Re:Build ―スラム転生ハンター、旧領域の亡霊と契る 作:ロシュ
五日連続投稿で久しぶりに日間ランキング乗ってました。ありがとうございます!
ただもう五日連続投稿なんて苦行はしたくないゾ。
さて今回は4000字以下に加え、話は全然進んでないです。閑話みたいなもんだと思ってください。とりあえず投稿しなきゃ…って思って投稿してます。
そしていつも以上に感想をいただいててうれしかったです。一応感想は全部返しきったつもりです。漏れてたらすまねぇ。
改めて、閲覧、感想、誤字報告等感謝です。いつも励みになってます。
あれからというもの、アキラが一番重症なのでミハゾノ街から速達で病院に叩きこまれた。
ミハゾノ街から速達で都市病院へと叩き込まれたアキラは、救援部隊の医療スタッフから一瞬、訝しげな視線を向けられた。
その身体には、いびつながらも確かに処置された痕跡が残っていたからだ。
だが疑問は疑問、判断は判断。
深く詮索するより先に、救急搬送が優先された。
運び込まれるまでの間にも、簡易的な止血処置、輸血、造血剤の投与が行われ、出血死だけはどうにか回避されていた。
一方で、アキラ以上に損壊の激しかったモニカの方は、さらに徹底した治療を受けていた。
四肢欠損、胴体に開いた複数の孔。それでも都市は彼女を死なせなかった。
重要参考人であり、かつ犯人。
「殺さずに確保する」という都市の矜持が、そこにはあった。
なお、アキラが現場で無理矢理つなぎ直した腸管については、当然ながら無菌手術ではなかったため、創部感染のリスクが高かった。
実際、炎症などの軽度の感染兆候が見られ、改めて治療を受けることになった。*1
それでも退院までに要したのは、わずか二日。
ついでに行われた軽傷の処置や、体内に残留していたナノマシンの除去の方が、むしろ時間がかかったほどである。
──かがくのちからってすげー。
そんな感想を抱く余裕があった時点で、アキラはだいぶ回復していた。
その後、現状の説明をアキラ、シオリ、キャロルから受けていたエレナが、都市との交渉役を引き受けることになった。
実際のところ、このパーティーのリーダーは彼女である。
もっとも、前哨基地へ帰還した直後に行ったのは、最低限の対応のみだった。
都市側への簡単な報告、唯一救出できたイージオの引き渡し、そして満身創痍のモニカの引き渡し。*2
それだけで、その場は終わらせていた。
エレナはチーム全体の疲労を理由に、詳細な報告は後日に回すよう、半ば強引に都市側を納得させた。
本来であれば、都市としては即座に細かい事情聴取を行いたいところだっただろう。
だが、モニカが裏切り者だったという事実もあり、強くは出られなかった。
結果、渋々ではあるが、承諾する形となった。
そのため、ミハゾノ街遺跡でのハンター稼業は終わったように見えて、厳密にはまだ終わっていなかった。
そして──
アキラが退院後、最初に行う仕事。
それは都市との交渉。
……ではなく。
「ほっんと──────に、すいませんでした!!」
最大限の謝罪姿勢、DOGEZA。
徒党のトップであるアキラが、床に額を擦りつけていた。
「なんでアキラさんが謝ってんの? 次は何したの、あの人」
そう口にしたのはエリオだった。
「またややこしい取引があるんだって」
答えたのはアリシアである。
二人はこの徒党の最高幹部だ。
アキラ不在時の代行者がエリオ、シェリル不在時の代行者がアリシア。
なお、この代行者という言葉は、どこかの埋葬機関とは一切関係がない。*3
ミハゾノ街遺跡の依頼には徒党の子供たちも参加していたため、戦績処理や依頼調整で、二人は完全に疲弊していた。
死んだ目──それも、出勤ラッシュの
「これ以上……仕事が増えるのか?」
「そうね」
二人は同時に、チベットスナギツネのような表情になった。
「てか、
「ええ、
「だよなー」
失礼である。
「で、いつものデスマーチ以外になんかあるのか?」
エリオが軽い気持ちで尋ねた。
「またアキラが女をたぶらかしてきたの」
「もうええて」*4
ああまたか、と。その場にいた徒党の構成員たちも、同じ気持ちだった。
「それで、次はどの子に手を出したんですか? アキラ?」
暗黒微笑を浮かべるシェリル。
「待ってくれシェリル! 誓って手は出してない!」
「私は“誰に”手を出したのかって聞いてるの」
「ハイ、レイナです。ごめんなさい。許してください」
その名を聞いた瞬間、空気が一段冷えた。
「えぇ……よりによってレイナさんか……」
幹部や構成員たちは頭を抱えた。
目の前で土下座するこの男が、ミハゾノ街遺跡で死闘を制した英雄だとは、誰も思わないだろう。
「そうですか。それで、釈明はありますか?」
シェリルが一歩、距離を詰める。
その様子を、アルファは苦笑しながら眺めていた。
「ま、待ってくれ!」
「はい。待ちました。では遺言は?」
「待ってってば! まだレイナに手を出してない!! 誓う! まじで誓うから!!」
「こういう時の浮気男って一番信用できないんですよ。しってましたか?
