Re:Build ―スラム転生ハンター、旧領域の亡霊と契る 作:ロシュ
くっそ眠いのと体調があんまよろしくないので、5000字程度で許してクレメンス。
FGOの終章読んでて鬱になったゾ
ようやくあの淫乱美女とダウナー系女史を登場させることができるぜ!
改めて閲覧、お気に入り登録、感想、誤字報告等感謝です。
まじで誤字報告感謝です。毎話誤字報告してくれてるので「あっ、読んでくれてるんだな」ってわかります。なんで自分で誤字を発見できないのに、他の方だと見つかるんですかね。
レイナ、シオリ、カナエと別れた後、アキラは一人、ミハゾノ街遺跡のセランタルビルへ向かった。
目的であったセランタルビル探索は困難であると判断したアルファにより、セランタルビルの管理人格から得た情報から遺物が残る区画へ移動することにした。
新しい目的地は工場区画――そしてセランタルビル管理人格から得た「資材廃棄場」だ。
アキラの当初の目的は市街地区画にあるセランタルビルの探索であったため、市街区画は、地図を買って、ある程度の情報を編纂している。
だが工場区画は違った。今回、そこまでの準備はしていない。
アキラは足を止めないまま、端末から有料の工場区画マップを購入した。
買うだけなら簡単だが、問題はその中身だ。
『工場区画は清掃ラインが途切れている場所が多いわね』
「だろうな。市街より崩れてそうだ。まぁそれも結局場所によるんだろが…アルファ、俺の実力だけでそこまでたどり着けるか?」
『たどり着くだけなら問題ないわ。ただどんなモンスターがいるのかも分からないから絶対に大丈夫とは言えないわ』
「それもそうか」
実際、同じ遺跡とは思えないほど景色が変わる。
床一面が瓦礫と金属片で埋まり、遠回りを強制される区画もあれば、逆にやけに整備された通路もある。
整備された道は歩きやすい。だが、その分だけ警備が生きている。
荒れている道は歩きにくい。だが、警備が死んでいることも多い。
ハンターの常識は前者を避けることだが、アキラは“常識”の恩恵に甘えすぎない程度に、状況を見て使い分けた。
現段階でアキラの実力と装備レベルで言えば、整備された危険なエリアを使っても生還できる程度の実力はある。 少なくとも1億近くの強化服と複合銃を使用しているアキラにとっては問題なく対処できるレベルなのだ。
だがその余裕が油断に変わる瞬間が一番危ないのも事実なのだ。
(まぁ今日は偵察程度の軽い気持ちできてるんだ。無駄な争いは避けるべきだろうな)
最も、軽い探索で悪名高い悪食ビルの門番を討伐するのははっきり言って感覚が大分ずれているが、アルファはそれを指摘しなかったし、自身の限界の上限が今の所カナエレベルになっているため、カナエ以下の戦闘力のモンスターは問題ないと考えていた。
アキラ自身も、そこは自覚していた。
◆
レイナたちと別れてから数時間が立ち、小腹もすいてきたアキラは一旦小休憩をとる事にした。
ゼリー飲料(ハンター向け)を10秒チャージし、呼吸を整え、装備の再点検をする。
行き当たりばったりでも、準備を疎かにするわけにはいかない。
どんな状況でも臨機応変に動けるように、体調と機材の状態だけは揃えておく。
前世からの癖であり、アキラが数少ない“まともな部分”でもあった。
休憩にはもう一つ理由がある。
この先の通路に大型警備機械の反応がある。戦えば勝てるだろう。だが、戦うなら万全で行くのがいい苦戦しない程度の、軽い偵察なのだからけがをするわけにはいかない。
『来るわよ』
「了解」
アキラは通路の角を曲がった。
そこにいたのは大型警備機械――鈍重そうに見えて、関節可動域が妙に滑らかなタイプだった。
複合銃を構え、息を止め、精密射撃。
まるで手本のようにメインセンサーを潰し、次に動力ライン、最後に関節。
機械はほとんど抵抗らしい抵抗もできず、火花を散らして沈黙した。
「……これが“苦戦”って言えるなら、世の中楽だよな」
『でも“油断して死ぬ”のがハンターだから、今ので正解よ』
「だよな」
アキラは自分を戒めるように小さく息を吐き、さらに奥へ進んだ。
◆
しばらくして、アキラがこれから向かう予定の通路から別のハンターの存在を情報機器や強化服の探査結果で通路の向こうに反応が出た。
< 人間。二名。 >
「?未発見領域じゃなかったか」
『残念だけど、そのようね。でもこの辺りは戦力的に来られない人が多いから、狩場として定着してないだけかもしれないわ』
「まぁ、まだ奥に遺物が眠ってる可能性も十二分にあるなら大したことじゃないだろうし問題ないか」
(ただ、ここまでたどり着ける戦力が目の前にいる事も事実だ、それは問題視して警戒すべきだろうな)
アキラは速度を落とし、射線を切れる位置で待った。
やがて短距離汎用通信が入る。
「失礼。こちらは二名。交戦の意思はありません。通過したいだけです。問題なければ通らせてください。警戒するなら離れても構いません」
