新任教師『次元大介』   作:レイゴン

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1-2 砂漠の主

 あのまま車を走らせ続けて、俺はミレニアムへと辿り着いた。

 ヒマリから連絡が来るのは稀も稀だが、わざわざ俺の端末に連絡を入れるくらいだ。

 

 大方面倒ごとか、厄介ごとのどっちかだ。

 どっちも同じに見えるのは偶然だ。

 

 サッサと本業に戻りたいところだが……あの大蛇の面を思い出して頭痛がする。

 あれをどうにかしないと本命のお宝探しは出来ねぇだろうな。

 

『全知』であるヒマリなら何か知ってるだろう。

 ついでに聞くとするか。

 

 端末に来ていたメッセージには、ミレニアムのエントランスに案内人を用意してあるから、その子についてきてくれと書いてあった。

 行ったらすぐわかるような見た目をしているとも言っていたが……。

 

 どんだけ奇抜な恰好してるんだ?

 

 と言ってもだ、キヴォトスの連中のファッションセンスの無さにはもう慣れてるからな。

 どんな格好が来たって驚きはしねぇさ。

 アコやら百鬼夜行の奴らやら、コトリやらな。

 

 クックッ、俺もようやくキヴォトスに慣れてきたな。

 

 

「あ、いた。貴方が先生?」

 

 

 背後から話しかけられる。

 

 言われていた待ち人か?

 まさかこんな簡単に背後を取られるとはな、中々の手練れらしい。

 ヒマリが組んでいる奴なだけはある。

 

 そして、俺は振り向き……思考が停止する。

 

 何なんだ? その恰好は……。

 

 首にかけた赤いヘッドホン、腰に巻かれたショットガンのカードリッジベルトと学生証、白い制服と赤いネクタイ……まぁ、ここまでならいいんだが……。

 

 問題なのは上半身だ。

 

 はだけた服に黒いブラ、そこに着いたファスナー。

 

 恥ずかしいという感情が死滅してるのか?

 

 俺が可笑しいのか? どうなってるんだこの都市は。

 

 慣れてきたと思ってた俺が恥ずかしくなってくるぜ。

 

 

「あー……あぁ、俺がシャーレの先生をやってる次元大介だ。 お前さんがヒマリからの回し者で合ってるか?」

 

「うん、そうだよ。特異現象捜査部、一年の和泉元エイミ。よろしく、先生。早速で悪いけど、ついてきて」

 

 

 挨拶もそこそこに手招きして、俺はそれについていく。

 廊下を曲がりながら、複数のセキュリティエリアを潜り、進んでいくと、セミナーの本拠地がある中央タワーの地下へと案内される。

 

 特異現象捜査部は、セミナーの管轄内だから中央タワーにあるわけか。

 それにしても地下ってのは……ヒマリとリオの仲を考えると色々意味ありげだが……。

 

 そんなことを考えながら進んでいくと、部室へと辿り着く。

 

 部室の中には彼女が……ミレニアムの歴史の中で三人しかいない『全知』の学位を持った天才、明星ヒマリが出迎えてくれた。

 

 

「お久しぶりですね、先生。 エイミもありがとうございます」

 

「あぁ、エリドゥ以来だな。 わざわざ俺にメールを寄越したんだ。それなりの案件だろう?」

 

「むっ、久しぶりにこの超天才病弱系美少女ハッカーに出会ったというのに随分と簡素な挨拶ですね」

 

「そんなもんだ。 俺もお前さんに会いに行こうとしてたところだからな」

 

 

 俺がそういうと、彼女は満面の笑みで上機嫌になる。

 簡単な女だなんて口にしたら、タダじゃ済まなさそうだからな。

 

 実際に頼ろうとしていたのは事実だからな。

 嘘は言ってねぇ。

 

 

「まぁ、俺の案件は後でいい。本題に入ろうか」

 

「そうですね……『DECAGRAMMATON(デカグラマトン)』。先生はこの名に覚えはありますか?」

 

「いいや、初耳だな。なんだ?そいつは」

 

「『神を研究し、その存在を証明できれば……その構造を分析し、再現できるだろう。すなわちこれは、新たな神を創り出す方法である……』。 その仮説を元に作られた、対・絶対者自律分析システム。 つまるところの『神性を探し出す人工知能』です」

