Re:Build ―スラム転生ハンター、旧領域の亡霊と契る   作:ロシュ

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閲覧感謝です。
いつも通り短くて申し訳ねぇ。ソウルイーターを読み直そうと思ってたら別の漫画読んでたり、エロゲやってたり。家でゆっくりしながら持ち帰った仕事をサービスで残業してたゾ


ちなみにサブタイの7人の魔女はシェリル、アルファ、エレナ、サラ、キャロル、レイナ、カナエの7人です。
シオリはアキラに好意を寄せてないので除外しますた

改めて、いつも閲覧、評価、誤字報告、感想等感謝です



アキラくんと7人の魔女

 

 

 ミハゾノ街遺跡の簡易拠点は、数日で修羅場に変わっていた。

 

 救難依頼の通知が鳴れば、受理の承認音が返り、やがて救助完了の報告が積み上がる。

 それを一日に何度も繰り返す。

 

 終わりがないことが終わり。これがゴールドエクスペリエンスレクイエムか!とアキラの目は死んでいた。なぜ異世界に来てまでデスマーチをしなきゃならんのだと。

 

 デスマーチから異世界転移する作品は知ってるが、いつから異世界ですらデスマーチと化したのか。――いや、そもそも生まれがスラムで、治安が割と世紀末な時点で今更だろうとアキラは結論づけた。

 

 ハンター保険会社は露骨だった。依頼内容やその量もそうだが、何より依頼料を釣り上げて、現場に人間を投げ込んでいる。

 

「まるで将棋だな」

 

「ちょっと何言ってるかわからないわ」

 

 近くにいたレイナが即ツッコミを入れる。

 

「そりゃすまん……」

 

 アキラは肩をすくめ、端末の依頼一覧を指でなぞった。

 

「しっかし、金で命を吊るす商売ってわかりやすいよな。

 とはいえ俺らも旧世界の遺跡でドロボウしてるし、文句言える立場じゃないけど」

 

「命じゃなくて、時間ね」

 

 近くのキャロルが即座に訂正する。

 

「救助が遅れるほど治療費も補償額も膨らむ。保険会社からしたら、そっちが本命」

 

「まぁそれもそうだな」

 

 淡々とした会話だが、雰囲気は軽くない。

 ここは絶賛荒れているミハゾノ街遺跡で、依頼内容は救助だ。当然モンスターとの戦闘も起こり得る。

 

 空気は弛緩しても、緊張感や警戒心を下げることのないメンバーで固めている――つもりだ。

 

 そんな今のパーティーは大所帯だった。

 

 アキラとキャロル。

 レイナとシオリとカナエ。

 サラとエレナ。

 

 救助のやり方は単純だ。救助対象を保護して基地に戻るだけでいい。

 だが単純だからこそ、連携の質がすべてになる。リスクを少しでも解消させることが、生き抜く術に直結する。

 

 索敵、安全確保、接触、回収、護送。

 救難者が動けるなら歩かせる。動けないなら担ぐ。

 途中でモンスターが来れば迎撃し、隊列を切らず、撤退ルートを確保する。

 

 今回のパーティーメンバーとして、アキラはただ女好きだから知り合いの女性で固めただけではない――と自分では思っている。

 

 アルファというチートがアキラにはあるが、それは切り札どころか鬼札であり、なんならアキラとしてはジョーカーに近い、使用したくない手段(カード)だ。

 そのためアルファの存在が露見し、アキラのもうボロボロになりつつある平穏が崩れるくらいなら――他者をうまく利用してでも危険を減らす方を選ぶ。

 

 

 もともとアキラは個人主義というか、ソロで活動するイキリトだった。だが安全性のためにチームを組むべきだという理屈は、前から頭にあった。

 前世でも困難は分割せよという名言があったように、困難な依頼なら他ハンターと業務量を振り分けて戦うべきだとも思っていた。別に一人でボス倒して俺Tueeeeeeするつもりはあんまりのだ。2~3割しかない。

 

 分割といえば、分割払いとかも手数料が掛からなければ別にいくらでも使えばいいと思っていた。なおリボ払い、てめぇはだめだ。いくら可愛いうり坊を捩ってウリボーとかいうゆるキャラを装ってもその存在自体が罪なのだ。リボなのは駄目!しけぇ!

