NARUTOの奈良家に転生トリップしたらブラコンになった。   作:柚子ゴル

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第十三話

 

 

タズナさんの家の前につくとナルト達はなかなか扉を開けれないでいた。

これから遺族と会いどんな顔をされるか想像して一歩を踏み出せない。

僕はこれ以上カカシをおぶりたくないので足でドアをおもいっきり開けた。鍵などついておらず案外すんなり開けられたのでかまわずズンズン進む。足で開けて勝手に進む僕たちをナルト達は呆然として見ながら自分達も中へと続く。

中からはマサキとカカシとどこか聞き覚えのある人が話していた。

その人物を見てみるとナルト達は驚きの余り声は出せなかった。

 

「はぁ疲れたわー。タズナさんあったかいお茶出してください。この僕に。あと団子もあるとなおいいですね。」

 

「どこまで図々しいのマサキ。そんで部屋に入った瞬間に俺のこと投げ捨てるってひどすぎなんじゃない?床と思わずキスしてるよ俺。」

 

「まぁまぁ、マサキは命の恩人だからの。悪いんじゃが団子はないんだ。だが暖かいお茶はすぐにでも出す。」

 

「もうそれでいんではやくください。使えない下忍ともっと使えない上忍を抱える僕はとっても大変なんです。」

 

「…今回はなんも言えないわ。」

 

「なんだぁ?そんな強かったのか?敵は。」

 

「はい。それなりに。まぁ僕の手に掛かればちょろいもんですけどね。」

 

「お前再不斬に攻撃すらちゃんとかけようとしなかったくせによく言うよ!」

 

「しまし…

「タズナさん?!」

「タズナのおっちゃん?!」

「なんでてめーここにいんだよ?!」

 

僕がすぐに反論しようとしたらフリーズしてた下忍三人組が騒ぎ出した。

 

「なんでおっちゃん生きてんだよ?!」

 

「そうよ!再不斬に斬り殺されて爆発してバラバラだったじゃない!」

 

「なんじゃと?!そんな悲惨な状態だったのか?!」

 

 

この状況を見てまだわけがわからないという顔をしている下忍三人組とサクラのタズナ本人が目の前にいるにも関わらず言ってしまった言葉の無神経さがおかしくてぷっと笑いがもれた。

するとサスケがようやくはっと気づき僕を睨んだ。

 

「てめぇマサキ…どういうことだ。何しやがった。」

 

「え?マサキ?」

 

「どういうこと?マサキが助けてたの?」

 

下忍三人組の視線が僕に突き刺さりついでに床とキスしているカカシも黙っている。

 

流石にしらをきるのは無理そうだ。

 

 

ーーーーーーーー

 

「僕は保険のために影分身したわけだけど覚えてる?まぁナルトを庇って消えたわけだけど!

僕は林に入ってからもう一体影分身をつくってタズナさんを担ぎ先に家にお送りした。

んでサクラが言っていた斬り殺されて爆発したタズナさんは僕が作った自信作!リアルでしょ?

時間稼ぎをあらかじめしてたんだよねー、僕たちは。

だから無意味にやたらと長ったらしい説教をしてみたりしました。普通は戦ってる中あんなにちんたらすることなんてないから。間違えない様に。」

 

 

めちゃくちゃ簡潔にまとめると様はこんなもんですよ、とその場にいた人にバラせばサスケが批判してきた。

 

 

「つまり俺たちは囮でまんまとお前の掌の上で踊ってたってわけかよ。」

 

「うん、そうだけど。結果的には助かったじゃん。僕のおかげで。」

 

押し黙るサスケに変わってサクラとナルトがマサキに抗議する。

 

「再不斬が去った後教えてくれてもよかったじゃない…!!」

 

「そうだそうだ!!……俺ってば本当にタズナさんが死んじゃったかと…」

 

「小僧…」

 

 

俯き震えるナルトを見てタズナさんが涙ぐむ。感動ストーリーみたいな展開になっているけれど自分にとっては正直どうでもいい。タズナのじじぃが死のうが生きようが。ただこれは任務。だからしっかりしなければならないし任務に私情を挟んではいけない。まぁシカマル関係は私情以上のものだから仕方がないけど。

 

「これも経験だよ。今回は僕がついててよかったね。今のままじゃ次はこんなようにはいかないよ。

ま、今回の事で多少はマシな心構えになったんじゃない?」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

あの後未だに愚痴ってくる下忍三人組をシカトして床に倒れているカカシに駆け寄る。

カカシの身体を持ち上げ椅子の上に座らせて話を出来るようにした。

 

「わかってると思うけど再不斬生きてるしあの追忍の子は仲間だよ。」

 

 

すると今まで愚痴グチうるさかったこの場が静まり僕の言葉に耳を傾けている。

そして第七班でうるさいとされるナルトとサクラはついつい叫ぶ。

 

 

「「はぁ…?!何で?!」」

 

 

「え、気づいてなかったの?