 

「神様ってのが関わる話は信じねぇ主義だが……どうにも笑いごとでもなさそうだな?」

 

 

 神様を探すAIか。

 宗教ってのもきな臭いのに、そこにハイテクと来たわけだ。

 面倒ごとの足し算とは、恐れ入ったな。

 

 そんなものが存在するとは思えねぇが……ヒマリはこういうつまらねぇ嘘は吐かねぇだろうからな。

 

 

「それで、そのデカ何とかがどうしたんだ?」

 

「デカグラマトンです、先生。 実は先日、ミレニアムの通信ユニットAIである『ハブ(hub)』が、正体不明のAIにハッキングされる事件がありました」

 

「『ハブ(hub)』……あぁ、コユキが一瞬で解いた暗号を作った高性能AIだったか。負けてばかりじゃねぇか」

 

「ミレニアムの技術の結晶……そう言っても過言ではないほどの傑作のひとつではあるのですが……コユキちゃんはともかく、そのAIに対しても僅か0.00000031秒しか耐えれなかったのは…………」

 

 

 ミレニアムの技術の結晶。

 つまりテメェの学園のプライドそのものを一瞬で崩されたのに等しい。

 それなりに思うところはあるだろう。

 コユキは例外中の例外だからな、あれは仕方ないとして。

 

 ミレニアムの技術力の高さは俺も信頼してるし、そのセキュリティ技術の高さにはいつも助かってるが……その最高峰がそんな一瞬で崩されるとはな。

 

 

「私とリオは、そのハッキングを行った謎のAIを『デカグラマトン』だと推測しています」

 

「何でそう思ったか、その訳を聞こうか」

 

「はい、ハブがハッキングされ、そのAIが消えた後、ミレニアムのネットワークにこのようなテキストが現れました」

 

 

 ヒマリはそういうと画面にそのテキストを表示する。

 

 

『竟に、摂理へと至るパス(path)を見つけたり。 嗚呼……我がパス(path)は「名誉を通じた完成」、我が異名は「輝きに証明されし栄光」……我が名はホド(HOD)

 聖なる十文字の神を証明し、奇跡を預言する8番目の預言者なり。』

 

 

「聖なる十文字……デカグラマトンのことか」

 

「えぇ……さらにここから推測できることが二つ。

 まず一つ、デカグラマトンはAIと接触してそれらを自身の部下……つまり、『預言者』とする。 リオはこれを、一種の人格モジュールに対するハッキングだと見ているようですが、私の解釈とは異なります」

 

「へぇ、全知の考えってのはどんなもんなんだ?」

 

「先生は、覚えていますか? あの時、エリドゥで相対した彼女の事を……ケイ、いえこの場合は<key>と呼びましょうか」

 

 

<key>……そういえば、あの時エリドゥでアイツはリオにトキ、あとあの巨大ロボットをハッキングしたうえで、エリドゥ全体をデータに変換して取り込もうとしてたな。

 

 ただここで大事なのは、前者。

 ハッキングによる洗脳ってことか。

 

 

「お気づきになったようですね。 これは『洗脳』……より適切に表現するのであればAIを『感化』させている、と私は捉えています」

 

「結果に違いはあるが、過程は同じだな」

 

「はい、ケイは現在アリスちゃんの中に封印されています……出現時期と、そして生まれた時間の差異が違うので同じ存在ではないでしょうが……手段の類似からして、同一人物によって産み出されている可能性は高いかと」

 

「厄介だなこいつは……それで、二つ目は何なんだ?」

 

「そうですね……二つ目は、その結果からデカグラマトンの預言者たちは『デカグラマトンそのもの』になるのではなく、独立した個体として活動するという事です。 これは、自身を『聖なる十文字の神を証明する預言者』と宣言していることからも読み取れます」

 

「つまり、統制出来てねぇってことか。それが可能なのかは置いておくとして……あくまで自由意思でやらなくちゃ意味がねぇってところか」

 

 

