NARUTOの奈良家に転生トリップしたらブラコンになった。   作:柚子ゴル

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第二十六話

 

「おい君たち、少しは静かにした方がいいな。」

 

中忍試験が始まるまで、僕とシカマル、その他ピチピチの下忍8人が騒いでいると、銀髪の髪を後ろに縛った眼鏡の男が話しかけてきた。

 

「君たちがアカデミー出たての新人10人だろ。可愛い顔してってうわっ…?!」

 

その男に僕は見覚えがあった。

薬師カブト。

大蛇丸の右腕で木の葉の敵。

つまり僕の敵である。中忍試験が始まる前から計画していたあることを実行しようと思う。頑張れ僕。

僕は嫌々シカマルから離れ嬉々とした表情を浮かべ、カブトへと近づき勢いよく抱きついた。

 

「やーん!ちょっと彼ちょータイプなんですけどー!しかも可愛いってやだもー!お名前教えてくれませんかぁ?!てかこの後お茶でもいかがですかぁ??」

 

辺りがシンと…静まった気がした。

しかし、僕はそんな場面をスルーし更に話しかける。仲良くなって油断させてから殺しましょう。そうしましょう作戦である。本当は火影に事情を話して捕まえてもらうのがいいと思うのだけどそうするとなぜお前がそれを知っているという風になって拷問されかねないので回避したい。

イメージはキャピキャピの女子高生だ。少なくてもその辺の感情が欠如していても嬉しい筈だ。何故なら僕は胸もでかいし母似の可愛い女の子………。

チラリと胸を見れば絶壁だった。そして気付く。

あ、僕今黒髪黒目の普通の男子の格好だった。

 

「マサキお前なにやってんだってばよ?!」

 

「いや本当すみません。うちの班の者が本当に申し訳ありません!」

 

「お前本当いい加減にしろよ…。」

 

第七班のメンバーによりすぐさまカブトと切り離された僕は、やっちまったなという思考回路で頭いっぱいです。もうなんか自分の馬鹿さに絶望してなんか悔しいから、カブトの前ではこのキャラを演じきろうと思う。

 

「やーん、何するのよあんたたちー。もう!マサたん激おこ〜。ぶっ殺しちゃうぞ☆」

 

語尾に星をつける勢いでテヘッと頭を軽く小突く。女子高生ってぶっ殺しちゃうぞとか使うかな?まぁいいか。

普段とは違う僕に明らかに動揺し引き始める第七班プラスシカマルとチョウジ。

 

「な、何やってんだってばマサキ。キャラが違いすぎるってばよ…。」

 

「きもいわよそれ。やめたら?」

 

「元から頭おかしかったが更に加速したか?」

 

「ね、シカマル。あの人ってあんなんだっけ?」

 

「…俺に聞くなよチョウジ。火影ですら扱い方わかんねーんだぞ。」

 

「もうそのお口チャックしないと、シカマル以外は鼻の穴に手を突っ込んでビンタするわよっ!」

 

「あ、マサキっぽい。シカマル以外ってとこが。」

 

僕がみんなに対抗して言うとサクラがぼそりと呟いた。

そのあと空気だったイノと第8班が各々に僕を批判したけどそんなのシカトだ。僕は憧れるような視線をカブトに絡みつかせる。カブトの顔をシカマルにイメージしてなんとか好意的な視線になるよう努力した。

するとカブトは気まずそうに、僕に視線を合わせないようにしながらごほんと咳き込みサスケへと近づく。まぁそれはそうだ。こいつの狙いはサスケなのだから。

 

「あー、君の友達?変わってるね…。」

 

「友達じゃないふざけるな。同類ではない決して。ああ、そうだ。あいつに気にいられて残念だな。あいつの執着はゴキブリ以上にしぶといぞ。」

 

「あ、はは。なんで僕は気にいられたんだろうね…。」

 

「…さぁ」

 

サスケは興味がないように適当に相槌を打つ。ナルトとサクラも話に入りどれだけ僕と一緒で大変だったかを語る。正直僕の情報をむやみやたらにそいつに教えて欲しくないので静止の意味でナルトの足元に苦無を投げつける。

 

「ってうわ!マサキお前はまた何するんだってばよ!!」

 

