ドンモモタロウとオーレッドの剣が交差し、激しい火花が散る。
黄金劇場内部には無数の巨木が生えており、何とも歪だがある種の調和が感じられる。
何方も同じローマであるが故に。
ネロが持つザングラソードから炎が巻き上がり、斬撃を放てば巨木を薙ぎ倒す。
サーヴァントであるロムルスとこの時代を生きるネロは互いに一歩も引く事が無い。
ネロは既にサーヴァントの領域まで到達しつつあった。
「……はぁッ!!」
巨木からゴジュウユニコーンがテガソード構えて飛び降りる。
ロムルスは片腕でその斬撃を受け止めるが、その隙を突かれてロムルスはネロによって切り裂かれる。
「むう……流石は神祖、これでも倒れぬか!」
ネロは軽く息を吐けば、再び剣を構える。
この場は固有結界内故に恐らく角乃以外は外に居る以上、援軍は期待出来ない。
だが……勝つ、勝たねばならぬ。
今を生きるローマ皇帝として!
「ネロ、行くよ!」
ユニコーンドリル50を構えた角乃と共に、ネロは駆け出す。
無論無数の巨木が道を塞ぐが、角乃と共に道を切り拓く。
「我が才を見よ、万雷の喝采を聞け!しかして讃えよ……黄金の劇場を!」
ネロの原初の火がより強く輝く。
巨木をユニコーンドリルが穿てば、眼前には槍を振り被るロムルスの姿。
ネロは怯まず、恐れず、退かず、自らの剣を振り抜いた。
「
薔薇の皇帝の剣技が、神祖を切り裂く。
巨木が光の粒子となって消え去り、黄金劇場もまた閉幕を迎える。
「……眩い、愛だ…………ネロ」
巨体が揺らぎ、尚もロムルスは倒れない。
しかしロムルスはしかとネロを見れば
「永遠なりし真紅と黄金の帝国
その全て、お前と、後に続く者たちに託す」
ロムルスは何処か誇らしげに微笑めば、変身を解除してオーレンジャーのセンタイリングをネロへと差し伸べる。
「忘れるな。ローマは永遠だ」
その言葉を聞けば頷いて、ネロはセンタイリングをロムルスより受け取る。
ロムルスは一つ頷けば
「故に、世界は、永遠でなくてはならない。
心せよ……」
そう言い残せば、ロムルスは光の粒子となって消える。
「敵性サーヴァント、ランサーロムルスの撃破。
わたしたちの勝利です」
マシュがロムルスの消失を確認すれば、ネロの身体がふらりと揺れる。
咄嗟に角乃が肩を支えれば
「勝ったのか……そうか、これで……
うむ、ローマは元あるべき姿へと」
ネロが疲れた様子で、しかし満足したように呟けば
「いや、いや。
まさかロムルスを倒しきるとは……」
宮廷魔術師、カルデアの裏切り者
……レフがその姿を現した。