 手駒にするのなら、それこそ本当の洗脳で完全にそいつの意識を奪っちまったほうがいい。

 かつて<key>がやったみたいにな。

 俺もそういう経験はある……仲間同士で殺し合わせた方が合理的だからだろうな。

 

 

「えぇ、ですので『洗脳』ではなく『感化』と言い直したのです。あくまでもそれぞれが自律的に動くようにしているのです。 何故このような非効率的で、非合理的な手段を取るのか……。

 先生。 『デカグラマトン』の研究分析……そのために、『特異現象捜査部』に力を貸して頂けませんか?」

 

「あぁ、いいぜ。 俺も興味が出てきたところだ」

 

「ふふっ、それはよかったです……それで、先生は私に何を求めるのですか? 私に会いたいと、そう仰っていたではありませんか」

 

 

 車椅子で俺の傍に近寄りながら、ヒマリはそう言う。

 余り俺から誰かを頼ろうとするなんてセリフが出ないから、面白いものを見たなんてそんなところか?

 

 こういうタイプに恩を売ると後が怖いからな。

 そうでなくても、確かにヒマリにこういう面を見せてねぇのは事実か。

 

 

「訳あって、さっきまでアビドス砂漠に居たんだがな。 ヒマリ、お前さんの知識を見込んで聞きたいんだが……超巨大なロボットの大蛇を知らねぇか?」

 

「ロボットの大蛇……アビドス砂漠…………もしかして『ビナー(BINAH)』?」

 

「ビナー? こういう見た目の奴なんだが」

 

 

 運転しながら、こっそりと撮ってもらった大蛇の写真を俺はヒマリに見せると、彼女は俺の端末を取って、まじまじとそれを見つめる。

 

 

「先生……この機械の名前はビナーといって、先ほど名前を出した『デカグラマトン』の預言者の一体……だと思われている者です。 大昔にアビドスから来たミレニアムへの要請の中に名前を上げられていた存在ですので、実在するとは思いませんでしたが…………」

 

「お前さんとリオの予測か? 俺はその辺りは大して詳しくねぇからな。専門家に任せるぜ」

 

「えぇ、私とリオがデカグラマトンの出現と共に過去の文献を漁った際に見つけたのですが……なるほどこれが、先生は先ほど訳あってと仰っていましたね。 良ければその理由を聞いても?」

 

 

 理由を話しても構いはしねぇ……か。

 それにこの件に関しては俺よりも詳しい可能性は高い。

 

 

「『ウトナピシュティムの本船』……それを探してたんだよ」

 

「『ウトナピシュティムの本船』!? 先生、何でそんなものを」

 

「ちょいと前にカイザーの記憶を探ってたら、それがアビドス砂漠にあるって話を見つけてな……どんなお宝か気になるだろ?」

 

「しかし、あの砂漠を当てもなく彷徨うのは、自殺行為ですよ」

 

「そこは、こいつがあるからな。ウタハ謹製見た物の神秘を測るっつう機械さ」

 

 

 俺が取り出した『簡易式神秘測定くん四号』を見たヒマリは、溜息を吐く。

 そこまでの事か?

 まぁ、大方ろくでもない兵器なんだろうが……超古代の機械ってのは気になるもんだ。

 

 それに、物によっては、カイザーの手に渡るよりも前に破壊する必要もあるだろうしな。

 

 

「それで……探している最中にビナーに襲われたと」

 

「あぁ、まるで守ってるかのようだった。 そりゃカイザーも手が出せねぇわけだ」

 

「ふむ……先生でしたらきっと問題は無いでしょうし……どうでしょう先生、ビナーのデータを取っていただいたら、私たちも本船探しの協力をするというのは」

 

「そいつは別に構わねぇが……お前さんただ単に本船が気になるだけだろ」

 

「ふふっ、バレちゃいました」

 

 

 こいつ……知識欲の高さは困ったもんだ。

 悪い事でもねぇが……こいつは絶対にいつか痛い目に合うな。

 

 どちらにせよ、ビナーを殺すには俺だけでは不可能だ。

 手は多いに越したことはない。

 

 怒られそうだが……アルにも声をかけるか。

 確実に黙ってたことを怒られそうだ……。

 

 分かりきっている結果に向かうのは気だるげになるものだ。

 

