NARUTOの奈良家に転生トリップしたらブラコンになった。   作:柚子ゴル

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第九話

 

先程まで隣にいたタズナさんがいなくなりタズナさんが再不斬に首元を掴まれていた。自分は何も出来なくてただガタガタ震えているだけ。

目の前ではナルトがタズナさんを追いかける。

その後サスケくんがはっと気づきすぐさまナルトの後を追う。

再不斬を見れば包帯を巻く顔からもわかるぐらい笑っていた。

それを見てますます怖くなったけどある想いが芽生える。

 

ナルト…サスケくん…。初めてのBランク任務にすれば…。下忍にすれば頑張った。カカシ先生が倒れちゃったんだもん。勝てないよ…。

もう…

 

無理だよ……。

 

言葉にしてしまえば簡単だけど言うのにはとても勇気がいる。

言ってしまえば頑張っている二人を裏切ってしまいそうで…。言えなかった。

 

 

頑張っている二人…?

 

 

そこでふと気付いた。

…私は?

二人は頑張ってる。私はここで立っているだけ…?二人の背中をみてもう無理だよなんて思い、しまいには言葉に出そうとした。

そう思えば顔が一気にカッと赤くなるのがわかった。

自分の汚さに自分のあまりの醜態に嫌気がさす。怖さよりも恥ずかしさが勝っていた。

きっと今少しでも動かなければ自分は後悔のあまり自殺でもしてしまいそうだ。

 

考えるよりも先に体が動いていた。任務のため…とか、依頼人のため…とかそんなの立派な忍びみたいなことは考えてなんかなかった。ただ自分が後悔しないように…自己満足のために足を動かす。

タズナさんに視線を向けるとナルトが後もう少しで手が届きそう。

タズナさんはいつのまに再不斬の手から逃れていた。

 

もしかしたら…。もしかしたら…。タズナさんを助けられるかもしれない…。もしかしたら…もしかしたら私達が力を合わせれば再不斬を…。再不斬を倒せ

 

「現実はそう甘くねーんだよ。

クソ餓鬼がっ…!」

 

 

一筋の光が見えた気がした。

それはとてもとても細くて頼りない光だけど、確かに諦めかけていた自分の目に光を灯した。

諦めるか。助けるんだ。

そんな想いが駆け巡った。

勝てるかもしれない…!小さな光が大きな光へと変わろうとした。

 

けれど…、再不斬という真っ黒い闇がその光でさえも断ち切ってしまった。

 

 

 

 

タズナさんが死んだ。

叫び声が頭から離れない。

ナルトがこちらをみた絶望で染まった顔が忘れられない。

周囲にタズナさんの血の臭いが充満している。

再不斬が不機嫌そうに手についた顔を拭う。やっぱり怖い。

けれどそれよりも怖いのは…。

 

かわもとマサキ。

 

タズナさんが死んでしまったのにもかかわらずニヤニヤと笑い任務続行をした私達を笑っているようだ。抑えきれていない笑い声でわかる。今までで一番ご機嫌なような口調。

何気無く再不斬と軽口を叩くマサキを見れない。怖くて見ることなんて出来なかった。

 

 

「あーあ、だからあの時まだこの任務は早いし無謀だって言ったのに!」

 

「何だ…。餓鬼、この任務元よりヤル気なかったのか。だから今もこのじじいの元に来れたの来なかったのか?とんだクズだな。」

 

マサキを蔑みながらタズナさんの頭を踏む。

ナルトはじっと自分の後ろにいるはずのマサキを見ているから今再不斬が行っている行為が見えないのだろう。見えない方がいい事もある…。やはり再不斬は怖い。だけどやっぱりマサキの方は見れない。

 

「嫌だなー、再不斬さん。忍びなんて所詮はクズばっかですよ…?」

 

「ほぅ…よく言うな。クズってことを認めたか…。どうしようもねーな。任務は失敗するわ…。てめぇはもしかしたら強えかもしれないが流石にお荷物が三人もいればもう無理だろ…?」

