「……悍ましい、悪逆そのものではないかこれでは!」
ネロが魔神柱の醜悪な姿を見て、思わず顔を顰める。
「鼻が曲がりそうだ……!」
藤丸が魔神から漂う匂い、腐った肉のような……血生臭い匂いを嗅げば即座に距離を取る。
魔神と言うこの場に居てはならぬ異質な存在に、全員が武器を向ける。
「貴様等を殺し……我等が王にこの指輪を献上するとしようか!」
魔神柱の中心にて光り輝くはオーレンジャーのセンタイリング。
しかしそれは闇に飲まれ、肉の中へと沈んで行く。
魔神柱の身体から愛の否定者の剣が無数に生え、魔神柱をより醜悪な姿へと歪めていき、藤丸達へと剣が放たれる。
「「「「エンゲージ!」」」」
藤丸達はテガソードに指輪を嵌めれば、手を鳴らしつつ刃を回避。
マシュが剣を弾くと同時に
【ゴジュウウルフ!】【ゴジュウレオン!】【ゴジュウユニコーン!】
【ドンブラザーズ!】
色とりどりの光が溢れ、そのまま魔神柱へとスーパー戦隊達は駆け出す。
魔神柱の目から極光が溢れ、地から溢れるようにしてビームが放たれる。
異音を一足早く聞いた陸王が
「地面から何か来るよ!」
と警告を発すれば、全員が跳躍してビームを回避。
そのまま各々が斬撃を放つが──
「硬い……しやっぱ気持ち悪い!!」
角乃が目玉に対してドリルを放ちつつ思わず叫ぶ。
ダメージは確実に与えられてはいる、いるのだろうが……効いてるかは分かりにくい上に、あの巨大な目玉の至近距離に接近しなければならない時点で正直めちゃくちゃ嫌であった。
「ネロ、パス!」
迫る光線をマシュが盾で弾き飛ばした直後、角乃はネロにファイブマンの指輪を投げ渡す。
「おいそれ俺の指輪だぞ!」
藤丸が思わず抗議の声を上げるが、流石に魔神柱の攻撃によって黙らされてしまう。
ファイブマンのセンタイリングを受け取ったネロ……ドンモモタロウはテガソードに指輪を嵌め手を叩けば
「礼を言うぞ藤丸!
──そして、集え!」
5つの紋章、ファイブマン5人のマークを表すソレが空へと舞い上がり。
赤きマークを宿したネロが赤く輝けば
黄色が藤丸、青が陸王、黒が角乃、ピンクがマシュと光り輝いて行く。
「俺が黄色っておかしいだろ!赤色だぞ俺!」
「まあまあ、今回はネロちゃんが主役みたいだしね?」
「で、直ぐに攻撃来そうだけど、どーするのネロ!」
「わ、わたしもご一緒してよろしいのでしょうか?」
やいやいと騒ぎつつも4人がネロの元へと集まる。
無論全員が集まったのなら、とレフは纏めて吹き飛ばさんと光を集めるが
「全員、飛べい!」
その前に藤丸達がネロに従って跳躍。
重力に従って落ちてくる藤丸達をネロは──
「行くぞ!ブラザーアタック!」
なんとそのまま殴り飛ばして見せる。
藤丸達は一瞬困惑したが、即座にネロの意図を理解し吹き飛ばされてみせれば
「ウルフデカリバーフィニッシュ!」
「レオンガトリングバースト!」
「ユニコーンドリルアタック!」
「え、えっと……ロード・カルデアス!!」
順々に魔神柱に対して必殺技を放って見せる。
最もマシュのみは攻撃用の必殺技が無い為、そのまま殴り飛ばすことになるのだが……それでもデミ・サーヴァントの全力攻撃は充分に必殺技と言えよう。
「その指輪は余が神祖より譲り受けた物……返して貰おうか!」
最後にネロがザングラソードとVソードの二刀流にて駆け出し、既にボロボロとなっている魔神柱を切り裂けば──
「ば、バカな──ただか英霊如きに、我等の御柱が退けられると……!」
魔神柱の肉から光は溢れ、そのまま爆発四散するのであった。