新任教師『次元大介』   作:レイゴン

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絆ストといったなあれは嘘だ


#EX12 貴女にとって~ミレニアム編~

 まさか私一人で三大学園の内の二校を回ることになるなんて……

 ただでさえ、皆さんから凄い圧を感じる取材で、疲れてるのに……

 先輩方……少しだけ恨みますよ。

 トリニティは、今忙しいとのことで取材拒否されてしまいましたし……

 これが終わったら、シャーレに出向かうとしましょうかね?

 

 ミレニアムは、キヴォトスの最新技術が数多く生み出されている学園。

 学校の玄関に向かうまでの道も、どこか近未来的な舗装が施されている。

 

 ミレニアム……最近、セミナーの会長さんの横領発覚による騒動を私の学校の放送部が取り扱ってましたっけ。

 そこにもあの次元先生が関わっているのでしょうか……

 

「あっ!!危なーーーい!!!!」

 

 そんなことを考えていると、大きな声が上の方から聞こえ、その声にびっくりして歩みを止めると、目の前に黒くて四角い何かが落下して地面にぶつかって砕ける。

 

 これは……レトロゲームのハード……?

 

「あ、あっぶなかった……!」

 

「お姉ちゃん何してるの!!!」

 

 落ちてきたものが何か考えていると外にまで聞こえる怒号が体を揺らす。

 声の方を向くと、そこには桃色の猫耳のカチューシャを付けた少女と同じデザインの緑色の色違いのものをつけた少女が窓から身を乗り出して、私の方を見ている。

 

「ごめーん!!!大丈夫だった!?」

 

 そういうと桃色のカチューシャの少女が窓に足をかけて飛び出す。

 

 えっ

 

 落下、骨折、怪我……

 落下して壊れたゲームのハードの残骸のような姿になる少女の姿を想像してしまった次の瞬間、少女の体がブレて消えた。

 そして、次の瞬間には、私の目の前に。

 

 え、今何が……!?

 

「よし、怪我はないね……良かったよぉ……あ、私ゲーム開発部のモモイね!」

 

 あっ、はい……えっとクロノススクールのハヤテと申します。

 あの、ゲーム壊れちゃったみたいですが……

 

「あぁ!ユウカが言ってたクロノスの子だね!いきなりごめんね……ちょっとゲームが白熱しちゃってさぁ。ん?プライステーションのこと?……いいんだよ。また買えばいいしね」

 

 優しくはにかむ彼女の横顔はちょっとだけ大人びた雰囲気を感じる。

 

 ゲーム開発部……あ、ミレニアム特別賞を取ったTSC2を作った部活ですよね!

 

「そうだよ!もしかしてプレイしてくれたの!」

 

 もちろんですよ、ミレニアムが特別賞という枠を作った異例の作品。

 記事にするためにもプレイしましたが……シナリオが特に……!

 

「ふふん、何ていったって、私がシナリオを書いたからね!」

 

 なんと!それは、あとで個人的に取材させていただいても?

 

 そんな感じで楽しく話していると、青い髪の少女が学校の方から走ってくる。

 

「モモイ〜!!!今度は何したの!!」

 

「げっ、ユウカだ!」

 

 ユウカ……セミナーの会計、次期生徒会長候補のユウカさん?

 なんか、思ったよりもフレンドリーそうな……そんな雰囲気を感じさせる。

 

 走ってきたユウカさんに事情を説明したモモイは軽いお説教をされた後、私のことを紹介してくれる。

 

「あぁ、クロノススクールの……お話は会長から伺っています。取材の件ですね」

 

「取材?ユウカも受けるの?新妻特集と……かっ!?」

 

 ガンッと大きな音を鳴らしながらモモイの頭にゲンコツが落とされる。

 犯人は当然の如く、顔を真っ赤にしたユウカさんだ。

 顔を真っ赤にしてるあたり、心当たりのある方でも居るのだろうか……?

 

「クロノススクールさんは今、先生のことについて取材してらっしゃるの」

 

 そこからは私が、今我々クロノススクールが発行している月刊キヴォトスは、存亡の危機に立たされており……そこで逆転の為、今話題の次元大介先生が関わった生徒さん達にインタビューをしているんです。

 題して『貴女にとって次元大介という男はどんな存在なのか』

 という題目です。

 

「え、ユウカそれ私のところに話通ってないんだけど?」

 

「いやそんなはずは……ミドリから聞かなかった?」

 

「…………〜〜♪」

 

 多分聞きそびれたとかそういうのだろう。

 わざとらしく口笛吹いてるあたり間違いない。

 

 しかし、モモイさんも、先生と何か繋がりが?

