Re:Build ―スラム転生ハンター、旧領域の亡霊と契る   作:ロシュ

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閲覧感謝です。
今回久しぶりに4000字切りました。なぜなら次話が長くなる予定だからです。

そして誤字報告感謝です。以前投稿してた作品は誰も見てなくて誤字報告すら来てなかったので、改めていろんな方に見ていただいてるんだなぁと思います。
また評価やお気にいり登録、感想など皆様感謝です。引き続き夏ばてかわからんけどまたモチベが下がってますが、頑張って書いていきます。まぁ大体漫画読んでたら「このフレーズ使いたい!」って思ってモチベ回復すること多いんですけどね。ちなみに今回は友人の好きなチャージマン研!!を使いました、あのアニメマジでわけわからん。ごめんなさい博士、あなたは狂っている!!!


オフ会ゼロ人の遺跡探索(大嘘)

朝。拠点前には各勢力が連れてきた追加要員が集まり、簡単な顔合わせの場が設けられた。

 

カツラギが連れてきた収集系のハンターと商人。無口で目が鋭いが、口の堅さは保証付き。守銭奴のカツラギが選んだえりすぐりのヤツらだ。

 

エレナが声を掛けたシカラベ。実戦経験豊富でアキラとも顔見知り、ナイスガイだ。

 

レイナが連れてきたのはカツヤ一行。少し緊張した面持ちだが、メインヒロインのユミナとアイリがフォローに回っている。

 

やはり最初に場を濁したのはやはりカツヤだった。

彼がシカラベを睨みつけ、険のある声を吐く。

「……なんであんたがここにいる?俺はレイナに誘われてここに来てるんだ!俺達は俺達でやる!もうおもりは必要ない!!」

 

シカラベは表情ひとつ変えず、逆に一歩踏み込み、圧を掛ける。

「あそこに毛が生えたばっかのガキが吠えるな。これは仕事だ。遊びじゃねぇ。割り切れないなら帰れ。……それとも、今回の依頼人の顔を潰す気か?」

 

「依頼人…レイナじゃないのか…?」とカツヤが眉をひそめた瞬間、シカラベは顎をしゃくってアキラを指した。

「今回の探索の発揮人はアキラだ。俺はその仕事を受けた、ハンターとして、プロとしてな。お前が邪魔するなら、依頼妨害と判断して潰すぞ」

 

その静かな威圧感に、空気が一瞬凍り付いた。

カツヤは悔しげに歯を食いしばるが、言い返すことはできなかった。ユミナとアイリも慌ててカツヤの袖を引く。

 

アキラが前に出て、簡潔に締める。

「まぁ今回はシカラベの言う通りだ。俺が取りまとめてる以上、勝手な乱闘は控えてほしい、やるならバレないとこでやってくれ。…まあなんだ、各自好きに遺物を収集して稼いでくれ。その上で取り決めどおり俺に取り分を渡せばいい。くっそ安全な遺跡で楽に警戒せずに遺物を乱獲できるんだ、ボーナスタイムだと思って頑張ってくれ」

 

数秒の沈黙の後、各メンバーが頷いた。

 

 

内部に入ったシェリル達や補充メンバーは、各自散開しながら遺物収集を進めていた。

埃と静寂に包まれた旧世界の廃墟。その奥では小さな金属片や未解読の装置が見つかり、手慣れた者が解体してはケースに収めていく。

 

一方、外に残ったアキラは周囲の岩場に腰を下ろし、センサーを確認していた。

乾いた風が吹き、視界は広い。普段なら単調な警戒任務……のはずだった。

 

だが、耳の奥でアルファの声が響く。

『アキラ。予定外の反応を捕捉したわ。距離およそ三キロ、進路はこちら。複数の車両、トレーラーを含むわ』

アルファは映像データを即座に投影する。

遠方の荒野に、砂埃を上げて走る車両群の姿。貨物用の大型トレーラー、その護衛らしき武装車両数台。速度は速くはないが、確実にこの遺跡の方角へ近づいてきていた。

 

 

「……クソッ、やっぱり嗅ぎつかれたか?」

アキラは低く吐き捨てる。周到に準備してきた隠ぺい策――瓦礫置き場に見せかけた偽装、囮の小規模キャンプ、痕跡を散らす導線。それらはすべて“外から見れば遺跡には見えない”ための工作だった。

だが、一度でも怪しまれればそれは半分バレたようなもの。経験からアキラはそう判断する。

 

すぐさま通信機を手に取り、シェリルとエレナに繋ぐ。

「シェリル、エレナ。確認したい。……いまこっちに車数台が近づいてる。少なくとも俺の呼んだ奴じゃないお客さんだ。俺の考えだと、もう隠し通すのは無理だ。だったら“バレるまでにどれだけ稼ぐか”に切り替えるべきだと思う。……間違ってるか?」

 

少しの間を置いて、まずシェリルの声が返る。

『間違ってません。むしろ自然です。私も同じことを考えていました。今は一つでも多く遺物を手に入れるのが最善です』

 

続いて、落ち着いたエレナの声。

『私も同意。怪しまれた時点で時間との闘いよ。だったら時間を味方につけるしかない。今日は遅くまでやるべきね、やだわお肌が荒れちゃう』

 

アキラは短く息を吐いた。

「……わかった。なら決まりだな。積み終わってるトレーラーを先に都市に戻すぞ!休憩してるやつとか補給要員を回収しろ!」

 

アルファが笑い混じりに付け加える。

『フフ、やっぱり相談して正解だったわね。アキラの判断は間違ってない。それを他人が保証することで、皆も安心して動けるわ』

 

