Re:Build ―スラム転生ハンター、旧領域の亡霊と契る   作:ロシュ

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サブタイに前書きみたいなこと書いてますが、サブタイ案がありませんでした。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年内に頑張ってこのSSを書き終えたいと思います。

最初はアニメ放送までに書き終わる予定だったんですけど、マジで放送日がいつかわかんないのでもう今年をめどにして書く予定です。

ところで初詣に伊弉諾神宮へ行ったのですが、境内入ってから上から押さえつけられるような感じだったり、始終肩が重かったり痛かったり吐き気が軽く出たり結構パワースポットでした。そして末吉でした。ハイ


改めてお気に入り登録、評価、感想、誤字報告等ありがとうございます。そしてこれからもお付き合いしていただけると幸いです。


先日AKIRA地上波再放送してたので初投稿

 

 

 風呂上がりの空気は、さっきまでとは完全に違っていた。

 

 髪を乾かし、装備を軽く点検しながら、アキラは拠点の簡易テーブルに集まった面々を見渡す。

 湿気と湯気の名残が、まだどこかに残っていた。

 

 これから少し時間をもらうため、軽めのホットミルクなどを各自に用意するよう徒党の子供に伝えており、それを飲みながらの会話となる。

 

 ズズズズ

 もちろん持ってきた給仕にまず飲ませて毒がないか確認し、次にアキラ、シオリが飲むことで安全の再確認を行う。

 アキラもシェリルも、なんならレイナも何らかの形で命を狙われてもおかしくないからだ。

 

「しかし、スラムのガキが毒盛られるの警戒しないといけなくなるなんて思ってなかったよなぁ…」

アキラがそうこぼすとシェリルが答える。

「そうですか?私としてはアキラがこうやって注目されるようになるのは時間の問題だったと思いますけど」

実際アキラはもともとスラム生まれであったのに、前世の健康や食生活、自律神経が狂わないような生活をスラムでも心がけていたため身体の成長は原作と比べて健やかに育っており「スラムのガキにしては健康的だな」と思われるくらいにはいろいろ立派であった。

 

加えて廃工場をトラップハウス兼拠点にして、スラムで人食い工場と噂されるような行動をしつつ、元徒党のボスを処したことから始まり、まぁいろいろと注目されているのだ。

「そうか?まぁ今更か…」

 

『結局、どの時代どの世界にも他人を恨んだり妬ましくなって、足を引っ張ろうとする愚者はいるものだからね』

アルファが付け加える。

『そうだな』

 

 

 

「さて、じゃあそろそろ本題に移るか。湯冷めする前に現実の話だ」

 

 アキラが切り出すと、全員の視線が集まった。

 

「ミハゾノ街遺跡、俺たちが離れる前から少しずつ荒れていたが、俺たちが帰ってから一気に荒れてるらしい」

 

 シェリルが頷く。

 

「遭難者の数が、明らかに増えています」

 

「モンスターもだ」

 

 アキラは続ける。

 

 

「それだけじゃなく、今まで奥にいた連中が前に出てきてる可能性もあるらしい。少なくとも、数も力も単純に上がっているだろうな」

(もちろん危険性も)

 

 

 

「……防衛機構の影響でしょうか」

 

 シオリが即座に補足する。

 

「ああ。結果として、遺跡全体が“非常事態モード”に入っていると見ていいかもしれない。」

 

 

「ちなみにっすけどその結果――」

 

 カナエが、軽い口調で割り込む。

 

「ハンター保険会社が、救難依頼を山ほど出してるみたいっすねー実力不足ならいかなきゃいいのに、馬鹿っすねー」

 

「まぁ、学があればハンターなんてやってねぇよ。で、依頼料は?」

 

「高めっすね。普段の救助案件より、二割から三割増しって感じっす」

 

「……危険性の高い案件にしては、妥当か」

 

 アキラは鼻で笑った。

 

「で、重要な話の前にだが…レイナなんかドランカムから連絡とか来てるか?」

 

 レイナが少し姿勢を正す。

 

「ええ。ドランカムは保険会社の依頼を受ける方針だそうよ。一応私もドランカム所属だから参加しないのか?って催促されてるわ」

 

「それは命令か?」

 

「命令に近いわね。“ドランカムの若手なんだから、参加するわよね”ってやつ」

 

「断れないやつか」

 

「はい」

 

 そこで、アキラは端末を操作する。

 

「ちなみにドランカムじゃないけど、俺の方にはサラさんたちからも誘い来てる」

 

「……やはり、動いていますか。」

 

 シェリルが小さく息を吐く。

 

「状況を嗅ぎつける嗅覚は、相変わらずですね。本能のままに男を襲うくらいの野性も持ってますものね」

 

 数秒の沈黙。

 

 アキラは少しシェリルの地雷を踏みかけたことにゾっとしつつ、軽く肩を回した。

 

 

 

「結論から言う。稼げるなら、俺もハンター保険会社の依頼を受ける」

 

「異論はありません」

 

 即答したのはシェリルだった。

 

「雑用程度でしたら、徒党の子供たちにも対応可能です」

 

 彼女は淡々と続ける。

 

「基地近くでの救助補助、物資運搬、センサー設置。

 それらを他の依頼と併せて受けさせれば、徒党全体として

 この騒動に一枚噛めます」

 

