Re:Build ―スラム転生ハンター、旧領域の亡霊と契る   作:ロシュ

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閲覧感謝です。

まじで最近執筆スピードが低下してきてます。モチベも下がってますね。加えて次の話ぐらいから漫画版のリビルドワールドより先の内容を執筆することになりそうなのでかなり焦ってます。
アマゾンkindleやオーディオブックで履修してる途中なんですが、マジで展開悩みます。
書きたいものがあるのに、その話を書くまでが長い件


改めて、お気に入り登録、感想、誤字報告、評価付与ありがとうございます。
たぶん目に見えるそういった数字がないとモチベ維持できねぇです。そしてリビルドワールドSSもっと増えろ定期


サラコイ

 

 

『タンクランチュラ戦前 ― ドランカム若手派閥合同作戦前夜』

 

作戦当日になった。

 

アキラはドランカム若手派閥が行う、過合成スネーク討伐戦で雇用された外部のハンターの一人だ。

外部のハンターはドランカム若手たちが攻撃する過合成スネークではなく、そのバトルフィールドに近づいてくるモンスターの駆除や救援などの職務につく。ちなみにバトルフィールドでは支援兵が一番好きだった。なぜ注射器で即死できるんだと笑いながら使っていたのは余談である。

 

 

しかしアキラの持ち場は他外部要員らの場所ではない。

今回のアキラの仕事場はドランカムと外部要員の間という意図的な中途半端の場所だった。

仕事内容はカツヤの指揮車の付近に近づいてくる脅威からの防衛と、指揮役らからの命令で動くことになっている。

 

 

そのためドランカムの徒党みたいに火力役としてロケランを連射する役割でもないし、かといって外部ハンターのような雑魚処理や救援部隊でもなく、ましてやカツヤと並ぶ指揮者としての役割でもない。

いわばドランカムに直接雇用された、痛いところに手が届く万屋のような存在だった。

 

なおアキラは侍というにはあまりに荒々しく チンピラというにはあまりに…真っすぐな目をした男でもなんでもない。ただの雑用係だ。いちごみるくは好きではある。

 

 

 

ドランカム若手と同年代で、なおかつB班のエリオ並みの実力があり、他徒党のトップを務めているハンター。

そんな人材を「外部要員としてもごまかせば内部扱いできるハンター」として徴用するには都合がよかったのだ。

 

またアキラとしても、その扱いはシカラベの下で慣れているし、何より前世では誰かの下について仕事をする経験の方が多い。

だから誰かの部下や下請けとして働くことには、何の文句もなかった。

 

 

 

──まぁそれはそれとして、ドランカムの交渉係アサハラの対応は気に食わなかったし、戦歴の譲渡を安い値段で請け負うのも今後の活動に支障が出かねない。いくら良識や気遣いができるとはいえD4Cはお断りだ。*1

 

なのでドランカム相手に、それなりにゆすらせてもらった。

 

 

 

正直、アキラが今回シカラベからもドランカムからも依頼を受注し、その一切の戦歴を譲ることを了承したのは、ドランカムという大きな徒党から資源・物資・人材を頂くための手段として考えていた。その狙いは今のところ外れてはいない

 

 

 

 

 

 

 

ドランカムの若手が一斉に並び、カツヤの演説を聞いていた。

アキラも一応はドランカム若手として振る舞う必要があるので、列の最後尾でその光景を見ていた。

 

なお、ドランカムの列に並ぶアキラを視界に入れたサラとエレナが二度見したのは言うまでもない。

 

 

 

『なぁアルファ、カツヤってあんなギラギラしてたり、カリスマAみたいな横バフかけれるやつだっけ?*2

『男三日会わざれば、っていうじゃない? 多分そんな感じよ。それと演説で士気は上がるけど、強さは変わらないわ』

「そうか?」とアキラは思う。某ドラゴンなクエストでもテンションを上げると攻撃力が上がる。応援や演説による士気向上も馬鹿にならない。

 

実際、以前カツヤがアキラの徒党に来た時は落ち込んでいたが、アキラが励ましたことにより立ち直ったのか──いや、吹っ切れたのかというレベルで、今のカツヤの“カツ力”は違う。

