Re:Build ―スラム転生ハンター、旧領域の亡霊と契る   作:ロシュ

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閲覧感謝です。
コミケ1日目くたくたになりながら宿で書いてました。
てか2日間の予算で五万用意したんすけど、アーリー入場から30分後には3万円使ってました。明日の分の金が!予算がねぇ!!




アキラProject

 

 富、名声、力この世の全てを手に入れた旧世界。彼らが死に際(滅び際)に放った一言が、人々を(遺跡の)海へと駆り立てた

 

「俺たちの財宝か? 欲しけりゃくれてやる! 探せ! この世の全てをそこに置いてきた」

 

 男達はひと繋ぎの大秘宝ワン○ースを求めて遺物へ出た。世はまさに、大遺跡時代! 

 アキラ「野郎ども! 出航だ!」

 アリッタケノー♩

 

 

「わかりました。では同行予定の子達を発進させますね。エリオ! アリシア! 動きなさい!!」

 アキラの合図を受けたシェリルが、エリオやアリシアが乗車する自動操縦のトレーラーの発進させた。

 

 

 

 

 

 アキラが未発見の遺跡、ヨノズカ駅を見つけたのが3日前。

 今日はいよいよ遺物収集の日だ。

 

 情報漏洩防止のため、各自の車両にログが残らないように設定したり。スラムの子供達にはいつものアキラの遺物探索へ同行させると伝え、トレーラーのコンテナ内に入ってもらい、周りや荒野の風景を見えないようにしている。

 

 またエレナ達とはバラバラに出発し、荒野上で合流地点を決めている。

 その合流地点からアキラの車両が先導し遺跡まで案内する手筈となっている。

 

 アキラは大規模な遺物収集によって利益とハンターランク向上を求める。またエレナとサラも未発見の遺跡の情報収集や徒党員の護衛、それと探索で最大限の利益を求める。

 カツラギはアキラ達が収集した遺物の買取や、自身がその場で買取を行ったり、カツラギの護衛を引き連れ自身で遺跡に入り遺物収集を、行う。自身の商会を大きくするため、なんならこのメンバーの中でカツラギが一番意欲的だった。

 またレイナ達はアキラへの償いと信用回復のために参加する。

 

 

 

 それぞれ思惑を持つが、目的は皆同じだった。

 

 

 

 遺跡に到着したアキラ達は、その場で最終確認を行う。

「ここが遺跡入り口だ。それなりのデカい駅だから、他の出入り口とか車両の搬入口があると思う。とりあえず、どっこいしょ」

 

 アキラが以前この遺跡を発見した時に入った出入り口、そこにアキラは大きな瓦礫を数多く積んで、遺跡への入り口を見えないようにしていた。その瓦礫をアキラがエレナ達と退けていくと、駅内部に繋がる出入り口が発見できた。

 

 アキラ以外の全員が固唾を飲む。

 

「さて、今回の旧ヨノズカ駅は俺もまだ調べきっていないが、前回の探索でモンスターがいない事が確認できてる。ダンジョンの自浄作用なのか、休眠状態なのか、はたまたすでに動いていないのかはわからない。が、モンスターはおそらくいない」

 

「それで、私たちの徒党の子供を使って遺物を手前から順に回収します。手前の店舗の安全はアキラが確認済みなので。各班には武装状態の子供が数人、光源を持つ人が一人、あと3〜8人で構成された10人くらいでチームを組み、探索します」

 シェリルが自分たちの徒党の役割と流れを再確認するため発言した。

 

 続いてエレナたちも自分たちの役割と流れを再説明する。

「で、私たちは調べきれていないヨノズカ駅の奥のマッピングと遺物の回収。明日からは私とサラと徒党の何人かを護衛しつつ、奥の遺物の収集を行うわ。好きに遺物は収集していいし、マッピングの情報はアキラの許可があれば売却もいいって言われてるわ。それと私たちの利益の3割をアキラに支払う。問題ないわね?」

 

