NARUTOの奈良家に転生トリップしたらブラコンになった。   作:柚子ゴル

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第一話

 

此処は緑があふれ額当てには葉のマークがあり五大国の中でも、強い忍者が数多く生まれたという里。木の葉の里である。

人々は活気に溢れ笑顔がある里でそれだけ平和であり裏でどれだけ忍びが優秀かということを思わせる。

そんな里を、忍びをまとめているのは60代の雰囲気が優しいおじいちゃん…というイメージが浮かぶほど穏やかな顔をした男、猿飛ヒルゼン。木の葉隠れの里三代目火影である。

しかしその穏やかな表情に反して忍びとしては優秀であり「教授(プロフェッサー)」と呼ばれるほど忍術に精通していた。

 

そのプロフェッサーを現在進行形で困らせているのがこの物語の主人公。奈良シカミである。

奈良シカクやシカマルのようにポニーテールにしているが前髪まではあげておらずパッツン。顔はヨシノに似て可愛いというより美人で中々にモテていた。

奈良家長女に生まれ最初は感情があまり表にでていないシカミを心配していた三代目火影だが弟が出来た途端新たに違う心配が出て来たのだ。

 

 

それは弟が好きすぎることである。

三代目火影とて姉弟仲が良いのはいいことだと思うのだがあれは異常。行き過ぎている。シカミは弟、シカマルのためだけに生きている。そのままの意味だ。シカミの行動力の源は全てシカマルなのだ。シカマルのことを思う際には凄く感情的になる彼女だがそれ以外はどうでもいいのか目上の口の聞き方はなっていない、態度が悪い、任務をシカマルに会いたいという理由で放棄する。放棄する件についてはシカマルの方から叱ってもらいなんとか更正したが他はてんで駄目。正直実力はあるのだ。中忍に成り立ての頃他国の上忍二人がこの木の葉に忍び込んだ時1人で立ち向かいなんと捕まえてしまったのだ。忍びとしての実力は才能が満ち溢れている。しかしなんというか…頭があまりよろしくない。いや決して知能が低いと言いたいわけではない。奈良シカクの娘なだけあり一般的に言えば知能は良いのだが…。馬鹿ではない、阿保なのだ。

そんなシカミをなんとかしようと火影はある任務を言い渡す。

 

「お主今回下忍の担当上忍になる気はないか」

 

作戦は他のシカマル以外の人間に触れてみようというものだ。もちろんシカミがシカマル以外に話していないわけではない。シカミの周りにはシカミに話しかけている者はむしろ多いぐらいだ。しかしシカミはくたばれとかそんな口の悪いことしか言わない。正直あまりこれが意味のあるものに感じれないがもしかしたらという希望にかけた。それは忍びならば致命的な確率の賭けだがそれぐらいシカミは末期だった。

まずこれにシカミが了解する筈がないと思っていたのだが、そんな心配は杞憂にすんだ。なんとシカミは喜んでお受けいたします。と笑顔で、しかも敬語を使って了承してきた。任務の契約書に同意書を書かせる。シカミはいつ任務放棄をするかわからないから一応書かせているが他の忍びはこんなことはしない。いつもはそれすらも渋々書きこんでいるシカミがそれすらもしない。裏があると内心冷や汗をかいた火影だが理由はわかっていた。この時期にシカマルは下忍に受かった。正確にはアカデミーの下忍としての素質のあるもの…だが。まぁつまりはシカマルの班の担当上忍になりたいのだろう。

火影はもちろんするつもりはなかった。

そして誰の担当上忍に僕はなるんですか?と人当たりの良い笑顔を浮かべているのを見ながら火影はゆっくりとその教え子となる名前を言った。

 

「うずまきナルト、うちはサスケ、春野サクラの三人の班だ。先程担当上忍と言ったが少し言い間違えた。

建前では変化し下忍を装い本当の目的はうずまきナルト、うちはサスケの護衛兼監視にあたれ。担当上忍ははたけカカシだ。」

 

 

「いや、話が違いすぎるじゃねーかくそじじぃ…」

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

シカマルが生まれて何年か立ち僕は晴れて上忍になった。中忍のままでアカデミーの教師になり小さいシカマルをいつでも見ていられるイルカ先生ポジションを狙おうとも考えていたのだがシカマルに上忍になるんだろ?と聞かれうんもちろんなるよだからシカマル応援してねと言ってしまったのでなくなくそこは諦めていた。しかし三代目火影つまりじじーは担当上忍の話を持ち掛けてきた。もう頭の中はシカマルのことでいっぱいになった。これからシカマルと毎日任務で会える。色んなシカマルを撮れる。シカマルが一生懸命任務に励んでいるところを写真で撮れる。それを考えただけでこのじじぃに笑顔を浮かべれるし敬語も使ってやる。だから僕に…速く下忍のメンツの名前を言え!