シェリルの笑みがより一層際立つ。
「な、ならシオリさんやカナエに聞いてくれ! あの二人が証言してくれるはずだから!!」
アキラは精一杯、
「そのカナエさんも、アキラが手を出した女ですね。他の女の話をしないでいただけますか?」
「ひどい! なんか、その。もう少しこう何というか 手心というか……」
「言い訳ですか、最低ですね」
「くっそ、なんも言えねぇ!」
これが、モニカを罵倒し、自身を賭けてMVPを取った男の末路である。
「で、ほんとに手を出してないとして。それを信じたとしましょう。ではアキラ、あなたは私という恋人が居ながら、将来を誓い合った相手がいながら。他の女性を意図的に惚れさせようとしたわけではないですよね?」
「……かっこつけました。モテたいと思いました」
「最低ですね。
「もういっそ殺してください……」
「……はぁ。顔を上げてください」
「シェリル!」
パァン。
乾いた音が響く。
「これで今回は許します。分かりましたね、馬鹿アキラ?」
「ごめんなさい。ありがとうございます」
その光景を見て、徒党の構成員たちは無言で理解した。
──シェリルさんには、逆らわないでおこう。
『一応聞いておくけど、アキラはなぜシェリルのビンタを避けなかったの?』
『全面的に俺が悪いとおもったから、甘んじて受け入れました』
『いつもそれぐらい真剣にまともならよかったのだけれどね。私の依頼も真摯に対応してちょうだいね』
『可能な限り努力はします』
『そう。なら私も許してあげるわ』
何を許されたのか、アキラは聞かなかった。
その後、二人は別室へ移動し、ミハゾノ街遺跡の経緯と、今後発生する都市との厄介な交渉について話し合う。
「ほんと、あなたって人は」
「あ、ははは……」
アキラは笑うしかなかった。
「それで、私はアキラの代わりに交渉をすればいいのね」
「ああ、そうだ」
「ん?」
シェリルがアキラに満面の黒い笑みを向ける。
「ええそうですシェリルさん」
「よろしいアキラさん。まぁすでにアキラがエレナさんたちに私がアキラ側の交渉役になるからって伝えてくれてたおかげ様で。エレナさんからの報告書も届いてるし確認済みよ。また勝手に交渉役になってたのは驚いたけど、ね」
「いつもありがとうございます。ほんと助かります」
実際アキラは前世というアドバンテージがあっても頭の出来は良くない方だ。
そのため交渉事や策謀に関しては既にどうにでもな~れ(´・ω・`)とAAイラスト*5のように脳内を汚染し、アキラは完全に諦めていた。
だからこそ、シェリルに頼る。
もちろんその意図をわかっているシェリルは何も言わない。
惚れた弱みである。
また実際、シェリルはそうやってアキラが自身を頼ってくれること自体はかなり嬉しいと感じており、飛躍的に成長し続けるアキラに必要とされることなどは、シェリルの生きる意味にもなりつつあった。
が、それはさておき仕事である。
「今度、埋め合わせお願いしますね」
「はい、喜んであなたのため。謹んで」
「だいぶ余裕が出てきて何よりです。では先に話を詰めましょうか」
「ああ、頼む」
「ええ、頼まれました」
そうしてアキラとシェリルはこのミハゾノ街遺跡関係の都市との交渉の準備とすり合わせなどを始めた。
現場仕事だけでなく、事務仕事も残っている。
だが今はシェリルがいる。アキラはそれで
アキラ「さて、話も終わったし寝るか。」
シェリル「どこへ行くんですか。埋め合わせするって約束しましたよね」
アキラ「え、ちょ待。俺病み上がり!!タスケテ!」
シェリル「知りません。さぁ、愛し合いましょう」
アキラ「女って怖い」
そのあとアキラが絞られた。
サブタイの意味。 still in loveとsteal loveの意味。それぞれシェリルとレイナ。
シェリル「今でも愛している」
レイナ「steal love.あなたの愛を、恋人を奪う。なんてね」
某ウマ娘「ふふ……ずっとおりましたよ? トレーナーさんのすぐ傍に……」
アキラ「どっちかというとラヴズオンリーユーの方が好き」
読了感謝です。
とりあえずミハゾノ街遺跡編でシリアスとかバトルシーンとかレスバばっか書いてたので、口直しでヒロインとのラブコメを書きたかったのだ。実際アキラはもっとシェリルに怒られてもいい。
ちなみに前話とかのモニカとアキラの戦闘シーンのレスバや罵倒のシーンはだいぶ端折ってます。
ボツシーン集(主に過激すぎてやめたのと、くどかったから省略した)
アキラ「そもそもハンターやってたら身なりもいいはずなのに、なんでそばかすそのままにしてんだ?私は男に興味ないですーってか?そんでもって自分より上の女には嫉妬するんだろ?まじで終わってるよあんた」(そもそもそばかすがなかったからボツ)
モニカ「黙れよガキが、殺すぞ。」
アキラ「じゃあさっさと殺して見せろよ醜女ェ!」
モニカ「黙れ黙れ黙れ!」
アキラ「男娼相手に必死に腰へこへこしてる醜女の言う事なんか誰が聞くかよ」
モニカ「ろくに性経験なさそうなイカレガキが調子にのるな!」
アキラ「お前と違ってちゃんと経験あるさ。まぁお前も経験豊富だろ?男娼相手に(笑)」(あまりにも下品すぎてボツ)
アキラ「だからさっきから言ってんだろが!耳詰まってんのか?!」
アキラ「話が通じねぇなー?あ?ひょっとして犬語じゃないとダメかな?君ワンワンワーン。」
モニカ「誰が犬だって?!」
アキラ「実際ビルの管理人格の犬だろ?」(さすがにメタ発言とバカにしすぎてボツ)
などマジで書きたいけど書いてないシーンもあります。
ちなみに文字稼ぎのためにあとがきにボツ案記載したわけじゃないよ。ホントダヨ。