アリスは勇者になりたかったです。
でも、それは、叶わない無謀な夢なのです。
あの日、モモイ達と一緒に、ヴェリタスさんの部室で機械を見たあの瞬間から、アリスはアリスの意思で体を動かせずに、あの惨劇を見続けました。
何度も何度も、止めてと、止まってと願ったのに、アリスは止めることができませんでした。目を背けることすら出来ませんでした。
アリスは、無力でした。
アリスは、リオ会長を血塗れにしました。
アリスは、トキを背後から襲って、その背中を刺しました。
アリスは、ネル先輩の顔を殴り飛ばしました。
アリスは、アスナ先輩の足を捻じ折りました。
アリスは、アカネ先輩の頭を殴りました。
アリスは、カリン先輩のお腹を何度も殴って踏みつけました。
アリスは、ウタハ先輩、ヒビキ先輩、コトリを爆撃しました。
アリスは、ユズの顔を爆風で燃やしました。
アリスは、ミドリを背中から撃ち殺そうとしました。
アリスは、モモイの骨を折って、その両手を焼き尽くそうとしました。
アリスは、先生を撃ち殺しました。
アリスが、アリスで、居る限り、みんなに迷惑をかけてしまいます。
アリスのせいで、みんなに怪我を負わせて、みんなの笑顔を奪ってしまいます。
アリスは、勇者ではなく、魔王にしかなれないのです。
アリスは、ただ、あそこから連れ出してくれた。
モモイみたいな勇者になりたかった……
たったそれだけなのに。
それなら、アリスは、アリスは…………
ここで、死んでしまった方がいいのです。
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リオとヒマリ、ミレニアムが誇る二人の天才の手によって、何事もなくアリスの精神世界に足を踏み入れることが出来た。
視界が真っ白に染まり、しばらくしたのち……目を開くと、そこはアリスと初めて出会ったあの『廃墟』の光が差し込む玉座がある部屋だ。
精神世界なだけあって、モモイたちや、俺の体についてた細々した傷が消えている。
「ここがアリスの……」
「ここの何処かにいるって訳だな」
「アリスちゃんの心の中って……こんなに……」
ユズが小さな声で、寂しそうな場所なの。
と、そう声を漏らす。
普段は明るく振舞っちゃいるが、案外一人でいるのが好きなのかもしれねぇな。
それとも、寂しがり屋なのかもしれない。
「ねぇ、お姉ちゃん!ユズ!先生!……あそこ!」
ミドリが何か見つけたようでその指さす先には……アリスの姿が居た。
最初に会った時のように、光の当たる玉座で瞳を閉じた姿で。
まぁ、前とは違い、今度は服を着ちゃいるがな。
「アリス……!!」
「待て、モモイ」
モモイが大声で駆け寄っていく。
その手を掴んで止める。
「なんで止めるの!?」
「アリスは、ケイによって精神を沈められた。なら、アイツがここにいる可能性もある」
今すぐ駆け出して、会いたいって気持ちは痛いほど分かるがな。
「…………だれ?」
その時、か細い声が聞こえる。
この声は、決して聴き間違えることもない彼女の声だ。
俺は手を放していた。
何よりも、駆け寄る三人の少女を前に止められるとは思わなかったからな。
「私達だよ……!!」
「アリスちゃん!私たちが来たよ!!」
「アリスちゃん!!」
抱き着く三人の目には大粒の涙がとめどなく零れ落ちている。
ようやく、ようやく出会えたのだから。
「思い出したか?アリス」
「モモイにミドリ……ユズ……?先生まで……?」
寝ぼけていたアリスの目がようやく定まって、三人を見回した……
その時、アリスはその両手で、抱き着く三人を押し飛ばし、後ずさりしながら距離を取る。
「だ、駄目です……アリスに近寄っちゃダメです……」
「あ、アリス……?」
「そうです、王女よ。貴女が見てきた光景を思い出してください」
アリスが発した拒否の言葉を聞いたモモイが、悲しく驚いた顔で、アリスの目を見つめている。
そして、代わりに答えようとする声が、新たに増える。
影の方から現れたその姿は、もう一人のアリスであり……そして、今回の黒幕だ。
「<key>か」
「驚きはしないのですね、次元大介」
「アリスの精神に干渉できたお前さんだ。こうして出てきてもおかしかねぇよ」
