取り敢えず第一話。
最近ブラウザでありふれのゲーム出ましたけど、履歴消したらデータも全て消えました……
ストーリー見れるゲームがしたいです!
この世界には、『魔法』という力が存在する。とはいえ、それは別次元の話であって、我々が普段暮らしている此処では創作の域を出ない筈のものだった。それがひょんな出来事がキッカケで我々は魔法に出会い、そして、2つの大事件へと巻き込まれた。
どちらの事件も時空管理局という魔法世界の警察の様な組織が対応に当たり、最終的には見事解決へ至ったのだが、どちらの事件も民間人である"彼女"の協力無しには解決する事はなかったであろう。
その少女の名は"高町なのは"
当時まだ9つと幼く、それも我々と同じ地球出身の彼女はそれまで魔法とは無縁の生活を送っていた彼女。しかし魔法世界の住民"ユーノ・スクライア"との出会いをキッカケに、半ば巻き込まれる形で魔法少女となった。
だが彼女の才は、魔法世界の住民を含めてもずば抜けて優れていた。初めから高水準の魔力量を保有し、封印魔法、遊撃魔法、砲撃魔法と次々と新たな技を習得して事件を解決に導いた。
彼女の他にも"フェイト・テスタロッサ"と"八神はやて"、彼女達もなのはと同世代で事件解決に大いに貢献し、3人は推薦で時空管理局への内定を決め、中学を卒業と同時に魔法の世界へ旅立ち、時空管理局の即戦力として大いに活躍した。
「ふぁ〜。…………もう朝か」
しかし、事件に当たった民間協力者はもう1人いた。なのはと同じくユーノとの出会いをキッカケに魔法に触れたが、なのは達と比べ才能に乏しかった少年は彼女達と共に魔法の道を歩む事を諦め、本来進むべきであろう道を歩んでいた。
少年の名前は
「遅い!」
「アリサちゃん落ち着いて、おはよう愛護くん」
愛護が欠伸をしながら金髪のスタイル抜群の美少女が詰め寄てくる。そんな彼女を落ち着かせ挨拶してくれたのは、これまた紫髪のスタイル抜群の美少女。彼女達の名前は"アリサ・バニングス"と"月村すずか"。2人とも小学校からの付き合いなのだ。
「……おはようすずか。アリサ…朝から元気だなぁ、間に合ってんだからいいじゃないか」
朝から両手に花という思春期の願望の様なシチュエーションだが、彼女達とはもう付き合いが長く、その辺の有り難みというのはだいぶ麻痺していた。
「間に合ってるって…もうチャイムが鳴る5分前じゃない!」
「結局は間に合ってるんだからいいだろ」
「なんですってぇ!?私はあんたの為に……!」
「まぁまぁアリサちゃん落ち着いて。それよりも教室急がないとチャイム鳴っちゃうよ」
怒り狂うアリサをすずかが宥める。2人とも美少女ではあるがタイプが全く違う。アリサが活発的で言いたい事はハッキリ言う男勝りなタイプだとしたら、すずかがお淑やかで少し内気なお嬢様タイプ。だがそれでいて運動が大の得意なのはギャップが過ぎるというものだ。
2人とも学校四大女神と言われ絶大な人気を誇る。すずかは兎も角、あのアリサですら数えられているのは何かの間違いか、この喧しい女のどこが女神なのだと女神に選出した人物に疑問を抱く毎日である。
「ふう、間に合ったぁー」
「だから言ったじゃないか。間に合うって」
「うるさいわねぇ…って、またやってんの?」
「……みたいだな」
「…うん」
教室にチャイムが鳴る前に間に合った3人が見たのはよく見慣れた、南雲ハジメに天之河光輝が突っかかっている光景だった。突っかかっていると言っても別にハジメをいじめているとかではなく、ハジメの生活態度を改めろと今朝アリサが愛護にしていた様に諭しているのだ。
だが、それは愛護達みたいに昔からの付き合いがあって初めて成立するというもの。親しい関係も築けていない者がやっても余計なお世話でしか無い。現にハジメは彼等の存在を鬱陶しく思っていた。
そんな光景を見たアリサは面倒くさそうに頭を掻きむしり、彼等の輪に乱入をかます。自分の件といい本当に世話焼きだなとほくそ笑み、彼女の後を追う。
「ちょっと!あんた、毎朝毎朝いい加減にしなさいよ!」
「ん?おはようアリサ。今日も元気だね」
「あたしの事はどうでもいいのよ。なんであんたはそう南雲に突っかかるのよ。何時に来ようがアンタには関係ないじゃ無い!」
「おい、それを言ったらお前もおな──ぶるぁ!?」
愛護がアリサにツッコミ入れるが、彼女の肘打ちが見事溝にクリーンヒットする。それを見たすずかが慌てて支えてくれる。果たして図星を突かれて口封じに溝落ち食らわす者と、弱っている人に手を差し伸べる者。果たして彼女達を同列に並べていいのだろうか。
「だが、アリサ。香織はいつまでも南雲に構ってあげられる訳じゃ無いんだ」
「え、私は南雲くんと話したいから話してるだけだよ」
「え……?」
「「ブフゥッ」」
「」キッ!