 

「そうだよ!なんて言ったってミレニアムで最初に先生に依頼したのが私たちゲーム開発部なんだからね!」

 

 なんと、でしたら今回の取材のトップバッターをモモイさんにお願いしても……?

 

「……うーん、まぁ会長も忙しい方ですし……私から話を通しておくわ、モモイ。変なこと口走らないようにね」

 

「はいはい、じゃあミドリ達呼んでくるから、ハヤテは先行っててー!」

 

 そう言ってモモイさんはドタドタと走って行ってしまった。

 元気というか快活というか、嵐のような……

 でも、良い人なのは間違いない。

 ユウカさんに案内されて、ミレニアムの会議室に通される。

 最新式のプロジェクターに部屋の照明ひとつ取ってもどれも最新モデルのものばかり。

 ゲヘナ学園は、古風なものばかりだったのに比べると真逆の建築様式で、同じ学園都市でもこんなに違うものだと改めて思い知らされる。

 

「ハヤテー!お待たせ!」

 

 モモイさん、そこまで待ってませんよ。

 では、モモイさんからで大丈夫ですか?

 

「うん!他のみんな外で待ってるから。それで先生だよね〜……うーん……真面目で不真面目な大人かなぁ」

 

 不真面目、ですか。

 

「そそ、先生に私たちの作ったゲームを遊んでもらった事があるんだけどさ。先生意外とね、沸点が低いんだよね」

 

 なんと、それは……あまり楽しくないのでは……?

 

「普通の人ならそうなんだけどさ?ついつい揶揄いたくなる怒り方っていうかキレかたをするっていうのかなぁ……意外と子供っぽい……そう、子供っぽいところあるんだよね!」

 

 自分で言ったことに納得したように身を乗り出して、そう言い放つ。

 子供っぽい……今まで聞いてきた先生の様子とは少し違うような……

 子供っぽい側面も大人っぽい側面も両方有しているということなのでしょうか……

 

「あとねぇ……先生、歯医者が怖いんだってさ」

 

 歯医者が!?

 いや、まぁ気持ちは分からなくはないですが……

 

「何でそんなこと知ってるのって顔してるねぇ……先生とゲームで勝負して勝ち取ったからね!ふふん」

 

 しかし、意外な弱点ですね……先生も怖いものがあるんですね。

 

「だよねぇ。虫歯でもあったりして」

 

 いやいや、大人ですよ?

 あったとしても治すでしょう?

 

「流石にか!もしそうだったら笑い死んじゃいそうだもん!……あぁ、でもそうだね、子供っぽい所を見せるからこそ、大人っぽいところが引き立つのかなぁ」

 

 なるほど……

 

 そんなことをいってモモイさんが出ていった。

 昔からギャップのある人間は好かれやすいなんてよく言われる。

 先生もそういうタイプなのかもしれない。

 

「お疲れ様です」

 

 いえいえ、お待ちしておりました。

 

 次に入っていったのは、先ほどのモモイさんの妹である才羽ミドリさん。

 モモイさんとは違って、落ち着いた少しだけ大人びた雰囲気のある子。

 そんな印象を受ける。

 

「それで、先生のことですよね……かっこいい大人……ですね。その子供っぽい所は確かにあるんですけど、言葉一つ一つに渋さというか……年季を感じるんです」

 

 年季、ですか。例えば、どのようなものでしょうか?

 

「その、実は私たち一度セミナーとC&Cと戦闘を行ったことがありまして……」

 

 え、セミナーとC&Cと!?