青い瞳を覆いつくすかのような紫の光を発したケイが、アリスの隣に立ち、その肩に手を置く。
「で、見てきた光景ってのは何の話だ」
「文字通りの意味ですよ」
やっぱりか、俺の最悪の予想が当たっていやがったな。
洗脳されたリオとあのデカいロボットの視界が繋がっていた時に、思いついた予想だったが……
「え?どういうこと?」
「つまり、今までお前らと俺たちの戦いの全てをアリスの視界に共有でもしてたんだろ?」
「肯定。正確に言えば、王女と私が一つになってからの出来事の全てです。貴方たちがここに辿り着くまでに、戦い、走り、傷つき、傷つけたその全てです」
実に合理的で悪趣味なやつだ。
リオを救出するために俺はリオに腹を撃たせた。
その光景もきっとアリスは見てたのだろうな。
<key>にとってアリスという人格は邪魔なものだ。
あくまでも『Al-1S』としての彼女が大事なのであり、その使命にとって有害でしかないアリスの精神を効率よく破壊するには……確かによく効くものだろう。
「王女は、何故こうなったのか……その理由を既に理解しているはずです」
「……アリスは……アリスは、帰れません」
アリスの表情が曇る。
機械がここまで来るとはな。
喜怒哀楽。
人に必要な四つの感情。
人が人たらしめるその感情をアイツは既に持っている。
「アリスが側に居たら、みんなを傷つけてしまいます」
「アリスちゃん、違う!そんなわけないよ!」
「ミドリの言う通りだよ、アリスちゃん。私たちはそんなこと……」
俺たちが想像している以上に、アリスの心に負った傷は大きいのだろう。
その心の優しさは美徳でもあり、付け入る隙にもなる。
「ミドリ……ユズ……でも、アリスは、みんなに怪我を負わせてしまいました……」
ポロポロと、俯くアリスの瞳から涙が零れ落ち、地面へと滴る。
「アリスは……モモイを、二度も殺しかけました……」
アリスは、あの光景を恐らく、一人称で見続けたのだろう。
自分がやったことなのだと思い込んでしまうほどに。
「アリスは、ミドリや……ユズを……殺しかけて……ネル、先輩も……リオ会長も……」
そして、と言葉を続ける。
「先生を、手にかけました……アリスは……勇者ではなく、魔王ですから」
俺はまだ生きてるぞと言いたかったが、アリスの視界では、俺が撃たれるところまでしか見えてなかったのだろう。
自分のことを、勇者ではなく、魔王だとそういうアリスは、なんとも自罰的に見える。
「いつか、世界を……キヴォトスを滅ぼす、魔王として、生まれた……から……
アリスが、居るから……そこに、みんなの側に、居たいと、願ってしまうから……」
零れ落ちる涙は、止まることなく、アリスの頬を濡らし、アリスの心を沈めていく。
「そんな……魔王は、みんなの側にいては……いけません。
大切な人たちが……苦しんで傷つくのなら……いっそ……」
泣きながら、アリスは、表情を無理に笑顔に変えていく。
それは、自分のせいで悲しむ必要はないとでも言いたげに。
これが、自分の選択だからと言いたげに。
「アリスは……アリスは、ここで死ぬのが、正しいのです」
だから、諦めろとでも言いたいのだろうな。
そんな言葉を言われて、諦めがつくほど俺は、こいつらは。
真面目じゃない。
乾いた音が空間に響く。
「モ、モモイ……?」
「私たちが……私たちが作った『テイルズ・サガ・クロニクル2』は……!特別賞をもらったんだよ!!」
モモイが、アリスに近寄って、その頬を張り倒し、そう声を上げる。
いきなり殴られて、何で急にそんなことを言ったのか。
アリスの顔が困惑に包まれる。
「キヴォトスの終焉?何言ってるの?アリスがいるだけでみんなが傷つく?だから、死んだ方がマシ!?……誰がそんなバカなこと言ったの!!!!」
こうやって、声を荒げて友達を説得できるってのは、若者の特権だ。
俺のような奴には取れない手段だろうな。
「アリス、お前さんがいなきゃ、アイツらの居場所は護れなかった。お前が居たからこそ、あの日、モモイたちは立ち直れて、そして賞を手にすることが出来たんだ」
──……アリスの心はあのゲームに盗まれてしまいました!