普通追忍は身体を持って帰らないよ。その場で切らないのも可笑しいし何よりそのまま放っておけば再不斬はもう虫の息だったのに、まるで労わる様に抱え込んでだしね。

ナルト達に修行つけた方がいいよ。今、ナルト達は大きくなるチャンスなんだから。

とりあえず明日からで。僕はカカシが動ける様に薬草かなんか探してくる。それを使って薬草を作れば一週間ぐらいで動ける様になるよ。再不斬が使ってた毒草が僕の知っている物で正解ならね。」

 

ナルト達は修行と聞いてどこかワクワクしている。きっと強くなると決意した手前上忍につけてもらう修行は嬉しいのだろう。サクラでさえ少し嬉しそうだ。それから僕は薬草を探しに行こうとしたけどカカシが少しは動ける様になった手でゆっくり印を結ぶ。それは影分身。

 

「一人で出歩くのはいくらなんでも危ないからね。影分身連れ行きなよ。」

 

正直いらなかったけれどカカシはきっと僕に聞きたいことが山程あるから一緒に着いてきて知ろうとしてるんだな。影分身はその経験値も自分の元にかえってくるから情報もかえってくるのだろう。

めんどくさいからもう説明しよう。全部は説明しないけれど。

 

「じゃあ、お願いします。」

 

俺たちも行くってばよと騒いでいた下忍達をカカシに押し付け僕は息苦しかった家をでて空気が美味しい森へと移動した。移動している最中は無言でいつもうるさいカカシにしては珍しい。何か考えているのか。いないのか。まぁどうでもいいことだ。

 

 

 

森につき薬草を探しながら会話をする。僕が探しているというのに当の本人は僕の後ろに立ち何もしない。それにイラつきながらも僕も作業を中断しカカシと向き合う。気だるそうに聞くカカシの目にはは少しだけ嬉しさの様な輝かしさがあった。

 

 

「それで?何でシカミがここにいるわけ?」

 

「任務。うちはと九尾の護衛兼監視。」

 

「まぁだろうと思ったけどさぁ、

意外だなーこういう長期にも登る面倒くさそうな任務シカミは絶対嫌かと思ってたよ。」

 

「まぁ、シカマルと一緒の任務させてくれるっていうから仕方なく。」

 

「あぁ、なるほど。シカミらしいわ。

ところでもう一つ聞きたいんだけど…。」

 

 

気だるそうな雰囲気とは打って変わって急に鋭さが増す空気に僕は思わず溜息をついた。

やはり気づいていたのか。下忍は騙せてもカカシぐらいの忍びにはなかなか嘘が通用しないから困った物だ。でも念の為あえてとぼけてみる。

 

「何ですか?」

 

「タズナさんを送ったと言っていたがどうやって送った。そして人形。いつ作りどうやって動かして居た。詳しく話せ。普通に考えて一般人であるタズナさんの気配が移動しているのに俺や再不斬が気がつかない筈がない。今のお前の言動はあまりに真実とは思えない。」

 

カカシはキッパリと僕の目を見て話す。疑問ではなく確信で。

だから嫌なんだ。この人は。

だけど、僕は教える気はない。

 

「何で自分の手の内をバラすんですか。嫌ですよ。よくいるんですよね。新術が出来たとか言って自慢している馬鹿が。自分の大切な情報を自分で流しまくってるんです。忍びの世界での情報は命より重い価値がある時があるからそんな容易には言うつもりありませんよ。」

 

するとカカシはあからさまに溜息をつき手を頭に載せ下を向いた。

 

「そうか…。残念だ。折角亜花家の酢こんぶをシカミにあげようと思ったのに。」

 

「亜花家?ってあの予約6年待ちの酢こんぶでの世界ランキングで一位をとったあの亜花家?」

 

「そ、たまたま手に入ってね。」

 

亜花家とは世界一の酢こんぶを作る素晴らしいお店であり、そこの酢こんぶは大変人気で手にいれることがなかなか困難であり酢こんぶはシカマルの好物で、亜花家かぁ、今度食べてみたいなと言っていて絶対手に入れたいと6年待ちしているのだ。

それをカカシが持っているのならシカマルのためにもらうしか無い。

 

 

「僕の口寄せの自称妖精空也が凄いやつでして。そいつが意識的に触れれば触れている存在を隠すことが出来るんです。まぁ一部には隠せない人がいるようですが。僕とか。

そういう人以外には見えなくするように出来てタズナさんの気配と僕の影分身の気配を消してもらいました。そして人形ですが行く前に作りました。そしてその人形は影真似の術の応用で人形の中にタズナさんの影をいれ動かしました。まぁタズナさん本人ですね、ぶっちゃけ言えば。」

 

僕は素早く涙ながら真相を話した。何故ならその先にはシカマルの笑顔があるから。例え僕が後々大変な想いをしてもその先にシカマルが笑顔で立っているのなら荒れ狂う嵐の中、絶壁があろうがそれを乗り越えていくよ。

 