「無理はさせない前提でな」

 

「当然です」

 

 アキラは目を閉じる。

 

『アルファ、どう思う?』

 

『合理的ね』

 

 即答だった。

 

『前線をあなたたちが担い、後方支援を徒党が担当。

 経験値と報酬の分配としても、効率がいいわ』

 

『かしこま』

 

 目を開ける。

 

「こっちの徒党としてはそんな感じだ。」

 

 次の話題に移る。

 

「で、レイナたちはどうする?」

 

 レイナは一瞬だけ考え、静かに答えた。

 

「私たちは現在、アキラの徒党に派遣されている任務中です」

 

「ドランカムとしても、保険会社の依頼を受けてほしい、という意向はあります」

 

「なら同行って形で行こう」

 

 アキラは即断した。

 

「ドランカムには俺から連絡入れる」

 

 その場で端末を操作する。

 

――レイナは徒党派遣任務中

――保険会社依頼のドランカム経由受理は現時点では検討中

――正式な返答は数日後

 

「……本格始動は数日後っと」

 

 アキラは指を組む。

 

「それまでに段取りを固めよう。」

 

 そして、少し真面目な声になる。

 

「安全性を上げたい。詳しい遺跡情報が欲しいところだが…」

 知り合いの地図屋や情報屋から情報を入手するか?だがこの荒れてる情報で正確性の高いマップ情報を持ってるやつは限られるとアキラは考えた。

 

 (今の遺跡は刻一刻とマップ情報が更新されている可能性もある。RPGでもマップが変わらない時もあれば、日によってマップが変更されるゲームだってあった。たしか転スラのダンジョンもそんな感じだった気がするが…まぁどちらにせよ今欲しいのはマップ情報のほかに、マッピングが得意なやつだ…)

 

 しかしアキラに電流走る――!

 

「そうだ。キャロルに連絡してマップ情報と、マッピングを依頼しようか」

 

「また女性ですか?」

 

「いや、女性だけども、ハンターだぞ?情報屋もしてる」

ちなみにアキラはこの時、キャロルの副業についてはシェリルに告げないことにした。

 

「では交渉の場に私も同行します」

 

 即座にシェリルが同行を決めた。

 

 

 

「ま。そういうことだ。今俺たちが持ってるのは平時のミハゾノ街遺跡のマップだ。今みたいに荒れてる状態とは、違う部分も多いだろう」

 

 アキラは迷わなかった。

 

「だからマップ情報だけじゃなく、マッピングができるハンターが欲しい」

 

 さらに、アキラは決断を重ねる。

 

「正直に言う。今回、俺一人じゃレイナたちを守り切れる自信がない。」

 

 場の空気が少し引き締まる。

 

「他のサポーターが必要だ」

 

 サラたちと合流する案も出たが、アキラは首を振る。

 

「ドランカム加入を断ってるサラさんたちと、ドランカム所属のレイナをぶつけるのは面倒だが。最悪背に腹は代えられないし、二人も雇うか組む方針でいく。」

 

 そして。

 

「そして念押しでキャロルを雇う」

 

 シェリルがわずかに眉を寄せる。

 

「……必要なのですね」

 

「必要だ」

 

 渋々、彼女は頷いた。

 

「ただし条件があります」

 

「聞く」

 

「サラさんとエレナさんとも、そしてキャロルさんにも、大人数でチームを組む可能性があることを最初から明示してください」

 

「了解」

 

 最大構成は、

 

 アキラ

 レイナ

 シオリ

 カナエ

 キャロル

 サラ

 エレナ

 

となる。

 

カナエが腕を組み、ニヤッとする。

 

「アキラ少年今のところ、全員女性っすけど。」

 

「言うな」

 

「ハーレム願望でてきたっすか?」

 

「ない」

 

 即答。

 

「少なくとも、俺はシェリル一筋だ!!」

 

 そこで一拍置いて、アキラは肩をすくめた。

 

「それに単に、信用できる男ハンターが少ない。いたとしてもシカラベとかのドランカム関係者ばっかだ。あいにくベテランハンターとの伝手はあんまないし。キバヤシに相談したりして斡旋してもらうのは最終手段だしなぁ…」

 

「それと」

 

 苦笑い。

 

「見た目いい女パーティーに、変な野郎一人混ぜて空気壊れるのが一番面倒だ。サークルクラッシャーみたいなことされても困るってことだ」

 

「乱交パーティー回避理論っすか?それとも独占欲っすか?」

 

 カナエが笑う。

 

「カナエさん、そんな頭ピンクでハッピーでしたっけ?」

 

 

 

 

 

 こうして段取りはすべて整った。

 

 数日後。

 

 アキラと徒党のハンターたち、

 そして今回の同行者たちは――

 

 再び、ミハゾノ街遺跡へ向かう。

 

 今度は、救助と混乱と、

 そして確実に何かが起きる現場へ。

 

 




アキラ「ぶっちゃけキャロルとの交渉シーンとか、カットできるところはカットしていきたい所存」
シェリル「ほかの女の事なのでごまかさず確認させていただきますね?(暗黒微笑)
アキラ(´・ω・`)

読了感謝です。
さて明日から仕事始まりの方も多いと思いますが、今年も頑張っていきましょう。
え?私は1/2が仕事始まりでしたが?
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