 

 まぁそれはともかく、アキラは率先して誰かとチームを組みたがってたかという問いに対して、これはNOと否定しなければならない。

 

 

 その理由はいくつかあるが、自分の命と未来を下手なハンターと組んで損なうリスク、アルファの存在が漏れること、そして――アキラの本当の本心をアルファに知られないためなど。

 そのため()()()()()()()()()に、今までは「自分の力量で絶対に対応できる依頼しか受けない」を徹底してきたところも多い。

 

 

 しかし今回の救援依頼では事情が違う。

 保護対象としてのレイナを同行させ、ドランカムから文句を言わせないこと。レイナの成長。シオリやカナエとの取引。

 それらをまとめて成立させるには、チームとして動く必要が出てきた。

 

 

 

 加えてミハゾノ街遺跡の騒動は、依頼の難易度が読めない。今回みたいに急に跳ね上がるリスクだってあるのだ。

 だから多少の利益損失を呑んででも安全性を優先し、協力者を増やした。

 

 

 

 地図屋としてマッピングできるキャロル。

 司令塔としてアキラ以上に部隊を動かせる参謀のエレナ。

 火力支援や全体的なカバーができ、エレナの指示に即応できるサラ。

 

 ――と、理屈は完璧だった。

 

 なお、現実は理屈通りにはいかない。

 

 

 

 

 

 

時は最初の顔合わせに戻る。

アキラが今回のチームメンバーの自己紹介や、作戦や契約内容などの段取りのために顔合わせを行った。

 

その際のエレナたちとキャロル、レイナたちを会わせた瞬間。

 

 

 

「うわあああああああ! アキラが寝取られた!!

 そんな派手な女性が好みなんだぁ!!」

 

 サラがNTRれたと叫び、アキラは反射的に「寝てから言え」と返した。

 するとサラが追撃する。

 

「いや、私たち何度か寝たじゃん!!忘れないくらいやったじゃん!」

 

「黙れ!もう口を閉じてくれ!頼むって!!」

 

 と、言ったところで手遅れだった。

 

「ねぇ!私からアキラを取らないで!」

 サラはキャロルを問い詰める。

 

 だがキャロルはキャロルで、()()アキラとはそういう関係ではないと淡々と説明する。

 逆にキャロルは、アキラに誘いを断られている側なので――

 

「逆に聞きたいんだけど、ねえ。あんた、アキラとはどういう流れでヤったの?どんな誘い方したの?この子私になびいてくれなくて…」

 

 なぜかそっちの尋問に移行する。

 

 

 

 その間にアキラとエレナとシオリは、今回の依頼の最終打ち合わせを進めていた。

 進めていた、というより――横で進行する猥談を聞き流しながら、アキラは胃痛を我慢しながら。

 

 

 

 サラが「最初アキラを酔わせて強引に関係を取った」と言うと、

 

「たしかに私の時も強引に私から誘ったっすねー」

 

 と、さらにカナエが参加。

 シオリが止めようとするが、猥談している女性たちは「「キャーー」」と盛り上がり、止まらない。

 

 しまいには、やれアキラの具合は、とか、どんなプレイが好みなのか、とか。

 女子会という名の地獄が完成していた。

 

「アキラ、割と胸も好きよね」

 

 サラが言う。

 

「「「わかるー。しょっちゅう胸みてるもんねー」」」

 

 キャロルとカナエとサラが口を揃え、意気投合する。

 アキラは帰りたくなった。

 

「実際アキラの本命のシェリルさん胸小さいもんねー」

 

「本命でできないことを他の女でやるってセフレみたいね」

 

「そんなもんっすよ。実際アキラ少年、抱いた女にそこそこ責任感持ってたりするっすから。二番手三番手に収まるつもりなら悪くない手段っすね!」

 