 それでもやらなくちゃならねぇのが、大人ってもんだ。

 

 

「一先ず、用事ってのはこれで終わりか?」

 

「えぇ、そうですね。お互いに良い収穫になりました」

 

「どちらかと言えばお前さんの方が多そうだがな……にしても寒くねぇか?風邪ひくなよ?」

 

「そういえば、確かに肌寒いですね……もしや、エイミ!」

 

「ん?何?」

 

 

 ヒマリがエイミの方を向くので俺もつられて、同じ方を向くと、そこにはエアコンのリモコンを片手に涼んでいるエイミの姿があった。

 

 あの異常な恰好、まさかほんとに熱放出でもしてるのか?

 

 

「エイミ、一体何度に設定したんですか!」

 

「3度だけど──「3度!? 凍死してしまいます!」じゃあ、服脱いでもいい? ファスナーでもいいけど」

 

「ファスナー……あぁ、いえ言わなくても結構です」

 

「まぁ……仲良くな」

 

 

 デコボココンビだが……まぁあのヒマリに臆することなく我を貫けてる時点で傑物だな。

 

 喧噪を背に俺は帰っていく。

 

 あーぁ、隠し事は嫌なもんだぜ。

 

 少しでも帰る時間を遅らせる為に、エンジニア部の方に俺は足を延ばす。

 いつも通りエンジニア部の開発室は喧騒に包まれている。

 いつ来ても、ここからオイルの匂いと機械の作動音が消えることはねぇ。

 

 ここじゃ、普通に呼んだところで誰も来ねぇのは分かっている。

 

 

「ウタハァ!! いるかぁ!?」

 

「…………あれ、先生じゃないか。どうしたんだい?」

 

 

 大声を上げて呼んだのち、しばらくすると奥の部屋から油にまみれた姿で、ウタハが出てくる。

 

 姿を見るに余程大きい作業をしてたようだ。

 

 

「久しぶりだな、ウタハ。作業中だったか?」

 

「あぁ、リオ会長からの依頼でね。 晄輪大祭に使う応援ロボットを作成していたんだ。折角だから先生の意見も欲しい。 見てくれないかい?」

 

「あぁ、構わねぇが……まぁ、いいか」

 

 

 生徒の頼みを無下にするのも良くねぇだろうしな。

 ウタハが出てきた部屋に入ると、そこには金属で出来た球体があった。

 

 応援ロボット……なんだよな?

 

 晄輪大祭ってのがどんな催しかは知らねぇが、銃撃戦でもやったりするのか?

 

 

「ふふっ、どうだい先生。この私謹製の応援ロボットは!」

 

「あぁ……応援ってよりかは、どう見たって戦車にしか見えねぇんだが……」

 

「それは、対不良生徒用さ! キャタピラは会場での動きを妨げないように、この重装甲は簡単に壊れないように。セミナーからの依頼通りだろう!」

 

「それはそうなんだが……この機関砲は何だ?」

 

 

 機関砲が取り付けられて、球体でキャタピラ付きとくりゃ、クーゲルパンツァーだが。

 まさか、独学で同じ結論に至るとはな。

 にしても機関砲は過剰火力だろう。

 

 

「ふふっ……ロマンだよ先生」

 

「だと思ったぜ……まぁ、いいんじゃねぇか? リオに見したか?」

 

「あぁ、ある程度出来たら見せに行くつもりだとも。 さて、先生はどうしたんだい?」

 

「こいつを少し改造してほしくってな」

 

 

 俺はウタハに例の神秘を計測する機械を渡す。

 

 

「おや、何か不満点でも出たかい?」

 

「まぁな、神秘が含まれたもんを探すために使ったんだが、視界が全部埋まるくらいの量でな。 その神秘の発生源を辿れるように改造できないか?」

 

「視界が埋まるほど……? 一体何を探そうと……例外も例外じゃないか……。 データは……記録されている。 まぁ依頼は分かったよ。先生の顔からして急ぎ用らしい。優先して作ろう」

 

「いいのか? リオからの依頼もあるんだろ?」

 

「私と先生の仲さ。会長だって多少は多めに見てくれるはずだよ」

 

