やはり追加戦士のユニバース戦士は出ないんですかねえ
「邪魔だぁ!!」
連合国首都へと進軍する中、藤丸達はネロへと迫る一団をまた吹き飛ばす。
こんな街中ではテガソードを扱えず、ちまちまと迎撃する事しか出来ないのが難点であろうか。
「ははは!!解放の時は来た!今こそ意思と肉体を以て圧政者に鉄槌を!!」
戦線から離脱していたバーサーカー2騎も無事帰還を果たし、ネロ率いるローマ軍は快進撃で進み続ける。
バーサーカーが暴れる以上、サーヴァントで無ければ先ず殺される事はあるまいと藤丸達は一旦戦線から離れる。
ブーディカはネロを見れば
「それであの調子ってワケかぁ、あんなに暗い顔じゃ士気に関わるんだけど……」
「皇帝ネロか?さほど暗くは見えないが」
相変わらず神輿へと乗って扇子を広げているネロを見れば、荊軻は首を傾げる。
今も尚戦場を巡って兵士を鼓舞してみせてるのだ、問題無く見える。
しかして角乃がブーディカの言葉に頷けば
「うん、やっぱりいつもより……なんて言うんだろ、光の量が落ちてるんだよね。」
光の量?と藤丸が目を凝らしてネロを見るが
何かしらの変化を感じる事は出来なかった。
「取り敢えず現状は人間の兵しか居ないから問題ないけど──ロムルスがまた出たら分からないね」
陸王は冷静に言葉を続ける。
連合の指揮は異常に高く、声を聞いても恐怖一つなく全員が命を捨てる覚悟を持っており、一般人でさえ兵士のように襲い掛かって来るときた。
そんな中でネロが狼狽してしまえば──敵は益々突撃して来る事は想像に難くはない。
「それこそが神祖のカリスマ、なのでしょうか」
《さながら光に集まる蛾のように、兵も民もロムルスへと心を奪われてしまってるんだねえ》
マシュがそう話せば、ダ・ヴィンチちゃんも同調するように頷く。
実際王のサーヴァントにはカリスマがスキルとして存在してるのだ、ある種の魅了に等しい威光。建国王ともなればそのカリスマは計り知れない物であろう。
「だが、此方も負けてはいないぞ。
彼処まで盲目的とは行かずともな、ネロの様子もやはり変わらん」
と改めて荊軻が話すが
マシュはネロをじーっと観察した後
「……わたしにも、少しだけ分かります
覇気と言うか、雰囲気のようなものが……少し翳っているような気がします
建国王ロムルスが連合の王であったことが余程のショックだったのでしょうか」
《何せローマの神祖と呼べる人物、軍神マルスの子だからねぇ。
軍神マルスって言うのはギリシャ神話における軍神アレスに相当する──》
《神話はバカややこしいからまた次回な。
英霊っちゅうのは人の夢見る英雄、ネロもまたロムルスをローマを作りもうた英雄として夢見たんやろ。
それが敵対者ならショックやろうなあ、俺もゴレンジャーが敵対してきたら泣くし。》
ああ僕が言おうとした事なのに……とロマンは巡を恨めしそうに見たが
対する巡は話長くなるそうやったし……と言いつつも一応謝罪はしていた。
巡の会話を聞いたブーディカが
「あたしがケルトの神々に裏切られるような感じ?」
そう尋ねれば、ロマンが咳払いをしつつ
《分かりやすく例えるなら……そうだなあ、最愛の旦那さんに裏切られる感じ?》
数秒考えた後にそう答える。
しかしてブーディカは
「あたしの旦那は最高の旦那さん、世界がひっくり返っても裏切らないから」
と笑顔で即答した。
凄まじい圧力にロマンは
《た、例えばですから……》
と尻窄みに言う事しか出来なかった。
そんな様子に荊軻は軽く笑い
「では、私は侵入経路を調べる」
「じゃああたしは兵と皇帝を守るよ。
──角乃、マシュ、陸王、立香、頼んでも良いかな?」
即座に跳躍し、何処かへと去っていく荊軻を見送ればブーディカもまた戦車に乗り込み藤丸達へと尋ねる。
「任せろ!」
藤丸がそう言い切るのを満足そうに見れば
「んじゃいっちょ、頼りない皇帝を助けちゃおう!」
とそのまま戦車で走り去って行き
藤丸達もまた迫る怪物を蹴散らすべく、再びエンゲージをするのであった。