 

 

 

(カツヤのカツ力……しょうもな。座布団一枚取られそうなレベルだ*3

 

 

 

そうアキラが演説を聞き流していると、次第に周囲のドランカム若手の戦意は上がり続け、そのうち「クリーク! クリーク!」と叫び出しそうだった。

 

 

(人心掌握うまいな……“よろしい、ならば戦争だ”とか言い出したら、悪ノリしてやろうかな*4

 

 

 

 

 

 

その後、演説を終えたカツヤはドランカムの各班の部隊配置を確認していく。

外部から雇ったハンターたちへの指示や対応も行っていた。

 

その間にアキラは、ちょうど近くにいたエレナたちと会話をしていた。

 

「アキラはいつからドランカムになったの?」

エレナが笑いながら問う。なんとなく経緯は察していたが、それでも聞きたかったのだ。

加えて──最近サラがアキラに手を出したことで、少し気まずくなり、シェリルとも顔を合わせづらくなった結果、エレナたちとアキラは疎遠になりかけていた。

 

エレナは、自分たちを救い、何度か共に戦ったアキラを気に入っていた。

もちろん手を出すほどではないが、青田買いするならアキラを選ぶ程度には気に入っていた。

……まぁ、サラが手を出したことは想定内ではあったが計算外だった。

 

 

アキラもなんとなくその意図を察し、エレナに返す。

「そんなわけないじゃないですか。今回はドランカムの若手の近くでの依頼です。依頼内容もただドランカム若手に近いポジションで、外部要員と同じような仕事をするだけです」

 

(ポジション……ね。ただの仕事場のことか、それとも立場的な意味か。おそらく両方の意味で言ってるわね)

エレナはその笑顔の裏で考えを深めていた。

 

「それにしても、エレナさんたちもこの依頼に参加してたんですね」

「ええ、そうなの。ドランカムから依頼が来てね。一応アキラにも声をかけようと思ったんだけど……ね」

 

と言い淀むエレナが、サラの方に視線を向ける。

サラは気まずそうにエレナの陰に隠れていた。

 

 

「なんで遠慮しちゃってんですかサラさん。あんたそんなキャラじゃないでしょ。乙女か」

「あははは、意外とこう見えて私も乙女なんだよ!?」

 

「そうねぇ、昔は寝込んでばっかりだったから恋愛ものの本とか読んでたものねぇー」

「エレナ! そういうのは言わなくていいの!」

 

 

 

実際、サラはもともとアキラに対して好印象を抱いており、「まぁアキラならヤってもいいか」と思えるくらいには心を許していた。

その後、酒の勢いで本当にヤってしまったわけだが──。

 

 

 

そしてそのことがシェリルの逆鱗に触れ、しばらくエレナとサラはアキラとの関係を避けていた。

 

会えない時間が増え、サラは冷静さを取り戻したあと……体を許した次は心まで傾き、恋心に変わっていった。

 

 

ろくに恋愛経験をしてこなかった元・箱入り病弱娘のサラは、アキラへの想いを自覚してしまい、ろくに顔を見られなくなっていた。

褐色肌のサラでさえわかるほど頬を赤く染めており、それに気づいたエレナとアキラはお互い察してしまう。

 

「アキラ? うちのお姫様がこうなったんだから、責任取りなさいよ?」

「でもサラさんは“責任取らなくていい”って言いましたよ?」

 

──この男、最低である。

 

「まぁ、とりあえずお互い頑張りましょうか」

「そうっすね」

 

 

アキラは空気を読んで短く返した。

そう踵を返そうとすると、まだ何か言いたげなサラの視線に、アキラは内心ため息をこぼした。

 

 

「サラさん、またどっか二人で飯でも行きませんか?」

 

その言葉にサラは一瞬きょとんとしたが、すぐに立ち直り、ブンブンと勢いよくうなずいた。

「うん! 約束だからね!」

その顔は恋する少女そのもので、不覚にもアキラはときめいてしまった。

 

(この戦いが終わったら……なんてフラグかもしれないけど。まぁ、なるようになるさ)

 