 アキラがうなづく。

 その後カツラギも確認を行う。

「で、俺がアキラ達が見つけた遺物をその場で買取したり、俺とエギルで遺跡に潜って子供と遺物の収集をする。これも予定通りだ。あとは遺物の入ったトレーラーの中身を俺の倉庫にぶち込む。とりあえず収集と簡易的な査定だけして、おおまかな価値をアキラに知らせる。これも問題ないな!」

 

「手数料で4割カツラギから払ってもらうことを忘れるなよ?」

 

「なーにわかってるって! 乗るしかない! このビッグウェーブに! お前に4割払ったところで莫大な富が手に入るんだ!」

 

「わかってんならいい。俺もカツラギの事にとやかく言う事はしないと思う。なんせ商人同士のあれこれとか俺にはわからんからな」

 

 カツラギとの確認を終えたアキラは次にレイナ達に目を向ける。

 レイナが発言する

「私たちは主にアキラの徒党の子供達の護衛をするわ。私とシオリで一つの班の護衛、カナエがもう一つ班を護衛するわ」

 

「いまはお嬢様の護衛って事で着いてきてるんっすけど、まぁここら辺はご愛嬌って事で! あ! あと私も一応ソロでハンター業してたんでそれなりに動くっすよ!」

 カナエがレイナの言葉の後に付け加える。

 

「こらカナエ辞めなさい。アキラ様とお嬢様の会話ですよ。慎みなさい」

 レイナを遮り発言し始めたカナエにシオリが注意をする。

 

「いや、別にいいですよ。これは最終確認なんで、すり合わせは大事ですから」

 アキラがフォローを入れる

 

「レイナ達は俺たちの護衛をしつつ、余裕があれば勝手に遺物を漁ってくれ。で、その遺物の利益の5割をいただく。問題ないな?」

 

「ええ、問題ないわ」

 レイナが返す。

 

 

 

「よし。徒党の子供にはよく言い聞かせてるから、適当に扱ってくれ」

 

「じゃあ、始めようか」

 

 

 遺物探索が、今、始まった。

 

 

 

 

 

 

 アキラたちは順番に足を踏み入れる。照らされた埃が空中で渦を巻き、古びた金属の匂いと乾いた土の臭気が鼻を突いた。

 

 割れた広告看板や色あせた路線図、錆び付いたベンチ──それらはまるで時間ごと封印されたかのように動かず、音も立てない。

 そして何より、床には人や獣の足跡が一つも残っていない。

 

「……やっぱり、静かだな」

 子供の一人が思わず呟き、隣の少年が慌てて懐中ライトを握り直す。荒野では聞こえてくるはずの風音さえなく、ただ光が埃を切り裂く音が聞こえそうなほどだった。

 

 出入り口手前にはトレーラー三台が停められ、そこから回収班が往復する段取りだ。

 アキラ班──問題児だらけの班──は最初の店舗エリアの安全確認と遺物回収を担当する。

 

 

 問題児とは、例えば以前アキラが不在の時にアキラの部屋から物を盗み出そうとしてバレたアホ。シェリルの風呂を覗こうとした愚か共。というかこの班はシェリルの風呂を覗こうとしたバカが半数以上を占めている。子供は性に貪欲なのだ。

 

 加えて先日アキラがドレスコードを着てスラムを歩いてる時に、アキラの財布を盗もうとしたルシアと言う少女と、元々徒党に所属していたナーシャがこの班に入っている。

 ナーシャはルシアのスリに関与していないが、ルシアの親友であり、なおかつルシアを徒党に参加させようと誘っていた事もあり、巻き込まれてしまった。

 

 流石に財布を盗まれるヘマをアキラはしなかったが、それなりに裕福な服と武器を持っているハンター相手にスリを行おうとしたバカなルシアをアキラは根性あると面白がり、そのまま徒党に連れてきた。

 

 

 徒党に連れ込んだ時、他の徒党の子は「アキラがシェリル以外の女を連れ込んでる!!」と騒ぎ出し、シェリルが顔色を変え真っ先にアキラの元へ行き事情を聞いた。

 

 最近忙しいからか情事をしてないアキラとシェリルだった。

 そのため、まさかアキラがシェリルの事を飽きて別の女に手を出したのかとシェリルは気が気じゃなかった。

 

