飛ばされたアレキサンダーは自らの愛馬へと跨れば、そのまま即座に接近

そのままザングラソードを構え直すドンモモタロウを弾き飛ばす。

 

「──今が勝機、かな!」

 

アレキサンダーがドンモモタロウが地に転がるのを見れば、即座に詠唱を始める。

 

「何れ彼方へ至る為……今こそ此処に、一歩を刻まん!」

 

愛馬であり、宝具でもあるブケファラスは歴とした一箇の英霊でもある。

アレキサンダーは召喚したこのブケファラスにまたがり、その蹄で相手を轢き殺す。

その宝具、即ち

 

始まりの蹂躙制覇(ブケファラス)!!」

 

雷が溢れる。

ブケファラスがネロへと迫る。

ネロはよろめきつつも自らの愛剣、星の涙を握り締めれば

 

「──星馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)!!」

 

そのままアレキサンダーと真正面から打つかり合う。

一瞬の静寂が辺りを包み

ネロの変身が解け、ネロは片膝を突く

 

「──見事!」

 

アレキサンダーはそう笑えば、光の粒子へと還り始める。

勝負は、ネロの勝ちであった。

 

「もう一つ、言葉を残しておくよ。可愛い皇帝さん」

 

愛馬から降りたアレキサンダーは満足気な笑顔を見せつつ、ネロへと言葉を伝える。

 

「その誇り高さ……咲き誇る花の如き輝きは尊いものだろう。

けれど、きっと危険なものでもある筈だ。どうか……」

 

そう言えば、アレキサンダーは光の粒子となって消え去った。

変身が解けたロードエルメロイ二世はやれやれと笑い

 

「おまえの──いや、貴方の言えた事では無いな。だが貴方らしいお節介では有る」

 

藤丸にファイブマンのセンタイリングを投げ渡せば、一仕事終えた様子でロードエルメロイ二世は煙草を吸い、ふと視界に入った兄弟の長男にして教師を見れば軽く笑い

 

「角乃、だったか。

ユニバース戦士は己が願いを賭けて闘う。もし変身出来ないならば──先ずは、賭けている物を見つめ直せ」

 

煙草の煙を吐きつつ、ロードエルメロイ二世はそう言い残せば

角乃に止められる前に光の粒子となり、主と共に退去した。

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