 

「ははっ!お荷物は三人では無く四人の間違えですよ。」

 

「…?あぁ、カカシの野郎か。お前は甘くねぇやつかと思いきややっぱり甘いな。動けねぇやつは切り捨てろ。木の葉の忍びはこれだから駄目だ。」

 

「カカシは自業自得なので知りませんよ。あんな動く18禁。いつか殺そうと思ってたので手間が省けました。ありがとうございます。」

 

「ああ?じゃあやっぱり三人であってんじゃねーか。」

 

「もー、再不斬さん。一人忘れちゃってますよ。

タズナさんです。タズナさん。」

 

このお馬鹿さん♪とでもつきそうなノリで話すマサキに再不斬はどこか違和感を覚える。何故こいつはこんなにも余裕なのだろうか。こいつは初めて依頼人が死んだ所を見たのではないのか?精神的に焦るなどはないのだろうか。確かにタズナは殺した。感触もちゃんとある。一応トドメも刺した。では何故…?自暴自棄になっているのか?あるいは…何か隠しているのか。早めにケリをつけたほうが良さそうだ。

 

「…。てめぇの冗談に付き合ってるほど暇じゃねーんだよ。「あ、そういえば言い忘れてました。」

 

再不斬が今踏んでいるのがタズナだろと言おうとした所マサキがすかさず付けたした。

再不斬は眉間にシワを寄せる。

上に被せられたりどうも調子が狂う。

警戒しながらマサキの様子を見ていればマサキはスッと右手を挙げ

再不斬の下にいるタズナだった物に指を指す。

そしてゆっくりとなんら先程と変わらないようなご機嫌な笑顔で再不斬になんでもないことのように話した。

 

「それ」

 

マサキが単語を発した瞬間死んでいたはずのタズナの手が素早く動き頭を踏んでいた再不斬の足を掴む。

 

「なっ?!」

 

余りの驚きに間抜けな声を出すがこいつは異常だ。離れろ。と頭の中でサイレンが鳴り響く。

しかし一度掴まれた足はとれずとてもタズナが出している力とは思えない程強い力で掴んでくるのでやはり足が動かない。そればかりかタズナはどんどん自分に絡めつくように抱きついて来た。やばいまずいと思いつつ必死に外そうとする。

視界のはしにあの餓鬼が相変わらず指を指したままこちらを笑顔で伺っている。

そしてさもさっきの続きを言うよ。とでも言うように笑みを更に深め純粋に新しいオモチャが来た時見たいな喜んでいる顔で言いのけた。殺気も出していない自分より年下の相手にここまで背筋がゾワゾワとまるで虫でも這っているのかというぐらいの気持ち悪さを抱いたのは初めてだった。

 

「危ないですよ?」

 

そうマサキが呟いて数秒後、再不斬の居たあたりで凄まじい爆発音が鳴り響き火薬の臭いが当たり一面を覆いかぶさった。だがそれ以上に異質なのは肉の焦げた臭いとタズナの爆発により散った肉の破片。地獄絵図のような景色にサスケなどは頭がついていってない。

煙がなくなり再不斬のいた所を見ると再不斬はあれだけタズナのまじかにいたのにも関わらず下半身はボロボロの濡れ雑巾見たく血にそまりボロボロだが上半身は下半身に比べ損傷が少ない。下半身に比べてだが。普通に言うと大けがでギリギリの所で再不斬は生きている。

あたり一面に先程はなかった少しばかりの水溜りから咄嗟に水分身でもして衝撃を柔らげたのが伺える。

 

今先程落ちたことを説明するとタズナがいきなり再不斬に抱きつきタズナの体が爆発したのだ。

もちろん近くにいたナルトはいつの間にかマサキの隣に連れて来られていた。

このありえない光景で様々な疑問が浮かぶ中で誰も喋れないでいた。

一人を除いては。

 

「うひゃー。再不斬まだ生きてるよー!流石鬼人・桃地再不斬だね!」

 

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