ザングラソードとスターライザーが激突し、激しく火花を散らす。
そのまま鍔迫り合いに持ち込めば、その隙を突かんとゴジュウジャーの面子がテガソードを振るわんとする。
しかしアルテラはグリップ部分の星型のエンブレムから高熱光線スタービームを旋回するように放ち、ゴジュウジャーを難なく吹き飛ばして見せる。
「マシュ・キリエライト──行きます!」
「私も忘れて貰っちゃ困るよ!」
ゴジュウジャーと入れ替わるようにマシュとブーディカが前へと跳べば、そのまま剣と盾を振るう。
しかしスターライザーがツインバトンへと変化すれば、それを巧みに操り盾の軌道をずらし、剣へと直撃させる事で防ぎ──
「あまり舐めないでよねっ!」
ゴジュウユニコーンがアルテラの横腹にドリルを当てれば、怯んだ隙にマシュが盾を薙ぎ払うように振るい、アルテラを吹き飛ばし、壁へと叩き付ける。
「ネロ公!」
「言われずとも!!」
【ヘイ!ヘイ!ヘイ! ヘイッ!カモォーン!
アーバタロ斬♪アバタロ斬♪アーバタロ斬♪アバタロ斬♪】
ネロは激しく鍔のギアディスクを回し始める。
刀身が七色に輝き、辺りを照らす。
無論それを黙って見ているアルテラでは無い。
即座に空中で回転を始めれば
「超力フライングキック」
空中にて変化したサークルディフェンサーを手で押す事で、凄まじい速さに一瞬にして到達。
そのままネロへとアルテラは迫り
「──ああもう、守ってみせるさ!」
「はい、守り切ってみせます!」
アルテラとマシュがネロの前へと並び立てば、ブーディカの戦車が空へと駆け上がり、盾に黄金の輝きが齎され
マシュの盾には淡い水色の光が宿る。
「この道の先に勝利有り!
「真名、偽装登録……行きます!
ブリタニア守護の象徴である戦車が黄金の車輪へと変わり、ネロを守るように周囲に車輪は広がり、駆け巡る。
淡い水色の光は確固たる盾へと姿を変え、アルテラの一撃を真正面から受け止めて見せる。
「──マシュ達が止めてくれてる今しかねえ!」
【キングオージャー!】
「これでフィナーレだ!」
【キラメイジャー!】
「ネロが愛したローマを……守る!」
【マジレンジャー!】
ゴジュウジャーの各々がセンタイリング……角乃は陸王に借りた……を嵌めれば、揃って手を叩き赤き戦士の鎧を纏う。
陸王はスケッチブックに筆を走らせ
角乃はマジスティックを振るい
藤丸は走り出せば、そのまま高く高く跳躍をして見せる。
「ひらめキーング!」
「マジ・マジ・マジ・マジカ!!」
スケッチ一杯に描かれたオージャーカリバーがそのまま巨大化した状態で飛び出せば、マジレッドの魔法によって刀身が赤く燃え上がる。
「喰らいやがれぇぇぇぇ!!」
【オージャフィニッシュ!!】
炎が虹色に輝き、巨大な刀身が振り下ろされる。
アルテラは咄嗟に盾を足場として跳躍、空中にてピラミッド型にバリアを展開してその一撃を防ぐ。
「打ちかませ!ネロ公!」
「ネロさん!お願いします!」
黄金と淡き水色の光が消え、変わりにギラギラと輝くは虹色の光。
「ザングラソード・快桃乱麻!!」
【必殺奥義!アバ・タロ・斬!】
誰の目にも追えない速度で、虹色の鋒を描いてネロは空を駆ける。
超力で形どられたバリアさえ切り裂き──アルテラを両断する一撃を当てて見せれば
バリアが砕け散り、オージャーカリバーがアルテラへと直撃。
クワガタオージャーとドンモモタロウが並び立つように降り立てば、そのまま派手な爆発が巻き起こる。
「良い加減に……終わったかな?」
藤丸とネロは確かな手応えを感じており
ブーディカや角乃、マシュも勝利を確信していた。
その様子を見た陸王がそう呟けば
ロマンも確認の為にその場の観測を始め──
《──そんなバカな、まだ消えてない……と言うか、魔力反応が更に増大して……!》
「──は?」
地表が燃えている
世界が燃えている
文明らしきものは全て踏みつぶされた
知性あるものは隷属さえ許されなかった
早すぎる、と予言者はおののいた
戦うのだ、と支配者はふるいたった
手遅れだ、と学者たちはあきらめた
でも、少しぐらい残るだろう、とアナタたちは楽観した
──────それが、姿を現すまでは
地へと倒れ伏しているアルテラの肌が、白くひび割れる。
彼女が吹き飛ばされ、倒れていた場所は超古代文明の6つの紋章が刻まれた召喚陣。
奇しくもレフ・ライノールがアルテラを召喚した場であった。