あの言葉がなければ、ゲーム開発部の物語は、バッドエンドだっただろう。
それは、力強く頷くミドリやユズ、モモイが何よりもの証人だ。
「そうだよ!部活を守れたことも……ゲームを作って、一緒に遊んだことも!ものすごく怖いと思ってたネル先輩が、優しい人だってわかったのも……全部!ぜーんぶ!アリスがいてくれたからだよ!」
あの日、アリスをこの暗い地下の世界から連れ出した時のように、モモイはアリスを暗い底から助け出そうとする。
「それなのに、アリスが魔王だとか、そう生まれついただとか……だから……だから死ななきゃいけないとか!!!そんなの、全ッ然意味わかんない!!そんなの誰が納得するもんか!!」
「うん、絶対に」
「このまま居なくなろうとするのを……放ってなんか……おけないよ」
俺は、そういう物語は、あまり嗜まないが……『勇者』ってのは、こういう自分の心に従って、我儘でも助けようとする奴のことを指すんだろうな。
それなら、アリスにとって最初に出会った勇者は、ゲームの中の彼らじゃなく、あの日あの場所で、手を取ってくれたモモイたちこそが、アリスにとっての勇者なんだろう。
「……な、な……何故、ですか?みんな……どうして……」
「それは、お前が一番分かってることなんじゃねぇのか、アリス」
「で、でも……アリスは……魔王で、アリスのせいで……みんな、死にかけて……」
「先生の言う通りだよ、だって、前にアリスちゃんが言ってたじゃん」
前に、鏡争奪戦の時、アリス一人でも作戦を成功させれたはずなのにも関わらず、アリスは絶体絶命の危機に陥ったゲーム開発部を助けた。
それは、アリスにとって彼女らがかけがえのない仲間であり、友達だからだ。
──どんなゲームの中でも、主人公たちは……決して、仲間のことを諦めたりしませんでした
答えは、とうの昔に出てる。
「たとえアリスが魔王だったとしても、そんなの関係ないよ……!そんなの、ただのジョブにすぎない!」
「アリス、お前さんが、何を目指そうとそれは、てめぇの勝手だ。 悪党を目指すのも、正義の味方を目指すのも。 だとしてもな、生きてなきゃ、生きなきゃ、どんな才能も実を結ぶことはねぇんだ。 アリス、お前は何になりたい。自分の本心を言えよ」
ここに来てから、ずっとアリスは、辛そうで苦しそうな顔で嘘をついていた。
俺らにじゃねぇ、自分にだ。自分を納得させて、そうだと信じ込ませるように。
「アリスは……魔王なのに……世界を……滅ぼしてしまう……のに……なのに……」
倒れているアリスに、モモイが手を差し伸べる。
その手を見たアリスは、俯きながら言の葉を綴る。
「……それでも……アリスは……そんなでも、いいんですか? 冒険を……みんなと一緒に……クエストを、続けても……いいんですか? こんなアリスでも……? 本当に……?」
「生きたいように、生きろよ。お前の人生はお前のものだ」
「それなら……も……がしたいです」
アリスが、モモイの手をとって立ち上がる。
顔は、まだ俯いたままだ。
「何がしたいんだ、アリス」
「……アリスも!勇者になって……! みんなと……モモイ、ミドリ、ユズ。そして先生と……冒険を続けたいです……!」
顔をあげたアリスが、涙を振り切って声高らかに宣言する。
「魔王である……アリスが、そうしても、許されるのなら……!」
「うん!アリスがしたいならそれで充分!」
「魔王だって、勇者になれるよ」
「むしろ、最近はそういう展開もあるしね!」
「仮にブームがなくったって、私たちが、次回作で作ればいい」
アリスの手を掴んでいるモモイが、腕を引き寄せて、四人で輪になる。
いつもの、アイツらがようやく返ってきたんだ。
「そうだね!だって、私達四人は、色々な想像を形にすることが出来る……!」
「何でも作る事が出来る……!」
「「「『ゲーム開発部』だから!」」」
その言葉を聞いたアリスが再び涙を流し始める。
今度は、悲しみと絶望で流す涙なんかじゃない。
喜びと希望で流す涙だ。
「……では、アリスは……『勇者』になりたいです」
「立派な夢じゃねぇか、アリス」
夢は誰しも持ったっていいんだ。
キヴォトス一のアウトローだって。
キヴォトス一の忍びだって。
勇者だって、どれもこれも、代わりの見つからねぇ宝だ。
「アリスは……アリスになりたいです……!」
「あぁ、お前さんには確かに生まれた理由がある……かもしれねぇ。だけどな、どう生きるか最後に何になるかは、自分で決めていいんだぜ」
俺が、ガンマンになったのだって、そうだしな。
俺の言葉を聞いたアリスが泣きながら笑い、その精神力が部屋に影響を及ぼしたのだろう。
何処かのゲームで聞いたことのあるような電子音と共に、アリス……いや、『Al-1S』が座っていた玉座が、姿を変える。
アリスの在り方が、変わった影響だろうな。
「これは……!」
それは、このキヴォトスにおいて、アリスしか扱うことのできない選定の剣。
それは、アリスにしか持つことの許されない希望と光の剣。
「勇者の剣……アリス!これ!」
「勇者の剣を……!」
「抜くんだよ、アリスちゃん!」
アリスが、その苔むした剣に手を触れると、開花するかのように剣が新品の状態まで復元する。
そして、その様子をずっと見ていた<key>の表情が変わる。