「ハニトラじゃん!」

 

 笑い合う女子?三名。

 

(誰か……殺してくれ)

 

 脳内で銃フェラするライナーを思い浮かべながら、アキラは目の前の交渉……ではなく、作戦確認へ意識を戻した。

 

 その時、アキラは気づいた。

 

(あっ、エレナさんも聞き耳立ててるわ……Orz)

 

 もちろんシオリも聞き耳を立てているが、性的興味ではなく情報収集のためだ。

 だがエレナの場合は、猥談女子会をちらちら見ながら頬を染めており、まんざらでもなかった。

 

 

 

 なおレイナはゆでだこ状態であった。かわいいね。

 

 

 

 

 

 ――アキラの名誉と胃の痛みと引き換えに、割とスムーズに女性陣は仲良くなってしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 その結果として、救援依頼はかなり順調に進んでいた。

 

「レイナ、右の崩落。シオリ、後方警戒。キャロル、担架の固定。サラ、前の角――」

 

 指示は短く、確認は速い。

 

「了解」

 

 返事も同じく短い。

 

 ――上手く回っている。少なくとも今は。

 

 アキラはそれを実感しながら、同時に別のことも考えていた。

 

『ワンちゃん工業区画の廃棄場所。救難ルート次第じゃ、もう一回だけ入れないか? できるなら遺物もかっさらいたいが……』

 

 もちろん「ついで」だ。

 救助のついでに、ルートが噛み合ったら覗く。覗けたら儲けもの。覗けなくても仕方ない。

 

『“ついで”を強調するのは、罪悪感の裏返し? それともただの興味心かしら?』

 

 アルファの声が、さも当然のように刺してくる。

 

『うるさい! 一般将校は黙っていろ!……なんて言い返したいが、実際は興味だよ。サブクエでもらえるもんは、もらえないかなって思っただけだ。目の前の仕事はちゃんとやってるだろ』

 

『ええ。だからこそ危険なの。あなたは“余裕があるうちに欲を足す”判断ができてしまう』

 

『褒めてんのか?』

 

『評価しているだけよ。危険だとも、ね』

 

『そうだな。危険やリスクを解消するためにこんな大所帯になったんだ。欲をかいて危険な目に合うのは本末転倒だ。合理的に行こう』

 

『合理的だったら女性ハンター集めてハーレムを作らないと思うけどね』

 

『うる星やつらだ』

 

 そんなやり取りをしている間にも、救難依頼は積まれていく。

 

「次。二班、南側通路。遭難者二名、通信断」

 

「了解! イクゾ!」

 

 デッデッデデデデ、カーン!(+1145145151点)

 

 

 

 アキラは立ち上がり、仕事を再開する。

 

 金が動く。

 人が動く。

 遺跡も、動く。

 

 そんな気配が、ずっと背中に張り付いていた。

 

 




シェリル「なんか、馬鹿にされてる気がするわ」
アリシア「気のせいだと思います」

レイナ「なんか、馬鹿にされてる気がするわ」
シオリ「気のせいかと思います」
読了感謝です。
よく考えたら今回のパーティーの中で6人中2人がアキラと関係を持ってるから、そりゃあ女性陣は盛り上がるよな、と。

ちなみに猥談してた女性陣3名は互いに探りあってますが、一番の難敵であるシェリルに対抗するため(独占させないため)手を組み可能性も…?
なお、うち一人のカナエはアキラとの性的な戦いより、ステゴロの戦いがしたいので少し毛色は違います。


追記
「山田くんと7人の魔女」はアニメから漫画読んでハマった作品の一つですね。調べたら作者女性で驚きました。カッコウの許嫁とかヤンキー君とメガネちゃんの作者でもありますね。
ヒロインの白石も好きですが、ヒーローの山田くんも好きです。もう付き合っちゃえよ!と思いながら読んでました。
アニソンのOPもEDも好きですね。特にOPの口づけは今も聞いてます。そのバンドは解散しちゃってますが、名曲の一つだと思います。

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