 その後シェリルはアキラの説明を聞き、自身が捨てられていない事への安堵と、その憂いや不安を生んだ原因のルシアを死ぬほど睨んでいた。

 

 

 

 その騒動を見ていた徒党員のナーシャが、アキラに連行されている少女が自身の親友である事に気付き、すぐさまその場に駆け出し、ルシアの助命を願った。

 

 アキラはナーシャのその嘆願を聞いたが、徒党のボスであるアキラの財布を盗もうとした輩を男であろうが女であろうがそれ相応の処罰を与えると伝え、ルシアとナーシャは泣き出した。

 

 その際にナーシャが自身の身を差し出すから許して欲しいと詰め寄るが、それをシェリルが止め、これ以上アキラに浮気されても困ると言う本心を隠しながら、アキラの言うことは絶対だと更にナーシャとルシアを追い詰めた。

 

 アキラは近日中に仕事をしてもらうとだけ告げ、その内容は伝えず。ルシアとナーシャを自室に連れて行き、今後はルシアとナーシャを徒党で監視しつつこの徒党で暮らしてもらうと説明した。

 

 ルシアとナーシャは何をさせられるかわからず、ただただその日が来るのを待っていた。

 

 

 そしてルシアとナーシャの仕事は、今回アキラが引率する遺物収集班でひたすら遺物を集める仕事だった。

 アキラは今回のこの遺物収集でしっかり誠意を見せてくれたら、その誠意に見合った対応をすると説明し、ルシアとナーシャは挽回のチャンスをアキラが恵んでくれたのだと、精一杯遺物を収集する事に決めた。

 

 

 ルシアは小型カートを押しながら、棚に残った金属部品や端末を手早く積み込み、ナーシャはそれを紐で固定して次の店舗へ走る。周囲の子供が物珍しさに立ち止まる中、二人だけは作業に集中していた。

 

 アキラはその光景を見ながら、まぁ働いてくれるなら正直他の子より助かるな、と考えていた。

 

 

 

 

 午前の収集を終え、駅構内の広場に鍋の匂いが漂っていた。

 鉄板の上で炊かれた焼きそばもどきを子供たちが器に分け、笑いながら頬張る。埃っぽい空気の中でも、温かい飯は胃袋を満たし、緊張をほぐしてくれる。胃の中で炭水化物を水でふやけさせる事で腹が膨らむので焼きそばを選んだアキラだった。

 

 

 

 一方その裏で、衣服店に残っていた箱を漁ったエレナとサラが歓声を上げていた。

「見て! これ旧世界の下着よ! サイズも自動調整だから全然使えるわ!」

「サラはまぁ、大きいし小さくもなるからね……よかったじゃない。買おうとすると高いし……ねぇシェリル、こっちのフリル付きとかシェリルに似合うんじゃないかしら?」

 突然話を振られたシェリルが小さく眉を動かし、「……アキラが喜ぶなら」と素直に答え、周囲が一斉に赤面したりキャーキャー騒ぎ出した。

 レイナは「そ、そういう話はちょっと……!」と耳まで真っ赤にし、カナエが「お嬢様~、ピンクとか絶対似合うっすよ!」と追撃してさらに場をかき乱す。

 

 

 

 その頃、瓦礫の陰に集まった男子たちは飯を片手に別の盛り上がりを見せていた。

「胸だろ胸! でかけりゃでかいほどいい」

「はぁ? 尻の張りこそ至高だろ!」

「結局は顔と性格だって」

「お前、夢がねぇな……」

「いや、声が可愛い奴が一番いいだろ」

「お前、何を言ってんだ?」

 阿呆らしいやり取りに、アキラは匙を投げたように肩をすくめる。

「アキラさんはどうなんすか!!」

 

「あ? そりゃーシェリルみたいな小柄な子もいいし、エレナさん達みたいなお姉さんでもなんでも御座れだ。ばばぁは無理だけど」

 

「アキラさん……女だったらなんでもいいんですか?」

 

 