と思っているとなんとじじぃはシカマル以外のメンバーを言うどころか任務内容が先程言っていた内容と違いすぎるのだ。勿論そんな任務受けるつもりがないので反論するが、じじぃは悪の手先の様な顔で先程書いた契約書を目の前でちらつかしこう言った。

 

「いいのか?シカミ。お前は先程この契約書に私は責任を持って任務を続行する。と書いた。破ればどうなるか…わかってないわけじゃあるまいな。」

 

「くたばれクソじじぃ。」

 

僕は昔任務中にシカマルに会いにいったのだがその途中途中でいろんな忍びと出会いこれはシカマルに会いにいくための試練としてせんぎっては投げせんぎっては投げた。僕にとっては、任務<<<|越えられない壁|<<<シカマルなのだから仕方が無い。

するとこのじじぃは情けなくも天使のシカマルに頼み込み、もしも僕が契約書に同意したのにも関わらず破棄すればシカマルに一日口を聞いてもらえなくなる。という僕にとってどんな拷問よりも辛い契約を書く羽目になった。

つまり僕がこの任務を受けなければこの契約書を破棄したことになりシカマルに一日口を聞いてもらえない。このじじぃに図られたのだ。

契約書は特別な忍術がかけられていて僕には破りすてれないし燃やしたりしても元に戻る。

 

仕方が無い。非常に不本意だが泣くなく任務を引き受けた。

ちなみにこの件で僕はじじぃを暗殺リストにいれた。シカマルとの仲を引き裂くこのくえないじじぃはさっさと殺しておいた方がいい。静かに苦無を出そうと右手をホルスターにかける。

 

「この任務が終わればしばらくシカマルと任務をさせてやるかの。頑張りなさい。」

 

「ありがたき幸せ。最善を尽くします。」

 

やはりこのじじぃはくえないが暗殺リストからは除外しよう。シカマルとの任務の為に憎たらしい下忍共や歩く18禁のはたけカカシが一緒にいるのは凄く嫌だがそんなもの耐えれる。それよりもシカマルと任務。想像するだけでニヤニヤが止まらない。締まりのない顔だろうな。

 

火影はそれからも話を続けたがそんなもの適当に返した。

 

「お主は…シカマル以外の為に何かしてみたいと思わないのか?」

 

「思わない。」

 

「誰かの為にするのはいい事だ。それは人数が多ければ多いほど。シカミ、お前もシカマル以外のために一度でもいいから何かをしてはくれぬだろうか。」

 

「それはないね。僕はシカマル以外見えないよ。それよりもそろそろ僕は帰る。今日はシカマルのアカデミー卒業のお祝いをするんだ。こんなところでじじぃと話してる暇ないんだよね。この任務内容が書かれてる紙は貰ってくから。じゃあね。」

 

そういうと僕は瞬心の術ですぐさま家に帰った。

景色が変わる前じじぃが何か言おうとしてたが無視。

愛しのシカマルのために今まで給料を貯めて買ったプレゼントを渡すんだ。ありがとう姉ちゃんと言っているシカマルを想像して鼻血が出た。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

静かになった火影室。

火影は思わず溜息を吐いてしまう。

火影の苦悩はなかなかなくならない。

ふと胃がキリキリと痛くなり胃薬を飲んだ。

 

「奈良シカミが実力があるのはわかっているがこの任務に向いているとは思えん。シカマルの事になると感情的になりすぎるものが果たしてきっちりとこの重要な任務、遂行できるのか?」

 

ふとホムラに言われた言葉を思い出す。

正直カカシ辺りにはすぐバレるだろう。しかしこれも経験だ。何事も経験が多い方がいい。

きちんとフォローできるようはたけカカシという実力者も置いている。

しかしなんとも不安でならないと思うのは何故だろう。

あの時すぐに反論を言えなかった自分を思い出す。

シカミは今まで悪い意味で予想の斜め上のことをしでかす。

全く困ったものだ。

火影は本日二度目の溜息をついた。

 

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