「ちょっと2人とも……!」
見事なカウンターパンチを食らった天之河にアリサは思わず吹き出してしまう。愛護も今ので痛みが吹っ飛んだ。いやぁ、天然は恐ろしい。それに対して天之河の取り巻きである坂上龍太郎は親友が馬鹿にされたと思い2人を睨む。すずかが坂上に謝罪を入れ2人を注意するが、流石に今のを笑うなというのは無理があるだろう。
丁度チャイムが鳴り、担任の愛子先生が来た事でやり取りは終了となった。
朝のゴタゴタがあっての昼、愛護はアリサとすずかの3人で席を囲んでいたのだが、またもやハジメに天之河が突っかかっている様だ。何やら白崎の弁当をハジメが食べるのが羨ましいらしい。
「またやってんなアイツ」
「あ〜やだ。ほんっと見ててイライラする」
「言いたい事は分かるが……でも女子でアイツの事嫌ってるのお前くらいじゃないか?文武両道、智勇兼備、学年問わず女子に大人気だろ」
「他なんてどうでもいいわよ。私はあの『俺の言う事は全て正しい』みたいなオーラ全開なのがどうしようもなくムカつくのよ」
「………」
「なに?」
「いや別に」
『お前もそこまで変わらなくね?』と思うも、口にすれば傷が増える事確定なので心の中で留めておく。
「すずかはどうなんだ?すずかは特別嫌ってる様に見えないけど」
「私は別に気にして無いかな……」
「「………」」
「…なに?」
「「いや……」」
「??」
自分の回答になんもアクションしてこない2人に疑問を持つすずか。だが2人は思ってしまったのだ。彼女のたったそれだけの回答に、『あ、そもそも興味ないんだな』と。これに同じ男として優越感と同情の2つの感情を同時に抱いた愛護は、取り敢えず心の中で合掌をした。
「「え!?」」
「ん?」
愛護が合掌したのと同時に地面に魔法陣が浮かび上がる。クラス中が悲鳴が上がる。アリサとすずかも突然の事に動揺する。
「な、何これ!?」
「愛護くん、これって……!?」
2人はある程度の魔法や愛護達魔法に関する事情を把握しており、他の者パニックにはなっていないが、知識を有している分恐怖は他の者よりも大きいかも知れない。そんな彼女達を安心させ様と取り敢えず避難を促す。
「落ち着いて!取り敢えず教室の外へ!」
愛護はみんなを避難させようと促しながら地面の魔法陣を見るが、それは自分の知っている魔法陣とは模様が異なっていた。
(ミッドチルダ式でもベルカ式でも無い。一体どこの魔法だ……?)
未だ魔法は発動されないが、いつこの魔法が発動するか分からない。しかもどんな魔法かも分からないのだ。発動に手間取っている今のうちに早くみんなを避難せねば。そう思った直後、輝きが増し教室を包み込む。
「くそっ!……アリサ!すずか!」
「「!?」」
魔法陣の輝きから避難は間に合わないと判断した愛護は、彼女の被害を最小限に抑えようと2人を包み込む様に抱きしめ、【
だが光は愛護の魔法をも覆い隠す程強く輝き、やがてクラス中を覆い隠した。光が収束した頃にはクラスから人だけが綺麗に消え、〇〇高校集団神隠し事件と世間を騒がせたのだった。
その頃、時空管理局では1年が経ち、既に
ガシャン‼︎
「あーっ!?」
「ど、どうしたの、なのは!?……あー」
なのはの悲鳴に慌てて駆けつけたフェイトは床に散らばる破片を見て事の惨状を把握する。
「あ〜!せっかく愛護くんに貰った誕生日プレゼントだったのに〜!」
「割れちゃった物は仕方ないよ。あれ小学校の頃貰った奴でしょ?大分古くなってたし、今度帰省する時新しいの買って貰いなよ。それより怪我はなかった?」
「うん……」
涙目になるなのはを慰めるフェイト。2人の関係はまるで夫婦の様だと噂されており、2人は図らずも新たなネタを提供したのだった。
「……愛護くん、元気にしてるかな…」
「…愛護もミッドチルダ来れば良かったのに」
そんな噂をされている事を知りもしない2人は以前の仲間であった男へ想い馳せるのであった。かつて自分を支えてくれた、かつて自分を救ってくれた。そんな想いを秘めている男の子が行方不明になったと知らされるのたのはもっと先の事だった。
ご愛読ありがとうございました。