そのシーンを見ていたアルファは、

(またこいつ女をひっかけてるな)と思っていた。

同時に、「この男に対して自分がどうやって影響力を保つか」をより積極的に考える必要があると、思考を割いていた。

 

 

 

 

アキラは自分の持ち場に戻る。とはいえ、そこまで遠い距離ではなく、ドランカムと外部要員の間にいた。

そのアキラに近づいてくる影があった。

 

「ようやく持ち場に戻ったか、アキラ」

やってきたのは、この部隊の総司令官──カツヤだった。

 

「ちょwww カツヤ司令官じゃないですかwww」

「何がおかしい?!」

 

アキラはm9(^Д^)プギャーと笑いながらカツヤを茶化す。

「だってお前、指揮官向いてなくね? どっちかというとユミナとかの方が適正あるだろうと思ってさ」

「馬鹿にするな!」

「いや、ただの適性の話だよ。完全に向いてないわけじゃないけど……まぁ、そんな話を今すべきじゃないか」

 

それはそうだと、男子二人とAI二人はうなずいた。

 

「いい感じに緊張はほぐれたか?」

「かなりほぐれたよ」

「まぁ今は俺の上司はカツヤなんだ。よろしく頼むぜ、団長」

「任せろ。俺が部隊を、みんなを…導くんだ」

 

 

 

 

 

カツヤが去っていく背中を見送りながら、アキラは軽く息を吐いた。

砂混じりの風が吹き、荒野の空気が冷たく肌を刺す。

 

『さて、今のうちに整理しておきましょうか』

「なんの?」

『あなたの“立場”と“契約内容”よ。読者(あなた)にも理解してもらわないとね』

「……急にメタ発言はやめてもろて」

 

 

アルファは小さく笑って、いつもの説明口調に戻る。

 

『今回のあなたは、あくまでドランカムとの()()()()()()

 立場としては、徒党の外側から雇われた“補助ハンター”。

 功績や戦果はすべてドランカム名義になる代わりに、

 報酬はその分、()()()()()()()()()()()()()で支払われる――そういう契約ね』

 

「まぁ、要するに“金も名誉もあげるから、その分何かしらよこしやがれ裏”ってやつだ」

『そう。あなたにとってはもう慣れた仕事形態でしょう?』

「そういうこった!」

『ただし、今回の契約はシカラベ経由じゃなく、()()()()()()()()()()()()()

 つまり、何かあってもあの太っちょ商人(カツラギ)経由の保証はないわ。

 支払いが滞っても、泣き寝入りの可能性がある』

「まぁ天下のドランカムさんがそんなしょーもないことをしないと祈るしかないな」

『誰に?』

「勝利の女神アルファ様に、な。」

 

それでもアキラは苦笑して肩を竦めた。

「まぁ、こっちは物資狙いだしな。名前が残らなくても、手元に残るなら上等だ」

 

アルファは満足げに頷く。

『ええ。あなたは“名より実”を取る男だから』

「そりゃそうだ。死んだら名前も実も残らねぇ」

 

その一言に、荒野の風が通り抜ける。

アキラは黙って、遠くの戦線を見据えた。

その視線の先には、既に土煙が上がっている。

 

 

 

 

 

――戦いが始まる

 

 

 

 

 

 

*1
Dirty deeds done dirt cheap。 安い報酬で行われた汚い仕事(直訳)

*2
さすがにオベロンレベルではないが、このカツヤだとそのうち強化入るかもしれない

*3
だーやま君に座布団全部持っていかれました

*4
さすがにこのカツヤはよろしい、ならば戦争だとかは言わない




アルファ『しかし読者にいうのとかだいぶメタ発言よね』
アキラ「やっぱ書いてて、このメタ発言消すかギリギリまで悩んだっぽいぞ」

読了感謝です。
今回4000文字と短めですし、展開も遅いですが、さっさと投稿しないとモチベが失せてしまうのでかける分だけ書いて投稿しました。
そういやニンテンドーミュージアムあたったので12月に行きます。

追記
ニセコイはOPが好きでした。推しは鶫誠士郎です。性癖歪んじゃったのです。
最終話の酷評が多いですが、まぁそれも込みでおもしろい作品だと思います。なんなら千葉の男性の愛が一番よかったんじゃないかな。
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