 そんな笑いと猥談が交錯する中、午後の探索再開の合図がかかる。

 誰かが叫んだ。「さーて、バレるまでに稼げるだけ稼ぐぞ!」

 その言葉に全員が頷き、再び暗闇の奥へと散っていった。

 

 

 

 

 その後の午後の探索も順調に終わり、夕暮れにはトレーラー三台がぎっしりと遺物で埋め尽くされていた。

 疲労でぐったりした子供もいたが、それ以上に「こんなに取れたのか」と笑みを隠せない。

 

 カツラギが汗を拭きながら荷台を覗き込み、指で部品の表面をなぞった。

「……へへっ、こりゃすげぇぞ。ざっと見ただけでも、一台で軽く一千万は超えるな!」

「マジかよ!」

「これ三台分って……」

 場が一気に沸き立つ。

 

「ま、バレるまで稼ぎまくれば俺たち大金持ちだ」

 子供の一人が興奮気味に言い、仲間たちが歓声を上げた。

 

 アキラは冷静に手を打つ。

「カツラギ、一台分は売る。残り二台は保管だ。ひとつは徒党の倉庫、もうひとつは俺の貸し倉庫に分ける。まとめて動かすと足がつきやすいからな」

「おうよ、了解だ!」

 カツラギが満面の笑みで頷く。

 

 荷物の振り分けが終わったところで、カツラギがニヤリと口を開いた。

「なぁアキラ。この調子なら、人員増やしてガッツリ稼いでもいいんじゃねぇか?」

「……あと数日で考える。ただし紹介するなら、信用できる奴だけにしろ。俺が見て、連れて行くか決める」

「へいへい、わかってるって」

 

 そうしてその日は、全員が「バレるまでは全力で稼ぐ」という方針で一致し、それぞれ都市へと帰還していった。

 

 

 

 

 夕暮れ、アキラたちの一行は都市に帰還した。

 トレーラー一台分をカツラギに売却し、現金を確保したうえで残りは倉庫に保管。作業を終えた仲間たちは解散し、スラムに戻る者、都市に残る者と三々五々散っていった。

 

「今日もお疲れ様」

 アキラは隣を歩くシェリルに声をかけた。彼女はほっとしたように笑い、アキラの袖をそっと掴む。

「はい。……思ったより、みんな楽しそうに働いてましたね」

「まぁ目の前に餌があると、馬車馬のように動くんだよ。人間ってやつは」

 

 

 

 

 そのまま二人は都市の中層区にある小さなレストランへ足を運んだ。店内は荒野帰りのハンターや商人で賑わっていたが、奥の席を確保すると少しだけ落ち着いた空気が流れる。

 

 温かい料理と酒精の弱い飲み物を前に、二人は今日の探索を振り返った。

「アキラ、途中でカツラギさんとエレナさん、ちょっと喧嘩してましたよね」

「……ああ、まぁ、あれはいつものことだ。欲に目がくらむと声がでかくなる。放っておけば勝手に落ち着く」

「アキラは、本当に冷静なんですね」

 シェリルが柔らかく笑う。

 

 食事を終えた頃、アキラはポケットから小さな箱を取り出した。

「……シェリルに」

「え?」

 差し出された箱を恐る恐る開くと、そこには簡素だが品のあるペンダントが収まっていた。荒野帰りのハンターが持つには不釣り合いなくらい、柔らかな輝きを放っている。

 

「え? こんな高そうなの……」

 シェリルの瞳が潤む。

「別に高価なもんじゃない。……けど、シェリルに似合うと思った」

「……ありがとうございます。でも」

 彼女はペンダントを胸に抱きしめ、真剣な眼差しでアキラを見つめる。

「浮気したら殺しますから」

「わ、わかってるって」

 アキラは苦笑し、テーブル越しに彼女の手を握った。

 

 

 

 その夜、二人は拠点に戻り、互いの体温を確かめ合うように抱き合った。

 荒野の危うさと隣り合わせの生活の中で、束の間の安らぎを噛みしめながら──。

 

 

 




「まぁ今んところ一番好きなのはシェリルに変わりはないけどな」

「「「一途!!」」…
読了感謝です。

コスプレお姉さんみんな
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