ハンターにしては珍しく礼儀正しい対応に少し驚く。
そして、それが逆に不気味でもある。ここは遺跡の奥だ。平和な場所じゃない。礼儀作法など通用しない危険な旧世界の遺跡なのだから。
とはいえ基本的にチームに入っていない別のハンターが遺跡や荒野でエンカウントした際は、お互い関わらず接触を避けて問題を起こさないようにすることが定石だ。
だがこう言った狭い通路や、連絡路がひとつしかなかったり、なんらかの要因でエンカウントが必須となる場合はその時々で互いに刺激しあわないように、しれっと済ませるのも必要だった。
アキラも無駄な戦いは今は避けた方がいいと思っているので、相手ハンターの思惑に乗ることにした。
「そちらのハンターに返答する。こっちは一人だ。こちらとしても無駄な諍いは望まない。そちらに戦闘意思がない限りはこちらもそちらを刺激しないと誓う。それで問題ないなら、通ってくれ」
アキラは淡々と返す。
「……分かりました」
向こうの声が少しだけ困惑した。
“こちらは二名”と言っておいて、相手が“こちらは一名”と返す。普通なら罠を疑う。
だが状況的に争う理由はない、と判断したのだろう。
姿を現したのは女性ハンター二名だった。
金髪で裏側がピンク。派手で、堂々としていて、男の視線を集めるような女性。
前世基準でいうとギャルというか、なんというかまぁ視線を集めるような恰好をしている。
また男を惑わす魅惑的な強化服を着ており、体に密着した強化服によって出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいるその恵まれた肢体を際立たせる。
羞恥心を持っているエレナたちとは異なり、自身の体に恥じるものは一切ないと言わんばかりに堂々としている。大変眼福である
もう一人は黒髪ショートで、地味め。オーバーコートで全身を隠し、色気が全くなさそうな女性。
相方の派手さがあるせいで、なおさら影が薄く見える。
体のラインを完全に隠すオーバーコートで全身を覆い強化服の輪郭すら分からない。
色気の“い”の字もない。 むしろ防寒具にしか見えないし、地味目な服や印象としてもぼざろのぼっちちゃんより数段階劣るであろう。*1
(オーバーコート内は実はお色気むんむんの強化服でしたーとかでもなさそうだな。なんなら暗器とか隠し持ってるほうが妥当か?もしくはただたんにファッションとして好んでいるか…アルペジオの榛名みたいに*2。まさかあのコートにクラインフィールド張ってたりする?*3)
先に口を開いたのは派手な方だった。
「初めまして。まさか本当にソロとは思わなかったわ。しかも子供なんてねー」
「キャロルさん! 遺跡で他ハンターと接触するのは……!」
「いいじゃないモニカ。向こうも落ち着いてるし」
キャロル。モニカ。
会話の温度差がそのまま性格を表していた。
アキラは相手の装備を目で追った。
大型武装はない。銃も標準。だが周囲警戒が徹底されている。隠密系――というより、戦う状況を避けるタイプ。武闘派ではなく、潜入とかにリソースを振っているような感じだった。
「あんたらはなにもんだ?ここは結構高難易度なフィールドだと思うが、女性二人でくる場所じゃねぇだろ」
アキラが言うと、キャロルがぱちりと大きく目を開いた。
「驚いた。まさか子供一人でそんな危ない場所を探索してる子に心配されるなんてね…いや、もしかして女性軽視でもしてるの?」
「女性だから心配してんだよ。というか、でかい獲物も持ってないし、どうやって戦ってきたんだろうなって思ってな。もしかしてステゴロ?」
「いいえ、違うわ。モンスターに発見されないために、武装を最低限にして情報端末や情報収集機に金を掛けてるだけよ。私たちは地図屋だから」
モニカが頷いた。
「はい。安全ルートや稼働ラインの調査が本業です」
「ああ、なるほど。道理で軽装なんだな」
キャロルが笑う。
キャロルとモニカはそれぞれ地図屋としても活動しており、自身で遺跡内部を探索し、遺跡内部の安全なルートやマップ情報を取り扱い売買していた。
地図屋は珍しくないが、少なくともこの深度で活動できるのは相当場数を踏んだタイプだろう。
今回初めてアキラはミハゾノ街遺跡に来たが、この工場付近の戦力もそれなりには高く、それ相応の準備が必要だろうと思った。
安全ルートを把握しているからこそ無用な戦闘を避けられる。
逆に言えば、戦力が足りないと地図屋は生き残れない。
「この辺りの危険度、普通のハンターじゃ理解できないと思うけど…… 私たちはルート調査で何回も死にかけてるからね」
キャロルが苦笑混じりに言う。
「そうだな。俺も少し苦戦したよ。」
アキラも同意した。
しかし実際のところさしてアキラは苦戦していないが、あれを余裕で倒しましたーと言ってしまうのは、なんかなろう系主人公っぽくなるのでごまかすことにした。
“余裕だった”などと言う理由はない。