「随分すぐ言ったな。なるほどねぇ。シカミって術の応用とか新術作るのうまいよね。あと口寄せか、そういえばシカミの口寄せは前代未聞だっていう噂はよく聞くよ。

見せてくれない?」

 

なんと図々しいのだろうか。この男は。

しかし酢こんぶのため。しいてはシカマルの笑顔を見るため。ある意味僕の切り札といえる口寄せをこんな男に…。だけどシカマルのためにも見せるしかない。

 

「…。さっきから隣にいますよ。

空也。僕を一時的に消して。」

 

実は先ほどから空也は自分の肩に乗っかっている。姿形は人間を小さくさせたようなもので羽も無いくせにプカプカ浮く事が出来る。前に興味本位で聞くと意味がわからない言葉を沢山使うので聞くのを辞めた。ちなみに自称妖精で身長は30cm。性別はオカマ。顔は綺麗でバリバリカッコいい系で服はお洒落。けれども女言葉で猫撫で声。ギャップが凄まじいが怒れば見た目相応の怖さがあり声が聞いたことも無い程低くなる。

そして肩で欠伸をしていた空也はわかりましたよーと呟きながらヤル気がなさそうに手に拳を作り僕に触れた。その瞬間僕は消え目の前に混乱しているカカシが見える。

 

 

「見えますか?」

 

「…見えない。本当にいない。気配もしない。臭いもしない。気がつかないはずだ…。」

 

「理解していただきよかったです。

空也もういいよ。」

 

空也はそういうと拳を緩めた。

シカミはカバンに手をかけ瓶に入っている赤い四角形の物を空也に渡した。空也は喜んで手にとり食べ始める。

カカシには赤い四角形の物が浮いているように見えるだろう。

 

「それにしても、本当にいるんだな。口寄せ動物とはとても思えない。聞いた事が無いそんな事が可能だなんて。」

 

「ま、僕の口寄せなんですから珍しいのも当たり前です。

約束の品物、早くください。」

 

「え、今は持ってないよ?

木の葉の里にあるから帰ったら渡すね。」

 

「は?そしたら僕はすぐシカマルのところにいけないじゃないですか?!はめやがったなこの歩く18禁!!」

 

「わ、酷い!シカミ!前は慕って……くれてはなかったけど最近もっと酷くない?泣いちゃうよ?」

 

「うるせーよ。18禁の涙なんて所詮18禁なんだよ。規制掛かるんだから僕には関係のないことだ。」

 

「全く酷いなー。ま、そういう所も好きだけど!木の葉の里に戻ったらデートしてよシカミ。」

 

「するわけねーだろ中年。

加齢臭臭いんだよ。」

 

「なっ?!」

 

「あー、早く帰って酢こんぶシカマルに渡したいですよ。だいたい僕は早く木の葉の里に帰りたいからあんな面倒くさいことしたのに。

タズナさんはちゃんと影分身が送って本体の僕はタズナさんが死んだということで木の葉帰ろうとしたのに。」

 

その言葉にカカシは呆れた顔をした。がすぐ気持ち悪い半分布が隠れて見えない顔でにこやかに話を続けた。

 

「お前本当変わらないな。

でも不思議だったよ。シカミがわざわざナルト達に説教して忍びの厳しさもわからせた。

昔のお前ならナルトとかの成長なんか関係なしに木の葉に帰りそうだけどな。

さっきも成長するチャンスだなんて言って。らしくないんじゃない?」

 

ニヤニヤしながら聞いてくる中年オヤジに気持ち悪さを感じながら本心をなんて事もないように素直に話す。

 

「奴らはシカマルと同期ですよ?

シカマルはきっと作戦を考えたりそういう事をする忍びになります。頭が大変よろしいですからシカマルは。その時に使える駒は多い方が有利です。シカマルのためにあいつ等には強くなってもらわないと。」

 

カカシはニヤニヤしていた顔を辞め今度は愕然とした顔でキョトンとした顔のシカミを見て悟った。

そういえばシカミはこういう奴だ。シカマル第一なのだから他の奴らはどうでもいいに決まっている。シカミの原動力はシカマルなのだ。

 

「いやいや、なんというか…。相変わらず変わってないねシカミは。安心というか。残念というか。」

 

「は?てかもう帰ってください。薬草見つけるんで。邪魔ですよ。探さない癖に。」

 

「ええー、まぁわかったよ。聞きたい事も聞けたし。じゃあ俺は此処で消えるわ。本体の方に情報送らないと行けないから。じゃ。」

 

そう言ってカカシは残念そうな顔をしながら音を立てて消えた。

 

 

 

僕はカカシの気配が消えたのを確認して静かに囁いた。

 

 

 

「僕がそう簡単に全部を話すと思った?カカシは相変わらず馬鹿だなぁ。」

 

 

 

僕は元々居た位置から素早く移動している。

カカシとて此処まで気配を感知出来ないはずだから容赦無く気配を出しながら走る。

向かうはガトーカンパニー本部。

再不斬と白の気配がするところだ。

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