 

 そうウタハは笑いながら、俺の依頼を受けてくれる。

 ちとロマン主義にもほどがあるくらいだが……その仕事ぶりと結果はプロそのものだ。

 まぁ、変な機能をつけたがるのは困りもんだが……。

 

 ウタハに仕事の依頼をした俺は、そのままシャーレへと戻る。

 あのビナーの装甲に打点が通るのは、俺の対物ライフル……あとは便利屋達の爆弾くらいなものだろう。

 

 シャーレの執務室に着くなり、俺は便利屋達にメッセージを送る。

 

 そうして暫く待つと、ドタドタと音を立ててアルが駆け込んでいく。

 

 

「忙しねぇな。そんなに急がなくてもいいんだぜ?」

 

「しょうがないじゃない。だって先生が『大事な仕事がある。執務室まで来い』なんて言うんだもの」

 

 

 遅れて、カヨコが部屋に駆け込んでくる。

 ムツキとハルカは仕事だったか。

 

 

「社長……急ぐのは分かるけど……速すぎ……」

 

「ふふっ、カヨコ課長。まだまだ修行が足りぬぞ?」

 

「はぁ……悪いところまで似てきたんじゃないの? 社長」

 

「誉め言葉として受け取るわね。 それで?大事な仕事って何かしら。ハルカとムツキも必要なら、連絡を入れるわ」

 

 

 何処かで聞いたことがあるようなセリフをアルが言ったが、どこで聞いたんだか?

 まぁ、そこは今は良い、仕事の話に移るとしよう。

 

 俺は、二人に今朝撮ったビナーの写真を見せる。

 

 

「先生、これは? CG……何てそんなの使うようなタイプじゃないと思ってるんだけど」

 

「今朝、アビドス砂漠で撮った写真だ。こいつの名前はビナー……っていうらしい」

 

「アビドス砂漠……そんなところまで何しに行ってたのよ。それに、先生少し髪の毛が焦げてるわね」

 

「お前は探偵か何かか? ……カイザーPMC理事を覚えてるか?」

 

「えぇ、覚えてるわ。確か砂漠で何かを探してたって……まさか先生、抜け駆けかしら?」

 

「社長、言い方。それで、先生は敗走してきたってこと?」

 

 

 二人の言葉が気持ち少し強くなる。

 怒ってるな……。

 

 まぁ分かってたから覚悟は出来ていたが、視線どころか部屋の温度も冷たくなってきた。

 

 

「……まぁ、そんなところだ。まさかあんな奴が居たとはな。それで仕事の話だ。 お前さんらの腕を見込んでだが……あの蛇野郎に一泡吹かせてやりたい」

 

「なるほどね……先生のマグナムのことは信頼してるけれども、確かに豆鉄砲すぎるわね」

 

「あぁ、対物ライフルも持ち出すつもりだが……お前さんらの力を借りたい。どうだ?」

 

 

 アルの視線は未だに冷たい。

 流石に何にも言わずに事を行ったのが、トサカに来たか?

 

 カヨコがアルの顔を見た後に、少しため息を吐いて俺へ耳打ちしてくる。

 

 

「……先生、これは私もだけど。社長はパートナーって言ってくれたのに、置いてけぼりにされて怒ってるの」

 

「……まぁ、だろうな。 はぁ、アル」

 

「何かしら」

 

 

 俺が、アルの名前を呼ぶと、彼女は素っ気ない態度で、俺のことを見つめてくる。

 

 

「悪かった、お前さんらを蔑ろにする気はなかったんだが……」

 

「先生、言い訳はいいわ。一つ答えて」

 

「分かった」

 

「私は貴方の何?」

 

 

 その短い一言に、俺は言葉を詰まらせる。

 

 

 




まさか、アルの口からあんな言葉が出るなんてな

何時だったかルパンが不二子の奴に言われてたっけな

俺ぁそう言うのは勘弁してもらいたいぜ

次回 狼蛇相対す

色恋と狼は縁がねぇんだよ






ヒロインを作る気は当初なかったんですけどね?
まぁタグを入れたという事はそう言う事です

さてさて、感想、ここすき、評価、よろしくお願いいたします!
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