 実は結構なその……

 

「あはは、まぁあの時は仕方なかったと思います……それで、先生はそんな私たちに手を貸してくれたんです。セミナーと対決したのでユウカも敵側で……当然、ユウカは先生に対して寝返らないか聞いてきたんです」

 

 まぁ、シャーレ……及び先生としてもあまり問題児側に手を貸すのも、風評的に良くないですもんね……

 

「……はい。そんな先生なんですが、ユウカの提案を蹴ったんです。『俺がこいつらに付いたのは、そういう俺が好きだからさ』って」

 

 渋いですねそれは……そんな自分が好きだから味方に付いたに過ぎないと……

 

「はい、一見薄情そうにも聞こえます……けれども、その心は凄く熱くて優しい人なんだなって私は思います……あ、あとそう部長のユズなんですが……これを」

 

 そう言って、ミドリさんから1枚の紙を渡される。

 

『ごめんなさい、人見知りで怖くて取材を受けたら緊張でカチカチになっちゃいそうなので、文面でミドリに託すことにします。

 私にとって先生は、頼れる大人です。

 部活が廃部になりそうな時に、先生は来てくれて。何度も何度も危機を救ってくれて、私たちの背中を押して見届けてくれた人です。

 きっともう色んな人が言ってきたと思います。

 それでも何度言っても足りないくらい、先生は頼れる凄い人だってそう伝えたいです。』

 

 ユズさんからのメッセージ。

 さっきミドリさんが言っていたセミナーとの対立もここに関わることなのでしょうか……

 今でもゲーム開発部が存続している。

 それ自体は、彼女たちの頑張りそのものだろう。それでも先生の力添えがあったことは事実。

 縁の下の力持ち……なのでしょうか?

 

 そんなことを考えていると、扉が勢いよく開かれる。

 

「パンパカパーン!アリスが現れた!」

 

 最近、ミレニアムに転入した天童アリスさんがビシッと人差し指を天井に向けてポーズしたあと中に入ってきた。

 だいぶキャラが濃い子だ。

 

「よろしくお願いします!先生のことについて知りたいとモモイから聞きました!」

 

 はい、よろしくお願いします。

 アリスさんから見た先生について聞かせてください。

 

「はい!アリスにとって先生は……先代勇者のような存在です!」

 

 先代勇者……?

 

「はい!アリスが迷った時どうしようかわかんなくなった時に先生を頼るとアドバイスをくれるのです!まるで経験してきたかのような!」

 

 なるほど……

 

 この子の語彙は少し……いや大分特徴的だが、意味を理解すると例えがだいぶ的を得ているものだと思う。

 

「……それに先生は、アリスに大切なことを教えてくれた人です」

 

 大切なことですか?

 

「はい!生まれた理由があったとしても、何になりたいかどう生きたいのか、それは自分で決めていいということです」

 

 それは……とても大切なことですね……

 

「はい、この言葉は、アリスの中の最重要セーブデータの中に収められています」

 

 貴重な体験をお話頂きありがとうございます!

 

「いえ!大切な言葉を広めるのも勇者の役目だと聴きましたから!」

 

 そう言ってアリスさんは部屋から退出する。

 変わった子だったけども、あの子もいい子なのだろう。先生は出会う人の運がいいのかもしれない。

 

 そして次の人が部屋に入ってくる。

 

「……ここで合ってたか。オラさっさと始めんぞ」

 

 随分と身長の小さいスカジャンを羽織った少女……C&Cの美甘ネルさんだ。

 まさか、部長が参加してくださるとは思わなかった……

 

 よろしくお願いします……

 

「おう、先生の事だったな……まぁ、出来ることなら戦いたかねぇな」

 

 戦いたくない……あ、ゲーム開発部が語っていたセミナーとの戦いですか。

 

「あぁ、聞いてたのか。まぁそんときに一回先生と闘り合ってな。訳は言えねぇんだが、先生の特訓にも参加してんだけどな。元からかなり強ぇ方だけど、最近はアタシの速度にも対応してきやがった」

 

 ネルさんって、確かキヴォトスでもトップクラスの足の速さを持ってますよね……?

 

「あ?どこで聞いたそれ」

 

 あ、その昔の月刊キヴォトスで行われた暴徒鎮圧タイムアタックで挙げられてた『リトルタイラント』って名前で……そのスカジャンに見覚えがあったので……

 

「……はぁ、まぁそうだな。 確かにあたしは短距離だけなら絶対に一番速い自信はあるんだが……。 先生の場合、元々動体視力がイカレてんのはあるんだけどよ、あれは経験値が可笑しいんだよ。01……アスナ程じゃねぇが、攻撃のパターンの予測にそっから正解を掴んできやがる」

 

 なるほど、その私はあまり戦闘経験がないのですが、それってどれくらい凄いことなのでしょうか……

 

「あたしが何か攻撃しようとしたらフェイント含めて予測して対応してくるんだよ。

 例えば、マルバツ問題でサンカクまで考える奴いるか?」

 

 なるほど……それは、だいぶ……

 

「だからイカレてんだよ。それに前に休憩中に……スーツの下見たことあるんだけどよ」

 

 えっ、それはレアなのでは……!?