「そうだな。……よし、各班に伝えてくれ。――今日は遅くまで収集だ」

 

アキラの決断により、その日の探索は本来の予定を超えて深夜まで続行されることになった。

バレるまでに、できる限りの利益を――。アキラの視線が鋭くなる。

 

 

アキラはアルファのセンサーを通じ、車列の動きを監視し続けた。

 

 

 

 

――その時点では、ただの通りがかりに見えた。

だが遺跡の影で、彼らの中の一人、借金に追われる男キューバが目を細めてこの場所を見つめていたことを、アキラは知らなかった。

 

 

夜、安宿の一室でキューバは小型の通信機を操作していた。

相手は情報屋のヴィオラ。裏社会に広くコネを持ち、欲しい情報を金次第で渡してくれる女だ。

 

「……で? あの一団について何かわかったか?」

昼間、荒野で見かけた怪しい車列のことをキューバは切り出した。

 

通信の向こうで、ヴィオラが笑みを含んだ声を返す。

『ええ。あなた、運がいいわ。あの一団の“ボス”はアキラというハンターよ。最近、スラムで急激に力を付けてきた奴』

 

「アキラ……聞いたことあるようなないような。で、徒党か?」

 

『そう。アキラを中心に、徒党という形で動いている。ただし、普通の徒党とは少し違うわ。運営を実際に回しているのは、アキラとその彼女――シェリルという少女』

 

キューバの眉がわずかに動く。

「彼女、だと?」

 

『ええ。アキラはシェリルを溺愛している。だけどそのシェリルには戦闘力がない。ただの人間。護衛がいなければすぐにでも倒れるようなか弱ーーい子よ』

 

「なるほどな……」

キューバの口元がゆがんだ笑みに変わる。

 

昼間に遠目で見た車列。

場所の詳細までは掴めなかったが、あの規模で遺物を運んでいたのは間違いない。

そして今、ヴィオラの情報で点と点が繋がった。

 

「つまり、あの女をさらえば……アキラは動く。遺跡の場所も吐かせられる」

 

『話が早くて助かるわ。ええ、シェリルを人質にすれば、必ずアキラは折れる』

 

キューバは不敵に笑い、握った拳を鳴らした。

「……決まりだ。狙うはシェリルちゃんだ。アキラの弱点を突かせてもらうぜ」

 

 

 

 

 

夜明け直前。アキラたちの徒党は、その日もヨノズカ駅の遺跡から限界まで遺物を運び出していた。

暗闇の中、ヘッドライトとランタンが差す光の筋が、瓦礫に埋もれた構内を昼間のように照らす。

 

「……よし、今日はここまでにしよう。なにより眠い」

 

アキラの号令で、集められた遺物の山がトレーラーに積み込まれていく。

収穫は上々。誰もが疲労を隠せない顔をしていたが、同時に興奮を抑えきれずにいた。

 

その後は自然に二つの流れに分かれた。

都市へ戻って売却・休養に入る組(アキラ、シェリル、エレナ達、レイナ達)。

そして「まだ掘りたい」と残る組(シカラベやカツヤを含む一部メンバー)。

 

アキラは残留組に軽く釘を刺す。

「深入りするなよ。見張りもいないんだから、危なくなったらすぐ引き返せよー」

「わかってる」シカラベが短く返し、カツヤは半分寝ぼけながらうなずいた。

 

 

 

都市に戻ったアキラは、今まで売却してきた利益の一部を使って装備を更新することにした。その額五千万オーラム、武器商人の店を次々と渡り歩いた。

 

CWH突撃銃専用弾の大量補充

 

小型ロケットランチャーと弾頭

 

使い捨てレーザーナイフ

 

近接用強化小手(パイルバンカー内蔵)

 

高級加速剤と疲労回復剤

 

旧世界製チャフスモーク 二発

 

『アキラさすがに買い込みすぎじゃない?』

 

「物資なんていくらあってもいいですからね。じゃけん、毎日ドゥンドゥンやろうじゃねぇか!レッツハンタータイムだ!!」

 

『寝不足でさらに馬鹿になってるわよアキラ』

 

その後もアキラは必要なものを買い込み、装備を整えていく。

 

 

 

最後に立ち寄ったのは菓子店だった。

「……ついでにシェリルに土産でも買っていこうか」

 

上品な箱に収められたケーキを購入し、歩き出したその時――通信端末が震えた。エリオからの緊急連絡だ。

 

 

「アキラ! 大変だ……! シェリルが……シェリルが連れ去られた!!」

 

ガシャッ――

ケーキの箱が握り潰される。

アキラの表情が、怒りに引きつった。

 

「……あ゛!?」

 

都市の雑踏に、殺気が滲み出した。




アキラ「シェリルぅぅぅぅぅぅぅぅ」

閲覧感謝です。

はい、例のごとくシェリルさらわれました。大丈夫、某スーパー土管工ブラザーズでも桃姫ヒロインさらわれてるし、へーきへーき。
アキラ君が金を掛けるのは身の回りと武器であって、徒党の防衛費にはあまり金を掛けてなかったんですよね。盗られるもんもないし別にいいか、と高を括ってたら一番大事なものを取られるという…

というわけで次回戦闘回です。原作でも少し苦戦した相手に、疲労困憊で一番の依存先を奪われて。しかもキューバもそうですがほか二人も強いんですよね、まぁ砂役はアキラに撃たれて即死でしたが、とはいえ今作だと割と苦戦するかも?マジ切れアキラがどう転ぶかお楽しみに
「次回!キューバ死す!デュエルスタンバイ!!」
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