「でも……本当に驚いたのよ」
キャロルがアキラをまっすぐ見て言う。
「この深さを、ソロで。しかもその年齢でここまで来れてるって、ほんと異常よ?もしかしてだけど少年型の義体だったりしない?」
「ナノマシン漬けだけど、身体強化術も義体でもないよ。」
そして、彼女は静かに言葉を続ける。
「そうなの?思った以上に強いのね?」
「じゃないと死んじゃうからな」
「違いないわ。ところで自己紹介がまだだったわね私はキャロル。こっちはモニカよ。良ければ名前を教えてもらってもいいかしら?もちろん名前を聞いてどうのこうのはないわ、ただの興味本位だから安心してね」
「ああごめん、俺はアキラだ。よろ…しく?」
そういってキャロルとアキラは握手をした。
(この子、思った以上に鍛えてるわね。)
◆
話の流れで、例の大型警備機械の話になった。
「例えば向こうに厄介なのがいたでしょ? あんなのがよくいるのよ。そっちから来たのなら一回見てるんじゃない?大丈夫だった?」
「ちょっと苦戦した」
「ふふ、それなら帰りは気を付けて帰ったほうがいいわね」
「ん?いや、倒したけど…あれって倒しても無限沸きするのか?だったら気を付けないといけないな」
「え!?あれをたおしたんですか?!」
「アッハイ」
「あの警備機械を倒したのね…」
モニカが目を見開く。
「……倒したんですか?」
「ああ」
キャロルがアキラの身体を見て、負傷がないのを確認し、逆に困った顔になる。
「……子供が、あれを?」
「またオレ何かやっちゃいました?」
もうすでになろう系主人公みたいなやらかしをしてしまっていることにアキラは気づいた。
アキラは内心で頭を抱えたが、表情には出さない。
◆
「それでここまでくるんだったらそれなりに高価な地図を購入して探索してると思ったんだけど、あの警備機械を避けたほうがいいってだいたいのマップなら書いてるわよ。それとも倒せると踏んだのかしら」
「あんまり詮索してくるのは好きじゃないんだけど、まぁそんな感じだ。勝てそうになければすたこらさっさと逃げればいいだけだからな」
「なるほどねぇ……」
キャロルが意味深に笑う。
「ちなみに、耳寄りな情報があるんだけど。買う?」
「うーん、内容によるけど。いまんとこはいいや。必要ならまた聞くよ。」
「そっか。じゃあ代わりに――」
キャロルはいつもの調子で“別の提案”を匂わせてくる。
キャロルは、強化服の首元を指で下げた。
「これ、どう?」
「ああ、悪い。断る」
「即答!?」
「ああすまん。魅力的な提案だけど断るよ。嫉妬深い彼女に刺されたくないからな」
「あら、別に浮気じゃないと私は思うわよ?それに結構私の具合もプレイ内容も自信があるわよ。せっかくだし初回はタダでもいいわよ」
「浮気かどうかはキャロルじゃなくて俺の彼女が決めることだ。それに無料だと?ならなおさらごめんだね」
「え?どうしてかしら?金銭が絡む方がいいなら1万オーラムでどう?」
「値段の問題じゃねぇよ。そんなに自分に自信のある娼婦だと、相当うまいんだろうさ。だったらそんな極上の女を知ってしまったら、ほかの女じゃ満足できなくなるだろ?それに娼婦でのめり込んで破産しかけた友人を知っているもんでね。」
実際アキラの前世でも高学歴高収入のエリートサラリーマンの友人がいた。
彼は学生時代に勉学に励みまくった結果、灰色の青春を送っていた。
そんな彼が就職後、高い給与を得た彼は風俗にのめり込み月の半分以上を使用していたのだ。
そんな金があるならほかに使ったらどうだと助言したものの彼はそれを聞かず、そのまま嬢に入れ込みまくったのだ。
まぁ彼はそれはそれとして幸せそうだったので、本人が幸せならオッケーですの精神で友人関係を続けていた。
ちなみに他風俗に関しても詳しかったため、風俗選びで困ったら彼に聞いていたのは余談である。*4
キャロルは一瞬、面白そうに目を細めた。
「そう…まぁその気になったら連絡して?これわたしの連絡先。あっ、ひょっとしてアキラって私じゃなくてモニカみたいなのがタイプだったりする?」
「チェンジで」
「なんでですか!?」
モニカの悲鳴が響き、
二人は笑いながら、その場を後にした。
キャロル「でも正直なところ?」
アキラ「大変興奮します」
モニカ(ドン引き)
シェリル「!?(アキラが他の女に手を出してる気がする!?)」
読了感謝です。
やっとキャロル(TRPGの曲ではない)とモニィ!が出演しました。
感想で以前キャロルが推しだと言ってたニキ。待たせて申し訳ねぇ。これも全部カツヤとアルファが悪いんだ(言い訳)
最近仕事が忙しくてつらたんなの。年末年始も数日は出勤だから完全な連休はないの!クリスマスイブも仕事なの!
まぁそれでも風邪ひいたり、寝込んだり、マジで書く気力とやる気がないとき以外は書きますけどね!
次回はビルから落下しての戦闘シーンです。脳内でアスノ〇ゾラ哨戒班を流しながら読んでください。