 

「ん……まぁ、そうかもな。そう、あくまで言いたいのは、先生の筋肉とかじゃなくって」

 

 やっぱり筋肉凄いんだ……

 

「だから違ぇって!!……ふーっ、そう先生の身体すげぇ古傷ばっかなんだよ。あたしも仕事柄少なかねぇし、まぁミレニアムは医療技術も高ぇから基本的には消せるんだけどな……それでも明らかに多い。切り傷に弾痕。並の人生じゃ、あぁはならねぇ」

 

 つまり先生は、少なくともキヴォトスの外では……

 

「あぁ、ロクな仕事をしてこなかったんだろうな」

 

 そう言ってネルさんは少し複雑そうな表情を見せる。

 憐憫にも近いようなそんな表情。

 

「別に先生の過去がどうだってのは関係ねぇんだ。ロクデナシだろうと悪人だろうとな。それでもゲーム開発部のチビ共達に……リオのことも、先生が成し遂げたことが全てだからな。……ただ気に食わねぇのは、その過去をちっとも語ろうとしねぇ事だ」

 

 語ろうとしない、それは先生が言いたくないというのもあるのでは無いでしょうか?

 

「あぁ、そういうのなら別にいいんだよ、誰だって言いたくねぇことくらいあるわな。

 ただ、先生はだいたい『俺のような悪党の過去を聞いてもロクな教訓にならないからやめときな』ってよ。

 まぁ、きっとあたしよりもこの感情について思ってる奴はいるだろうから、そいつのためにこれ以上は言わねぇが……」

 

 そう言って、ネルさんは少し唇を噛み、納得いかなさそうな表情を浮かべた後、再び話し始める。

 

「先生は、思ったほど悪いやつじゃねぇ、むしろ筋の通らねぇことはしないタイプだからな。だから、困ってんなら頼っていいと思うぜ」

 

 そう結論づけて、出て行ってしまった。

 

 先生の過去……このキヴォトスで、そのことを知っている人はどれだけいるのだろうか。

 

 シャーレに居るという彼女なら或いは……

 

「さてと、ようやく私の番ですね」

 

 朝ぶりに聞く声で、思考の海から引っ張りあげられる。

 ユウカさんが席に着く。

 

「モモイとか失礼なことしませんでしたか?」

 

 いえいえ、気のいい人でしたよ。

 失礼なことなんてとても。

 

「そう、なら良かった……それで本題ですね……先生、あぁ見えてかなりダラしない人で……」

 

 そう言って語り出し、不満のようなことを言い始めたが、ユウカさんの顔はむしろ嬉しそうな顔をしている。

 今朝の新妻発言も的を得ているのでは……

 

「先生は、恐らく今のシャーレに住み込むような定住ではなくて色んなところを住み移る生活をしてきたんだと思っていて……先生って、そのかなり浪費家で、ちょっと放っておくと、自室を直ぐに散らかすんです」

 

 それは、かなりその、大人として問題なのでは?

 

「い、いやそうなんですけども!その、真面目なところもありますし、自室はともかくとして執務室は綺麗にしてますし、料理も上手いですし……な、なんですか!その目は!!」

 

 なんというか、ユウカさんは将来ヒモと付き合いそうな……そんなことを思っているとつい表情に出てしまったようだ。

 

「うぅ……夜遅くまで仕事していると家まで車で送ってくれますし、対立しても仕事に真面目な人には、しっかりと評価をしてくれますし……生徒だとしても本気でぶつかってきてくれます」

 

 それは、敵に回ったとしても好意を持ってもいいと言うことなのでしょうか……

 

「はい……でも、それってつまりは、敵であるなら、どんな人であっても引き金を引く……そういう意味だと思います」

 

 冷酷……というのも違う表現ですね……

 

「……はい、あの人はブレません。そこが魅力でもあり、尊敬できるところです」

 

 そう言ってユウカさんはお辞儀をして出ていく。

 先生は、様々な面を持つ方だと思う。

 それでも、一貫して言えるのは自分に素直なそんな人なのだろう。

 

 そして、ユウカと交互に入ってきたのは、今は時の人であるセミナーの会長。

 調月リオさん。

 

「私で最後よ」

 

 それでは、よろしくお願いします。

 

「えぇ、先生は……私に『責任』の意味を教えてくれた人よ」

 

 責任……ですか、それはこの前の会見を行った際に言っていた、セミナーの会長としての責務を果たしに来たと言う台詞に繋がるものでしょうか。

 

「その通りね……以前の私なら、きっとあんなことはしなかったと思うわ。今日は仕事の関係でいないけど、ヒマリにも変わったと言われたわ」

 

 ヒマリ……『全知』のヒマリさんですか?