僕はゆっくり笑顔を作りナルト達に一つ忠告をする。

 

「あんまりその人に近寄らないでくれない?ナルト、サクラ、サスケ。」

 

「…うす。」

「あ、うん。」

「…わかった。」

 

これは本当に忠告だ。カブトが物凄い悪者だって知らないから僕が教えてあげたのにその、カブトを可哀想な目で見るのが気に入らない。まるで、僕が加害者みたいじゃないか。将来加害者になるのはあの眼鏡なのに。

 

僕は眼鏡を他の人に近寄らせないため、眼鏡に近づこうとした。

しかし、それはシカマルが僕の裾を掴んだ事で出来なかった。

シカマルに腕の裾を掴まれるのかなにこれ日頃の行いの良さ?と頭の中でひゃっほうしながら冷静にシカマルを見る。ここでシカマルの事を異常に可愛がると、あの眼鏡に僕がこの子を大切にしていた事がバレてしまう。だからここは冷静に冷静にシカマルを見つめた。シカマルは少し仏頂面でこちらを見ようとしない。優しくシカマル?と囁けば、シカマルは少し頬を赤らめこちらをちらっと見て、ボソッと聞こえにくい声で話した。

 

「俺よりあいつの側がいいのかよ…。」

 

それを聞いた瞬間僕は思いっきり鼻血を吹き出してしまった。

 

 

✳︎

 

木の葉隠れ暗部の拷問・尋問部隊隊長。がっしりとした大柄の男で、体中には他国に拷問された後で埋めいている森野イビキ。

今回の中忍試験第一関門、筆記試験を担当することになったイビキはこの日を少し楽しみにしていた。

何故なら未来の、自分の達の後輩にあたる忍をこの目で品定め出来るのだから。しかし、イビキは火影のとある一言により少し中忍試験をやるのが憂鬱になった。

 

「奈良シカミも護衛のため、試験を受ける。一応変化はしているが…変な奴がいたらそれはシカミと思っても良い。」

 

奈良シカミはおかしな奴だった。弟命で弟のためならばその命すら投げ打つ。里のためではなくただ弟一人のために。

それは別にいいのだ。奈良シカミは忍術の才能があった。あいつ一人でどれほどの禁術を作ったことか。そのうちの一つは拷問でかなりの力を発揮しているが、特殊部隊には来ない。理由は弟にそんな物騒な所に入っていると思われたくないから。それもムカつくが、もっと腹がたつのはあいつは口が立つ。そしてとんでもく情報を持っている。役に立つ情報ならば良いのだがその情報は人を馬鹿にするための情報しかもっていない。そしてそれを楽しむという至極畜生極まりない性格だ。

どれだけの忍びが自分含めてその被害を被ったかはわからない。しかもそれを本人は無自覚で行う。

しかしそれだけでなく一番困るのは、何をしでかすかわからないということだろう。

あいつは常人にはない考え方を持っている。それはある意味いいことではあるが、あいつは全くその趣旨を説明しない。そのため反感をかわれるが見事結果を出しているので咎めるに咎められない。

 

今回の試験でも変なことをしていなければいいがと思いつつ中忍試験の部屋へ、試験官の仲間と共に瞬進の術をした。

 

「……何をやってるんだ貴様。」

 

瞬進で着いた先の教室で、ダラダラと鼻血を出し床を汚している、黒髪黒目の男。確信的に言えるのは絶対に奈良シカミである。

 

✳︎

 

あの後森野イビキにシカマルの前で怒られ、かなりムカついた。勿論そんなのシカトしてシカマルが一番だよとついカブトの前で言ってしまった。まぁ自分で言うのもなんだが、こんだけ頭おかしいんだからカブトもこんな男気にしないだろ。うん。

 