「それは……!『王女』よ……あなたのその能力は……! あなたのその力は、世界を滅ぼすために存在するというのに……!」
「違うな、<key>。力に善悪はねぇ、その存在理由もな。大事なのは、それを誰がどう使うかだ」
「あなたが……貴方がそれを口にしますか!次元大介!その『紛争』に身を焦がされた貴方が……!」
俺の言葉をきいた<key>が、初めて激昂する。
俺は、アイツを少し誤解してたかもしれねぇな。
もっと冷酷で非道で無機質なやつだと思っていた。
でも、それは違う。
こいつは、あくまでも自分の使命に忠実に従っていただけ。
己の存在理由に縛られた……錠前そのものだった。
ただ、今回は俺らの意思が強かった。
たったそれだけだ。
「ケイ!アリスのこれは、勇者の武器です!何故なら……アリスがそう決めたからです!」
久しぶりに聞く重低音と共にアリスが<key>に向かって銃口を向ける。
「今のアリスは……光属性の勇者……! 光よ!!!!!」
「王女よ……貴方……は……!」
「アリスのクラスは『王女』ではありません!!『勇者』です!!!」
「理解……不能……」
俺の目に最後に映ったのは、光に飲まれ拒絶された<key>の悲しそうな表情と声だった。
それと共に意識が浮上し……
青いモニターが並ぶ。エリドゥの中央タワーの最上階へと戻っていた。
「先生……成し遂げたようね」
「あぁ、まったく、ガキ共ってのは凄いもんだ」
「……そうね、私の計算を何度も超えられた」
目を覚ますと、逆さ写しのリオが出迎える。
また膝枕されていたようだ。
起き上がり、リオと軽く会話すると、どうにも齟齬を感じる。
まぁ、今に始まった話ではないんだがな。
「一応言っとくがな。お前さんも入ってるぞ?」
「いえ、私はそのような──「結果はどうであれ、お前さんはいつも未来の平和のために動いてる。その無私の行動は、俺には出来ねぇからな。」……」
「この先のミレニアムにはテメェが必要だし、その座はお前が卒業するまでは誰にも務まらねぇよ」
軽く、その頭を撫でて俺なりの労いの言葉をかける。
どれだけ無私に徹していたとしても、こいつも人で、生徒なんだからな。
「お疲れ様、よく頑張ったな、リオ」
顔を俯かせながら、ゆっくりと静かにポツリ、ポツリと涙を零すリオ。
その頭をゆっくり撫でていると、ようやくあいつらも返ってきたらしい。
「はっ!?アリスは!?」
「アリスちゃん!起きた!?」
「……アリスちゃん!」
起きた三人は、駆け出してアリスへと飛びつく。
笑顔で迎えるように抱きしめるアリスと三人の姿を見ながら。俺とリオは顔を見合わせて、クスリと微笑む。
「よし、お前ら、帰るか」
『下層のロボットたちも機能停止しているので、帰り道は楽に帰れると思いますよ』
無線で、ヒマリの声が聞こえる。
そういや、こいつらにも礼を言わねぇとな。
この作戦中ずっと、バイタルチェックと作戦指揮、情報分析に対ハッキングを行ってたんだからな。
「ヒマリに、ヴェリタスのお前らもありがとうな。いなかったらどうなってたことか」
『えぇ!そうでしょうそうでしょう!この──』
疲れてるんでな。
無線をそっと切った俺を信じられないとでもいうような目でリオが見てくる。
「ネルたちも待ってるだろうからな。帰るまで一応……気を付け……」
体が前のめりで倒れる。
腹部に激痛が走る。
おい、返すの、ちっと早すぎやしねぇか?相棒。
「先生?……先生!!!」
リオの声が聞こえる中で、俺は……意識を落とした。
王女は、その殻を破り、勇者へと育っていく。
多くの傷を負いながら、宝物を取り返した一行は帰路へと着く。
倒れた彼を背負いながら。
次回 エピローグ
次回、いよいよ完結。
長かったですね……あの傷を返すタイミング本当はもっと先にするつもりだったのですが、そうするとルパンが次元を殺しに来たみたいな構図になるのでここにしました……致し方あるまいて。
アリスとケイはそれぞれ、体に宿った機能とは別に神秘を宿しています。
あの勇者の剣は、アリスの神秘ではないとだけ。
ケイ、悪役に徹させてしまいましたが、あくまでも彼女の行動原理は『Al-1S』の為であり、そのAl-1S自体は『名称変更……本機の名称は『アリス』』の時点で、消えたものだと思ってます。
それ故に『亡き王女のためのパヴァーヌ』なんですね。
さて、前回も告知いたしましたが、第二回貴方が選ぶ好きな一文選手権を開催いたします。
範囲はミレニアム編全編から『百鬼夜行より愛を込めて』までの全範囲です。
集計を何時にするかはまだ未定ですが、募集自体は既に開催しておりますので、皆様ぜひ投票していただけると助かります。
それでは最後に、評価、感想、ここすき、よろしくお願いいたします
今の話のタイトルが分かりにくいとの意見を得て変更するか否か
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例:殺し屋の矜持
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例:1-10
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例:1-10 殺し屋の矜持