 同学年ですし、やはりライバル関係だったのですね。

 

「ライバル……まぁそうね。それで話は戻すけれども……貴女は責任をどう例えるかしら」

 

 責任……自分の立場に課された役目……でしょうか。

 

「それも、ひとつの答えだと思うわ。以前の私は、どんな犠牲を払っても、正しいことを成す。そうだと思っていた。でも先生の見解は違ったわ。

 先生曰く責任は『どれだけ恥ずかしくて苦しくて辛くても前を向けるか、その意思を見せること』との事だそうよ」

 

 前を向けるか、ですか。

 なるほど……

 

「先生は、そうやって責任を背負ってここまで生きてきた。そんな方よ……その説明をする際に彼はこういったの『愛する女が敵に回った時、引き金を引けるのか』って、それが彼の言う合理性であり、責任の負い方なのかもしれないわね」

 

 ……さっきユウカさんが言っていたことは合っているのかもしれない。

 先生の年齢は未だ不明ではありますが、その歳の数と同じくらい、いや、それ以上の数背負ってきたのかもしれない。

 

「私は……あまり、こうやって話すことには慣れてない……それでも会話の大切さや大人としての立ち振る舞い。私たちが学生の立場だとしても同じ目線になってくれる。

 そんな、尊敬できる大人よ」

 

 ぎこちない笑顔を浮かべながらリオさんはそう話を締めくくる。

 昔、新しいセミナーの会長としてインタビューされたときのリオさんの記事を読んだことがあるが、その時は鉄仮面を被ったような冷徹冷血な人間といったイメージだったが、その時に比べて雰囲気が柔らかいようなそんな印象を抱かされる。

 

「ところで、ミレニアムの後は、トリニティに向かうのかしら?」

 

 いえ、ティーパーティーから取材拒否の知らせが届きまして……

 ですので、この後はシャーレに向かおうかと。

 

「そう……まぁ、今は時期も時期ね」

 

 そう……なのですね?

 

「えぇ、シャーレということは、便利屋たちに会うのね」

 

 はい、リオさんもご存じなのですか?

 あのアウトローと呼ばれる人たちを。

 

「えぇ、この前一緒にご飯を食べたわ。騒がしいけどもいい人達だから安心して取材し行っていいと思う」

 

 リオさんがそういうのであれば……責任もって頑張ってきます!

 

「えぇ、貴方の記事楽しみにしてるわね」

 

 リオさんの笑顔を最後に写真に撮って、ミレニアムの取材を終了した。

 

 これで残すは、シャーレ……次元先生が抱える懐刀。

 彼女たちへの取材を残すのみ。

 許可は下りている。

 

 噂によると、お金さえ積めばどんな仕事も熟す凄腕の何でも屋だと聞くが……

 

 今まで取材してきた皆さんも、先生に少し陶酔しているようなそんな印象を受けたが……

 そんな先生と長い時間共にしている彼女らがどんな様子なのか……

 今から少し不安ではありますが……最後までやり遂げてみせます!

 

 現場からは以上です!

 





思ったよりも湿度は高くな……いや、そうでもないですね。
リオに関しては、前回のリオの絆ストのラストが全てを物語ってますからね。

貴方にとってシリーズのレギュラー。今守ハヤテちゃん、一年生ながらスタイルはかなりいいほうです。緑髪短髪のボーイッシュ。身長170の褐色のいい子ちゃんです。
本筋に出す予定は(現状)ないです!!


第二回貴方が選ぶ好きな一文選手権開催しております!
詳しくは、活動報告の方を覗いていただければ……皆さんのご参加お待ちしております!

今の話のタイトルが分かりにくいとの意見を得て変更するか否か

  • 例:殺し屋の矜持
  • 例:1-10
  • 例:1-10 殺し屋の矜持
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