今はテストの説明を受けている最中だ。シカマルとは前後の席で何この幸運席と目をキラキラさせイビキに小アリ程度感謝した。

この試験のルールは要約すると。

第一に、各自10点ずつ持ち点が与えられ、筆記試験は全部で10問、各一点。そしてこの試験は減点式となる。

第二にチーム戦。三人一組の合計点数で合否を判断する。

第三に、試験途中の妙な行為、カンニング及びそれに準ずる行為を行なったものはその行為一回につき持ち点から2点減点される。

そして最後。正解数0の場合、三名全て道連れ不合格。

まぁ簡単に言えば忍びらしく能力を使って答えをカンニングしろってことだ。

試験問題が配られると部屋は一斉にカリカリと鉛筆の書く音が広がる。

さてと問題を見つめれば、僕にとっては嫌に簡単な問題が目に付いた。なんだこれ?こんな簡単なのかと落胆しスラスラと書いていてあることに気づいた。

 

別にこれ真面目に受けなくてもよくね?と

 

だってどうせ何もしなくても10問目で受かるのだからやるだけ無駄だ。

チラリとイビキの方を見れば目が合って眉をひそめられた。

それに少しムカついたのもあるし、シカマルの前で怒られたのも思い出した。それの復讐をしてやろうとニヤリと笑い、たまたま目に入った問題の答えを口に出して言ってみた。

 

「えー、第1問の答えは、忍びは忍びらしく感情を捨て情を捨てなくはならない。忍びの教訓か、いいね。」

 

それにイビキは慌てたように叫び苦無を投げつける。僕もまた苦無で監視役の方に弾いた。監視役はうわ…と呟いたけど文句はイビキに言ってね!

 

「おい貴様黙れ!…どういうつもりだ。」

 

いつの間にか席の横に立つイビキにニコニコしながら話しかける。

 

「え?だってカンニングはダメだけど声に出して読んじゃいけないとは聞いてませんよ?カンニングに準ずる行為たってこれは全くカンニングに準ずる行為でもありませんしね?」

 

「貴様っ…」

 

「ああ、でも駄目でしたのなら気をつけます。はい。」

 

「……次やったらお前のチームもろとも落としてやるからな。」

 

それは出来ないのわかってんでしょイビキ。僕らは護衛なんだから。ここで落としたら元も子もないの知ってるよね?

 

そう心の中でつぶやいてはぁーいと良い子の返事をイビキにする。

イビキは僕を睨みながら元いた場所へと戻っていく。

僕は僕で邪魔できてスッキリしたから解答欄にイビキの恥ずかしい黒歴史を書くことにした。例えばイビキは昔キャバクラの女の子に惚れていてたけどいいように財布にされフられたとか。監視役の忍びが僕の答案をくいいるように見ていたのは許してあげよう。だってかなり面白いからね。あの強面で号泣してたからあの人。

 

なんだかんだで話は進み、第10問目に突入した。

内容はこの問題が解けなければお前ら全員落ちる上にこれからも中忍になる資格奪ってやる!というふざけんな的な内容。

だけどこれはナルトに俺イケるから発言で周りもあれ俺イケんじゃねみたいな空気になり無事周りは合格した。

今はイビキの痛々しい頭を見せつけられたところだ。

僕のシカマルになんて汚いものを見せつけるんだあいつ。てかなに?自慢?なんでそんな堂々と見せれるの。自分の失態の傷を何であんな嬉々として話せるの。意味わかんないわあのサディスト。どえむの間違いじゃね?とか思っていたいつの間にかナルト並みにうるさいみたらしアンコが入ってきて、次いっちゃうぜ!的な発言によりアンコについていくことになった。ちゃんちゃん。

 

「疲れた…。」

 

 

✳︎

 

自分のテストが無事終わりため息をついて回答用紙を集める森野イビキ。

思い出すのやはり奈良シカミだ。

予想どおり面倒臭い事をしてくれた。その問題児の解答欄を見てみると自分の恥ずかしい過去を赤裸々に書き殴られいて、今すぐ破り奈良シカミを拷問にかけたい衝動に駆られたが、そこは我慢した。

何故なら10問目の答えのと所に気になる文字が書かれてあった。これはおそらく暗号…。

イビキお前これ解けなきゃめっちゃ馬鹿と書かれた下にはよくわからない文字と絵が書かれている。正直上の字にはかなりムカついたが落ちついて見てみると、一つの言葉に辿り着いた。

 

「……嘘だろ…?」

 

ボソリと呟いたイビキは素早くその紙を持ち、火影がいる場所へと向かった。

 

 




やっと試験入れた…
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